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BMO Vol.8 渡辺雄也杯レポート

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10月22日(土)~23日(日)に横浜の産貿ホールマリネリアで開催されたBIG MAGIC Open Vol.8 渡辺雄也杯についてのレポートです。
渡辺雄也杯ということで、メインのエキシビジョンマッチや解説はもちろんのこと2日間にわたって行われたさまざまなサイドイベントも“渡辺さんづくし”でした。

 

 

●オープニングセレモニーについて

【BMO Vol.8】渡辺雄也 マジック・プロツアー殿堂セレモニー ダイジェスト

――まずは、サプライズムービーの感想を簡単に伺えますか?
渡辺「至福!感謝!この世のすべてに感謝ですね!!!動画が始まって最初がオーウェン(Owen Turtenwald)だったので、プロプレイヤーや身近なお世話になった方たちにコメントを頂いたのかなと思いました。Team Cygamesの3人の次は木村さんもしくはヘッドジャッジの中嶋さんかなぁと思っていたところで、最後に超サプライズだったので感無量でした。

――DVDとブルーレイは届きましたか?
渡辺「はい、2回くらい見ました。あまり何度も見るとありがたみが薄れてしまうので大切な時だけ見ようと決めています。知り合いの何人かに見せたのですが、みんな驚いていました。」

――私たちも渡辺さんに喜んでもらって本当に嬉しかったので、用意した甲斐がありました。では、続いてタキシードでレッドカーペットを歩く気分はどうでしたか?
渡辺「くっそ恥ずかしかったです。タキシード着たのも初めてでしたし、レッドカーペットを自分が歩く日が来るなんて思いもよらなかったです。」

――結婚式の時くらいしか機会ないですよね。
渡辺「そうですよ!まぁ、でも…ある意味結婚式だったのかなって(笑)。あと、王様のイスみたいなのがあって、どこで見つけてきたんだよ!って思ってました。ちなみにすわり心地はいたって普通(笑)」

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超サプライズに腰砕けになる渡辺さん。タキシードじゃなかったらイスから転げ落ちてたそうです。

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胸元に《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》を忍ばせ、颯爽とレッドカーペットを歩いていきます。

 

 

 

●エキシビジョンマッチについて

【BMO Vol.8】BIG MAGIC Open Vol.8 渡辺雄也杯 エキシビションマッチ

――最初にデッキ選択の理由について教えてください。
渡辺「今回のエキシビジョンマッチは1本メインの後、サイドが4本の構成になっていました。(最近のプロツアーはメイン2、サイド3)その為、サイド後のゲームの比重が大きいと思いサイド後に強いデッキを選択しようと考えました。勝ち上がってくるのは白青フラッシュが5割、黒緑昂揚が3割、白赤機体が1割、その他が1割だと予想し、白青フラッシュを練習してみて単純に強いし同系だったらたぶん勝てるだろうという理由から選択しました。」


渡辺雄也『白青フラッシュ』



7《島/Island》
9《平地/Plains》
4《港町/Port Town》
4《大草原の川/Prairie Stream》
1《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》


土地(25)


4《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
4《無私の霊魂/Selfless Spirit》
4《反射魔道士/Reflector Mage》
4《呪文捕らえ/Spell Queller》
4《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn》


クリーチャー(20)


2《石の宣告/Declaration in Stone》
2《否認/Negate》
4《密輸人の回転翼機/Smuggler’s Copter》
1《空鯨捕りの一撃/Skywhaler’s Shot》
2《停滞の罠/Stasis Snare》
4《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》


呪文(15)


2《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade》
1《サリアの槍騎兵/Thalia’s Lancers》
1《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver》
1《消えゆく光、ブルーナ/Bruna, the Fading Light》
1《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection》
2《断片化/Fragmentize》
1《神聖な協力/Blessed Alliance》
1《石の宣告/Declaration in Stone》
1《否認/Negate》
1《風への散乱/Scatter to the Winds》
1《呪文萎れ/Spell Shrivel》
2《秘密の解明者、ジェイス/Jace, Unraveler of Secrets》


サイドボード(15)


――サイドボードについても詳しく聞きたいです。
渡辺「はい、まず同系は《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade》と《消えゆく光、ブルーナ/Bruna, the Fading Light》が合体して《悪魔の声、ブリセラ》になると絶対的に強くて勝つので、そのパッケージを入れるのは確定していました。《消えゆく光、ブルーナ》は黒緑にも強いので、2枚目も入れたいなと思ったのですがマナコストが重いので、《サリアの槍騎兵/Thalia’s Lancers》を入れて合体しやすくしています。また、《呪文萎れ/Spell Shrivel》や《風への散乱/Scatter to the Winds》などのカウンターも同系や黒緑には強いですし、《秘密の解明者、ジェイス/Jace, Unraveler of Secrets》は普通だったら1枚なんですけど、黒緑にはかなり強いので僕は2枚にしました。」

――なるほど。コンセプトがしっかりしてて解りやすいです。
渡辺「あと、メインで後手をとった時に展開負けしないように除去を軽めにしています。普通だったら《停滞の罠/Stasis Snare》3枚、《空鯨捕りの一撃/Skywhaler’s Shot》2枚なんですが、後手でも相手のカードを触れるようにケアして《石の宣告/Declaration in Stone》を1枚多くしています。除去の枠ってどれを選択するか決めるの難しいんですけど、赤白とかが決勝にあがってきた場合に後手になって3マナのカードが腐るのが嫌だったんで、そこを考慮しました。」

――もし、これがグランプリだったらメインもサイドも変わりますか?
渡辺「もう少し白青へのガードを下げて、黒緑へのガードはそのまま、その他へのガードは上げますね。あと、これは単純に僕の調整ミスで、デッキ提出の翌日くらいに気づいたのですが《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver》を抜いて《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》にしておけば良かったと思いました。同系なら出したら勝ちくらいのカードなので。」

――とにかくスカイソブリン入れとけって感じですね。

悪魔の声、ブリセラ

――エキシビジョンマッチが終わった後、斉田さんと何か話せれていませんでしたか?
渡辺「ゲームしてて、あれ?これ斉田くんサイド間違えたかな?って途中で思ったところがあって、それについて少し話しました。具体的には僕のサイド後は合体プランなので重めなのですが、斉田くんは早いゲームプランを目指さなければなりません。もっと前のめりに殴ってこないといけないので、普通は4枚抜く《反射魔道士/Reflector Mage》を抜いてはいけなかったんです。」

――斉田さんとの中学時代のエピソードはありますか?
渡辺「お互いが中学生の時に、当時のPWCに出ていて、ジュニアオープントーナメントっていうのがあったんですけど斉田くんも僕も出ていて、そこで普通によく見かけてました。正直、昔すぎて対戦したことは忘れていましたが、大会にいたのは覚えています。」

――当時勝ちまくってたという渡辺雄也のことは大会に出てた人は皆知ってたんでしょうね。さすがです。
渡辺「どうなんでしょうね~、ははは。僕は斉田くんのことイケメンだから覚えてました。」

――イケメンは強いっていう謎の方程式ありますよね、うちの山本さんとか。
渡辺「そうそう、イケメンは基本強いんです。斉田くんはイケメン。」

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エキシビジョンマッチ前のファイティングポーズ

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取材の際、エキシビジョンマッチの先手後手決めの”パック勝負”でGETしたマスターピース《Mox Opal》を持ってきて見せてくれました!

 

 

 

●さまざまなステージイベント

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渡辺「2日間にかけて本当にいろんな方が参加してくださって、すごい楽しくやれましたね。パックウォーズとか普段やらない特殊なフォーマットができたのは面白かったですよ。」

――1番最初のイベント<渡辺雄也の軌跡>はどうでした?年表を司会の方が説明してくれた後、5種のデッキからランダムに対戦をしていましたね。
渡辺「年表の紹介は、思ってたよりも長くやってくれてありがたい反面、くっそ恥ずかしかったです。正直あんな僕の歴史なんて長くやらなくても・・・と思ってました(笑)対戦は合計3試合やって僕はジェスカイトークンを2回、バント人間カンパニーを1回使用しました。1回目のジェスカイトークンのときはイゼットロンで2回目はデルバーブレードでした。3回目のバント人間カンパニーのときは相手がジャンドだったんですけど、3段階くらい強い当時のモダン環境のデッキのジャンド相手ではさすがにゲームになんないだろうなと思ったんです。でも、トップデッキを連発して勝つという・・・!会場大盛り上がりでした(笑)」

――続いて<VSジャパニーズ・ジャガーノート>はどうでしたか?スタンのガンスリンガーでしたね。
渡辺「僕はBMOさんに4種類のデッキを用意して頂きました。PTKLDで僕が使用した『バント霊気池』と、優勝したヤソが使ってた『グリクシス・コントロール』、準優勝のCarlos Romaoの『ジェスカイ・コントロール』、トップ8に残ったLee, Shi Tianの『マルドゥ・機体』です。5回対戦したのですがランダムだったのでヤソコンは使いませんでした。この時は勝負にかかっていたものが僕にとっては大きかったので(渡辺さんが勝つとあずにゃんグッズをGETできる内容でした)負けるわけにはいかず大人げなく本気で挑みました(笑)」

――マグカップとかフィギュアとか嬉しそうに抱えてましたもんね。ニコ生の解説への出演もありましたが、普段あまり機会はありませんか?
渡辺「そうですね、たしかに僕はあまりやらないですね。プロプレイヤーだとせばちゃんとか修平さんとかコガモとかですかね。」

――当日ニコ生見ていたのですが、渡辺さんの解説わかりやすい!というコメント結構多かったですよ。私がいつも話聞いてて思う感想と同じでした(笑)
渡辺「ホントすか、そう言ってもらえると嬉しいですね。まぁ試合とか見てて、喋れるところは喋ってただけなんですけどね(笑)黒田さんと岩SHOWさんも昔からの知り合いなので喋りやすかったです!何言っても大丈夫そうなすごいゆるい感じだったのでかなり楽しかったです!」

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Bigwebマンから年表の渡辺さんにアメが…

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各イベントの対戦相手は挙手&じゃんけんで決めていました

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ニコ生実況席での一コマ(黒田さん、岩SHOWさんと)

 

 

 

――今回も取材ありがとうございました。次のイベントの予定は何ですか?
渡辺「ロッテルダムに行くとだけ言っておきましょう。」

――え?…って、それよりグランプリ千葉は!?
渡辺「現状欠片も練習してませんが、がんばりま~す!」

――(出てくれますように…)

 

※記事内の写真は一部【bigweb】から引用させていただきました。

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