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【2019MC1】1日目スタンダードラウンドまとめ【Day1】

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まさかの事態が起こってしまった。

「プロツアー」から「ミシックチャンピオンシップ」へと生まれ変わりを果たした、マジック最高峰のトーナメントに臨んだTeam Cygamesの面々。

だが初日を終えてみれば、市川も「過去最低クラスの成績」と評するほどに惨憺たる結果が待ち受けていたのだ。

一体なぜそんな結果となってしまったのか。初日の激闘を終えた5人に、感想を反省点を述べてもらった。

 

 

● 八十岡 翔太 スタンダード4勝1敗 総合6勝2敗

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八十岡「まあ予想通りの結果だね。スタンダードのメタゲームも想定通りだし。唯一負けたのは相性が悪い門デッキで、しかもぶん回られたからね。あとは初戦のイゼットドレイクに勝てたのが良かったかな。何持たれても負けだったけど何も持たれてなくてツイてた。白単には相性良いし、明日が勝負所だね。」

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗 (※マッチ単位)
4 イゼットドレイク
5 エスパー
6 赤単
7 門ネクサス ×
8 白単ビートダウン (クレッグ・ウェスコー)

※八十岡のデッキは明日公開の予定。お楽しみに!

 

 

● 市川 ユウキ スタンダード2勝3敗 総合4勝4敗

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市川「青単と赤単に負けたのは別に普通だし特に驚きはないんだけど、スゥルタイに負けたのがちょっとなー。まあスゥルタイはデッキが強いから3回当たったら1回負けるくらいの相性差だし仕方ないんだけど。サイド作るのに時間かけすぎたかも。メインは前週のグランプリ・メンフィス2019の時点で59枚固まってて、グランプリが終わった時点で60枚目も納得がいったからあとはサイドだけと思ってずーっとこねくりまわしてたんだけど、こねくりまわした結果青単と赤単相手は何をどうやっても改善しないことが判明しただけという(笑)。 メタりうるけどそれでも勝率4割切ってるとなるとはたしてサイドを割く価値があるのかというね。」

市川「あとはそもそもこのデッキを使うべきだったのかどうかという議論になるね。デッキ選択に関しては、僕はいつもは単純に勝率ベースで選んでいて、前回は勝率7割超えのセレズニアが生まれたからそれに乗っかったけど、今回はそれがチームで生まれなかったという点に問題意識があるね。」

八十岡「それはでもそういう環境という可能性もあるからね。突出したデッキがない環境もあるし。」

市川「確かにね。あとは他のデッキももうちょっと触るべきだったかもなー。結論としては、とにかく練習通りの結果になったプロツアーだったな、という印象です。」

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗 (※マッチ単位)
4 エスパー
5 グリクシスミッドレンジ
6 青単 ×
7 赤単 ×
8 スゥルタイ ×

※市川のデッキは明日公開の予定。お楽しみに!

 

 

● 覚前 輝也 スタンダード2勝3敗 総合3勝5敗

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覚前「全然集中できてなかったですね。前週のグランプリでトップ4に入賞したグルールミッドレンジを使ったんですが、直前にコロコロとデッキを変えてたどり着いたデッキなので、もう少し一人回ししておけばよかったと思いました。マナの支払いを間違えたりして、別に問題はなかったんですけど対戦相手に迷惑をかけてしまったりしたので。リーグ一回くらいしか回せていなかったので、デッキが馴染んでなかったですね。」

覚前「9%しかいない相性不利のエスパーコンを5回中4回踏んだのはさすがに不運でしたが、そういうこともあると思って切り替えて、次頑張ります!」

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗 (※マッチ単位)
4 エスパーコントロール ×
5 白単
6 エスパーコントロール
7 エスパーコントロール ×
8 エスパーコントロール ×

 

 

● 渡辺 雄也 スタンダード2勝3敗 総合3勝5敗

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渡辺「今回は明らかに事前準備の失敗でしたね。僕はイゼットドレイクを使ったんですが、このデッキ実は一回諦めたデッキなんですよ。ただ他に良いデッキが見つからなくて、メタゲーム上あまり良くないということを知っていながらプレイが慣れているというだけで結局出戻りで選択したので、そりゃまあ勝つわけがない。」

渡辺「あとめっちゃ事故ったというのはあるんですが、そもそも事故るようなデッキを選択するなということで、事前にもっとやりようがあったはずなんですよ。具体的にはイゼットドレイクがダメだとわかった時点で、他の誰かのデッキに乗っかるべきでしたね。正解はたぶんヤソのデッキだったんですけど、気づけなかったというか、視野が狭かったですね。想定よりもネクサスが多かったんで、ヤソのデッキを使えばもっと勝てたと思います。」

渡辺「あとLSV (ルイス・スコット=ヴァーガス) たちがイゼットフェニックスを使っていたんですが、あれは確かにイゼットドレイクより明確に良いですね。青単とネクサス相手の相性も向上しますし、そっちも気づけてしかるべきでした。猛省します。」

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗 (※マッチ単位)
4 ネクサス ×
5 白単
6 スゥルタイ
7 バントネクサス ×
8 白単タッチ青 ×

 


渡辺雄也『イゼットドレイク』
ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019



7 《島》
5 《山》
4 《蒸気孔》
4 《硫黄の滝》
1 《イゼットのギルド門》


土地(21)


4 《プテラマンダー》
3 《奇怪なドレイク》
4 《弾けるドレイク》


クリーチャー(11)


4 《選択》
4 《ショック》
3 《潜水》
3 《呪文貫き》
4 《航路の作成》
4 《発見+発散》
3 《溶岩コイル》
1 《模写》
2 《アズカンタの探索》


呪文(28)


3 《軽蔑的な一撃》
3 《幻惑の旋律》
2 《パルン、ニヴ=ミゼット》
2 《シヴの火》
2 《イゼット副長、ラル》
1 《溶岩コイル》
1 《標の稲妻》
1 《アズカンタの探索》


サイドボード(15)


 

 

● 山本 賢太郎 スタンダード1勝3敗 総合2勝5敗 (途中棄権)

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山本「僕の場合は、せばちゃんたちが行ってた前週のグランプリ・メンフィス前後の構築合宿に参加しておけばよかったというのが今回の反省点ですね。前の週は家で一人でアリーナで調整してたんですが、そのせいでイゼットドレイクをあまりポジションが良くないだろうなとわかっていながら選択せざるをえなかったんで、もし合宿に行っていれば周りに相談できてたなーと思いました。」

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗 (※マッチ単位)
4 ネクサス
5 スゥルタイ ×
6 イゼットフェニックス ×
7 ジャンド ×
8

 


山本賢太郎『イゼットドレイク』
ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019



8 《島》
5 《山》
4 《蒸気孔》
4 《硫黄の滝》


土地(21)


4 《プテラマンダー》
4 《奇怪なドレイク》
4 《弾けるドレイク》


クリーチャー(12)


4 《選択》
4 《ショック》
4 《呪文貫き》
3 《潜水》
4 《航路の作成》
4 《発見+発散》
4 《溶岩コイル》


呪文(27)


3 《幻惑の旋律》
2 《軍勢の戦親分》
2 《パルン、ニヴ=ミゼット》
2 《軽蔑的な一撃》
2 《アズカンタの探索》
2 《イゼット副長、ラル》
1 《シヴの火》
1 《標の稲妻》


サイドボード(15)


 

 


Team Cygames、5人中3人初日敗退。

チームMusashiの行弘もドラフト3-0からスタンダード0-5で初日敗退を喫したことを踏まえると、圧敗と呼んで差し支えない結果だろう。

その背景には確かに、前回のセレズニアのようにチーム全体で命運を託せるチームデッキが誕生しなかったことがあるのかもしれない。

今回、Reid DukeやJon FinkelといったUltimate Guard勢は青単をチームデッキとしていた。既製のデッキではあるものの、スゥルタイやネクサスといったメタ上位のデッキに対する相性という点において他のデッキにはない強みがあるという判断だろう。

青単が正解だったのかどうかはともかく、そういった判断をTeam Cygamesとその調整チームができなかったとすれば、そこにはUltimate Guardの調整と彼らの調整とを分かつ何かしらがあるはずである。あるいは前日インタビューで渡辺が述べていたように、「直前の全体練習がなかったこと」が原因の一つかもしれない。

2018-2019シーズンのミシックチャンピオンシップは残すところ、4月のロンドンと7月のバルセロナの2回。しかもロンドンはフォーマットがモダンと発表されたばかりである。Team Cygamesは再びトップ8にプレイヤーを送り出すことができるのか、そしてチームMusashiはチームシリーズで決勝に残ることができるのかは、ここからの立て直しにかかっている。

さておき、ひとまず2日目はまだトップ8入賞の可能性を残す八十岡と、市川の活躍に期待したい。

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