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【PTXLN】山本・八十岡のドラフト【Day1】

山本八十岡_350

まずは会場内のご紹介。広々としたホールで、最近のプロツアー会場の中ではかなり明るい照明です。

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ドラフト中の会場全景。

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フィーチャーエリアが中央にあります。

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ホール内の壁にアルバカーキ名物が描かれています。奥はとても辛いグリーン・チリ。

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片隅の小さいカウンターで軽食と飲み物を売っています。グリーン・チリのハンバーガーもありました。

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会場限定の新作Tシャツはヴラスカ柄。世界選手権出場者に配られたジャケットも販売されていて、自分の名前を刺繍すれば参加者になりきれます!

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会場内に「マジック・アリーナ」の体験エリアがあり、ひと足先に遊ばせてもらいました。

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青黒海賊と赤緑恐竜の構築済みデッキが用意されていました。

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操作感は「マジック・デュエルズ」に似ていて、フェイズ進行やマナの支払い、ターゲット選択などは自動で行なわれ、感覚的にプレイできます。

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動きがとんでもなくサクサクしていて、カードが宙に浮いて直接対戦相手を殴りに行くなど、見た目も派手です。画面は土地事故の海賊を恐竜が蹂躙しているところ。
 

 

 
●山本賢太郎のドラフト

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ドラフト中の山本さん

山本さんは吸血鬼寄りの白黒グッドスタッフといった強めのデッキができ、スムーズに3-0の好成績で発信しました。なお卓にはサム・ブラックさんがいたとのことです。

ピックの流れ

山本「1-1はパッとしなくて、《風と共に/One With the Wind(XLN)》を取ったんですけど、ほかの候補は赤の強襲で6点の除去(《火炎砲発射/Firecannon Blast(XLN)》)か7マナ6/6の恐竜ロード(《焼熱の太陽の化身/Burning Sun’s Avatar(XLN)》)。緑はあまりやりたくなくて、除去より勝てるカードのほうが優先度高いかなと思ってこれを取りました。
1-2はパックが強くて、《指名手配の獄道者/Wanted Scoundrels(XLN)》、1-3は《崇高な阻止/Pious Interdiction(XLN)》一択みたいなパックでした。そのあとは、白と黒のカードだけはあふれてたんで、あまり悩まずオートピックみたいな感じでした。青もちらほら遅くまで来てたんですけど、それほどぱっとしなかったので。
2パック目はすごく流れがよくて、2-1《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding(XLN)》、2-2《縄張り持ちの槌頭/Territorial Hammerskull(XLN)》、2-3《ヴラスカの侮辱/Vraska’s Contempt(XLN)》、2-4《聖域探究者/Sanctum Seeker(XLN)》、2-5《日の出の使者/Emissary of Sunrise(XLN)》という感じで取れて、一気にデッキが締まりました。
3-1には4マナ3/3の飛行で飛ばす子(《帝国のエアロサウルス/Imperial Aerosaur(XLN)》)もいてカードはそっちのほうが強いんですけど、2-4で吸血鬼にしてたから、吸血鬼シナジーを優先して《流血の空渡り/Skymarch Bloodletter(XLN)》にしました。悩むところはそれくらいで、ほかはほぼ悩まず簡単にデッキができました。
吸血鬼をやりたかったというよりは、流れてくる除去とマナレシオのいいクリーチャーを取っていたら自然と白黒になって、2-4で《聖域探究者/Sanctum Seeker(XLN)》が引けたので吸血鬼シナジーも意識した感じです。」

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山本さんのデッキ

対戦結果

山本「1ラウンド目は緑白タッチ黒恐竜。緑白系の恐竜には吸血鬼はあまり相性よくないんですけど、相手の方が3本目事故って勝ちました。
2ラウンド目は青緑タッチ《人質取り/Hostage Taker(XLN)》で、また3本目に相手がちょっと事故って勝ち。自分も毎ゲームマリガンしてたんですけどなんとかなって。
3ラウンド目は緑黒で、《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker(XLN)》を引かれなかったので勝ちました。」
 

 

 
●八十岡翔太のドラフト

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八十岡さんはドラフトで使われたパックに同じソートが多かったのか、カードが複数枚かぶっている青黒デッキで2-1となりました。

ピックの流れ

1パック目
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1-1 《ヴラスカの侮辱/Vraska’s Contempt(XLN)》
1-2 《流血の空渡り/Skymarch Bloodletter(XLN)》
1-3 《流血の空渡り/Skymarch Bloodletter(XLN)》
1-4 《貪る死肉あさり/Deathgorge Scavenger(XLN)》
1-5 《座礁/Run Aground(XLN)》
1-6 《襲撃/Pounce(XLN)》
1-7 《セイレーンの見張り番/Siren Lookout(XLN)》
1-8 《女王湾の兵士/Queen’s Bay Soldier(XLN)》
1-9 《隠れ潜むチュパカブラ/Lurking Chupacabra(XLN)》
1-10 《嵐を変容する者/Storm Sculptor(XLN)》
1-11 《海賊の獲物/Pirate’s Prize(XLN)》
1-12 《ジャングルの探査者/Jungle Delver(XLN)》
1-13 《選択/Opt(XLN)》
1-14 《苛立ち/Rile(XLN)》

八十岡「1-1は赤が濃いパックで、《稲妻の一撃/Lightning Strike(XLN)》との二択で悩んだんですけど、赤は4枚あるけど一周しなかったら最悪だなと思って、《ヴラスカの侮辱/Vraska’s Contempt(XLN)》を。1-2も黒いカード、1-3は白のラスゴ恐竜(《覚醒の太陽の化身/Wakening Sun’s Avatar(XLN)》がいたけど、白を決めたくなかったので《流血の空渡り/Skymarch Bloodletter(XLN)》。
1-4に《貪る死肉あさり/Deathgorge Scavenger(XLN)》が回ってきて、緑黒はあまりやりたくなかったけど、緑が空いてるならやろうかなと。1-5には緑の4マナ3/4到達の恐竜(《葉を食む鞭尾/Grazing Whiptail(XLN)》)があったんですけど、緑黒の場合は黒を濃くしたいので、まだ青黒も一応あるかなということでバウンスを取って、1-6は緑格闘(《襲撃/Pounce(XLN)》)が回ってきて、緑黒と青黒の二択という感じでした。
1-9で緑黒も青黒でもどっちでもいける《隠れ潜むチュパカブラ/Lurking Chupacabra(XLN)》が一周してきて、このパックでは1マナ1/2接死(《這い回る心止虫/Skittering Heartstopper(XLN)》)とどっちかが1周するだろうと思ってたんで1-1を決めたんですけど、4枚あった赤は1枚も戻ってこなかったんで赤は混んでるなと。」

2パック目
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2-1 《依頼殺人/Contract Killing(XLN)》
2-2 《吸血鬼の印/Mark of the Vampire(XLN)》
2-3 《流血の空渡り/Skymarch Bloodletter(XLN)》
2-4 《幻惑の旋律/Entrancing Melody(XLN)》
2-5 《吸血鬼の印/Mark of the Vampire(XLN)》
2-6 《立ち枯れの守り手/Blight Keeper(XLN)》
2-7 《潜水/Dive Down(XLN)》
2-8 《源流の歩哨/Headwater Sentries(XLN)》
2-9 《呪文詐欺/Spell Swindle(XLN)》
2-10 《欲望の深み/Depths of Desire(XLN)》
2-11 《潜水/Dive Down(XLN)》
2-12 《潜水/Dive Down(XLN)》
2-13 《欲望の深み/Depths of Desire(XLN)》
2-14 《順風/Favorable Winds(XLN)》

八十岡「2-1はパックが弱くて黒いカードが《依頼殺人/Contract Killing(XLN)》しかなかったので。2-2もあまりいいカードがなくて、一応勝てるカードということで《吸血鬼の印/Mark of the Vampire(XLN)》。うれしいカードが回ってきた1-3に続いて1-4で《幻惑の旋律/Entrancing Melody(XLN)》が来て、ここにまた《葉を食む鞭尾/Grazing Whiptail(XLN)》がいたけど、さすがにボムを取って、ここで青黒が決まりましたね。あとは流れてきた青いカードを取り続けてて、こうやって見ると2パック目は青と黒のカードしか取ってない(笑)。」

3パック目
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3-1 《風雲艦隊の空中要員/Storm Fleet Aerialist(XLN)》
3-2 《巧射艦隊の拷問者/Deadeye Tormentor(XLN)》
3-3 《セイレーンの見張り番/Siren Lookout(XLN)》
3-4 《凶兆艦隊の貯め込み屋/Dire Fleet Hoarder(XLN)》
3-5 《セイレーンの見張り番/Siren Lookout(XLN)》
3-6 《財力ある船乗り/Sailor of Means(XLN)》
3-7 《深海艦隊の殺し屋/Fathom Fleet Cutthroat(XLN)》
3-8 《源流の歩哨/Headwater Sentries(XLN)》
3-9 《凶兆艦隊の侵入者/Dire Fleet Interloper(XLN)》
3-10 《川守りの恩恵/River Heralds’ Boon(XLN)》
3-11 《決別の砲撃/Unfriendly Fire(XLN)》
3-12 《嵐を変容する者/Storm Sculptor(XLN)》
3-13 《好戦的なブロントドン/Belligerent Brontodon(XLN)》
3-14 《海賊の獲物/Pirate’s Prize(XLN)》

八十岡「ここまで2マナ圏とか軽いカードがほとんどなくて、クリーチャーがちょっと足りてないから3パック目はそこを取ろうと思ってたら、3-1で待望の、2マナ圏で一番欲しいカードが取れました。3-2は何もなくて、これか《継ぎ当ての翼/Cobbled Wings(XLN)》(飛行装備)の二択で、デッキ的に装備はいらないけど、使われたらうざいからカットしてもいいかと悩んでるうちに時間切れでこっちに。青黒は3マナ圏過多になりやすくて絶対デッキには入らないけど、一応サイドにワンチャンあるかなと。あとはパックにあったカードを取っただけですけど、3-9で《凶兆艦隊の侵入者/Dire Fleet Interloper(XLN)》が一周したのはうれしかったですね。
結局《継ぎ当ての翼/Cobbled Wings(XLN)》を使われることはなかったですけど、デッキにバウンス2枚と除去が入ってるから、テンポでいけそうでした。
デッキとしてはまあまあ。2マナ圏があと2枚くらいあったらよかったんですけど。たぶん自分の下にいた赤白が、赤の流れがよくてかなり強いデッキになってたはずなんで、初手に《稲妻の一撃/Lightning Strike(XLN)》のほうを取っていればかなり強い赤白になってた可能性はあります。でも別にこのデッキも弱いわけじゃないんで、いいかなと。」

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八十岡さんのデッキ(島8、沼8)

対戦結果

八十岡「1ラウンド目は対面のスティーブ・ルービンの白黒吸血鬼で、弱いカードが1枚も入ってないうえに相性も悪い。こっちは飛行でちょびちょび殴るのに対して相手は絆魂だから、全然ライフレースできない。けっこう殴ったんですけど40点くらい回復されて……。いけそうかなって時に反転カードがすぐ反転しちゃって、最後はトークンが8体くらい並んで膠着して殴れず。
2ラウンド目と3ラウンド目は、ルービンのデッキをすくすくと育てた上家と下家の川崎さんと大森君を、説教の意味を込めて倒しておきました。」

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