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【PTAKH】決勝前夜の調整会に潜入!【Day2】

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渡辺さんと行弘さんが日曜日の決勝ラウンドに残ったため、土曜日の夜に仲間うちでの調整会が行なわれることになりました。
これは仮想敵のデッキを用意して対戦しサイドボードプランなどを考えるもので、プロツアーで誰かが決勝に進出すると恒例で行なわれるのですが、Team Cygamesとしては初めてのことです。
前夜の調整会がいったいどんなふうに行なわれているのか、潜入取材を試みました。
 

 

 
●ホテルの部屋が調整会場

効率をよくするため渡辺さんも行弘さんも一緒にやることになり、集まる場所は予備のカードが手元にある関係で市川さんの泊まっている部屋に決まりました。
トップ8プレイヤーには全員分のデッキリストが配布されたので、会場からホテルへ歩く短い間にもその紙を見ながらサイドボードを考えます。

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市川さんが、既存の手持ちのデッキに持ってきたカードを加え、対戦相手のぶんのデッキを手早く作ります。

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場所がないのでベッドで対戦。八十岡さんが、渡辺さんの最初の対戦相手となるクリス・フェネルの白黒ゾンビを使用。「ゾンビは強いね、ちゃんとメタられたら3秒で負ける強さがある」という感想でした。

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神の視点で戦いを俯瞰する市川さん。通称「サ○ットステージ」。

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奥では行弘さんが対戦相手の霊気池デッキを使う覚前さんを相手にしています。

行弘さんはすでにイーフロー(Eric Froehlich)と土曜日に対戦しており、そのときの様子を思い出して、「イーフローはリスクを取らない慎重派だから、こういうプレイはしなさそう」といったふうにプレイの方向性を決めたりもします。

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晩ご飯をまだ食べていなかったので、ピザとチキンのデリバリーを取りました(ホテルにルームサービスがなかったため)。
 

 

 
●調整のポイントは?

ご飯を食べてから、テーブルとイスがある1階のホテルロビーへ移動。24時間飲み放題のドリンクコーナーがあるので、ホットココアを飲みながら対戦ができます。
ほかのマジックプレイヤーはこのホテルに泊まっていなかったようで、情報がばれたりする心配はありませんでしたが、通りすがりの一般観光客に「まあ、こんなところでカードトーナメントやってるわよ!」と物珍しげにスマホを向けられました……。

行弘さん・渡辺さんは明日に備えて23時には部屋に戻って寝ることに。
“7人目のMUSASHI”こと原根さんが手伝いに来てくれて、市川さん・八十岡さん・覚前さん・原根さんが4つのデッキを使い、「サイド前の試合は出たとこ勝負だから」とのことで、主にサイド後の初手あるいは後手のパターンを繰り返し試します。
この調整では試行回数をこなすのが大事だそうで、「このカードはきつい」「これはオーバーキルになるね」などと感想を言い合い、さまざまなサイドボードプランを試していきます。
回数を稼ぐため、すごいスピードで対戦するのですが、霊気池はシャッフルが多くてなかなか面倒です。

今朝早起きだった覚前さんは半分寝ながらプレイしていますが、「慎重にプレイすると、このマッチアップでは弱いカードも頑張って使おうとしてしまうけど、適当にプレイをこなしたほうが弱いカードをあぶり出しやすい」とのこと。
「これこれのカードに対する《否認/Negate(OGW)》の有効性を確かめといて」といった課題を渡辺さんから託されていたので、たくさん数をこなして検討した結果をメモにまとめたりしていました。

相手がどんなふうにサイドボーディングしてくるかは、相手がこのマッチングをどれくらい厳しいと思っているかや、プレイ指針、考え方によって左右されるので、前もって予想するのは困難です。
「相手がこういうサイドボードプランなら、こっちはこう」というパターン化もある程度はするそうですが、結局のところいったんサイド後のデッキを見たあとは相手もこちらに合わせて変えてくるため、「予想通り」には決してなりません。
ですが、サイドボーディングのベストな形を模索しておけば、相手がそれより弱いサイドボーディングしかしてこなくて圧勝できることもあるから、一番強いサイドを追及するのは意味がある、と八十岡さんが解説してくれました。

準決勝以降の練習は明日会場でするとのことで、今夜は準々決勝の対戦だけを集中的に練習しました。
「行弘さんの試合は緑黒のほうが若干有利に感じられるが、結局はイーフローの運勢次第だから朝の星占いを見ておいたほうがいい」という怪しいアドバイスから、「《博覧会場の吠え象/Fairgrounds Trumpeter(KLD)》にカウンターを載せてタフネス5にするのがキモ」というTipsまでいろいろと話し合ったのち、皆さん朝からプロツアー8回戦を戦ってきて疲労の色が濃いので、夜1時半に解散となりました。

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渡辺さんと行弘さんはブラケット(対戦組み合わせ)が別で最後まで当たらないので、決勝で会いまみえるところをぜひ見てみたいものです。また、2人とも準々決勝に勝利すれば次のプロツアー『破滅の刻』にてプラチナレベルが確定するというのもいいニュースです。
どうぞ応援よろしくお願いします!

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