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ヤソの新カードレビュー『エルドレインの王権』

ヤソのカードレビュー

みなさんお久しぶりです。八十岡です。
『エルドレインの王権』から、また「ヤソの新カードレビュー」再開になります。よろしくお願いします。

長きにわたったニコル・ボーラスとの戦いが終わり、違う次元の話となる『エルドレインの王権』。
そしてプレインズウォーカーも一新……かと思いきや久しぶりにガラクが登場。約5年ぶりの登場なので、緑のプレインズウォーカーといえばガラクだったことを知らない人もいるのでは?

『エルドレインの王権』はアーサー王伝説とおとぎ話がモチーフの次元で、今回プレインズウォーカーになっている王家の跡継ぎ(ローアン・ケンリスとウィル・ケンリス)が王を見つけるために僻境の探索へ向かうというストーリーです。たくさんの騎士や伝説の装備、聞いたことがあるおとぎ話のキャラクターなど、いつも以上にフレーバーに富んだセットになっていると思います。

現実世界では今日(10月4日)発売ということですが、電脳世界(MTGアリーナ)では1週間以上早くリリースされており、大半のカードはすでにいろいろなデッキで試しました。今回はその中から気になったカードを各色1枚ずつ紹介していきたいと思います。

 

 

 
● 『エルドレインの王権』注目カード

帰還した王、ケンリス
物語の核でもあるケンリス王。5色の能力がついているだけでファンカードに見えてしまうが、効果がオンリーワンなので、いつ使われてもおかしくない存在。噂によるとボックスを買うとついてくるらしい。
一番下の蘇生能力は相手の墓地も対象にとれるが、なんと相手の場に出てきてしまうので覚えておこう。また青緑相手に適当に出してしまうと、オーコとかいうよくわからない奴に鹿にされてしまうので気をつけよう。

湖に潜む者、エムリー
見るからに悪いことができそうなマーフォーク。モダンではすでにさまざまなデッキが開発されているぐらい強い。
現状のスタンダードのカードプールでもいろいろデッキが作れそうなので、とりあえず4枚集めておいて損はないだそう。何かの間違いでスタンダード環境にアーティファクトセットが来る可能性もゼロではない。

残忍な騎士
前評判でも高かった除去の出来事つきクリーチャー。環境のプレインズウォーカーが強いこともあり、黒を使うなら絶対に入れておきたいレベルの1枚。
死んだときにデッキに戻る効果も地味に強く、《寓話の小道/Fabled Passage(ELD)》で簡単にデッキをシャッフルできるためコントロールで使うと何回も繰り返し使える。スタンダードから落ちるまで見ることになると思われるカード。

創案の火
令和の《全知/Omniscience(M19)》。ヤバイ。

グレートヘンジ
出すための条件は簡単ではないが、1度出てしまえばお祭り開催。特に《成長室の守護者/Growth-Chamber Guardian(RNA)》と相性がよく、1枚で8枚分の働きをしてくれる。
パワーが7のクリーチャーをコントロールしていればコストが緑緑になるため、《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur(M20)》と一緒に使うのがオススメ。

マルチカラー

予言された壊滅
僕の好きなカードの1枚に《煙突/Smokestack(USG)》があり、かなり長いこと使っていた思い出のあるカードだが、これはそれにかなり近くどう使うのがいいのか日々模索中。
現状では《屋敷の踊り/Dance of the Mans(ELD)》と一緒に使うコンボチックなデッキが主流だが、《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch(ELD)》と一緒に使ったデッキもなんかできそうな、できなさそうな……。

煙突 屋敷の踊り

 

プレインズウォーカー

王冠泥棒、オーコ
すべての能力が強い! 環境を定義する1枚。
最近は《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler(WAR)》、《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils(WAR)》、そして《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns(ELD)》と3マナのプレインズウォーカーが強くてコントロールが生きていけない…。

 

 

ということで7枚のカードを紹介しましたが、ほかにも各種宮廷土地など、スタン落ちするまでの2年間使われそうなカードが多く、いいセットだと思います。
そして次の舞台は待望のテーロスへ。ギデオンの故郷なので、きっとあの面々が来訪するのではと思っています。はたしてそこにオーコやガラクは絡んでくるのか?エルズペスは再登場するのか? カード能力だけでなく、そのあたりのストーリーも楽しみですね。

次は『テーロス還魂記』でお会いしましょう。

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