【PTBFZ】ドラフトラウンド1 覚前輝也の場合【Day1】
Team Cygamesとしての初戦。覚前に立ちはだかるのはGPプロビデンス優勝者Mason Sky。
Game1ではMasonに《ドラーナの使者/Drana’s Emissary(BFZ)》2枚をプレイされて窮地に追い込まれたが、《ハグラへの撤退/Retreat to Hagra(BFZ)》2枚を貼り返した上に《ぬかるみの敵意/Mire’s Malice(BFZ)》(覚醒)からの《破滅の昇華者/Ruin Processor(BFZ)》で大逆転。
Game2はMasonによる《マラキールの使い魔/Malakir Familiar(BFZ)》《グリフィンの急使/Courier Griffin(BFZ)》という飛行ビートに対し、《ヴァラクートの捕食者/Valakut Predator(BFZ)》《エムラクールの名残/Vestige of Emrakul(BFZ)》と展開してにらみ合いに持ちこみ、《完全無視/Complete Disregard(BFZ)》で風穴を開けてビートダウン。
2-0で初戦を見事勝利した。
――相手のデッキ強かったですけど、終わってみれば余裕でしたね。行けそうじゃないですか!
覚前「いや、デッキやばいですよ……。」
――え?
――これは……一見まともそうに見えますが、シナジー(カード同士の相乗効果)が見えない……。
覚前「パックが弱すぎたんですよね……。」
★覚前の主なピック(1パック目)
1-1《カラストリアの癒し手/Kalastria Healer(BFZ)》
1-2《不快な集合体/Vile Aggregate(BFZ)》
1-3《エムラクールの名残/Vestige of Emrakul(BFZ)》
1-4《ハグラへの撤退/Retreat to Hagra(BFZ)》
1-5《ヴァラクートの捕食者/Valakut Predator(BFZ)》
1-6《破滅の昇華者/Ruin Processor(BFZ)》
1-7《破滅の昇華者/Ruin Processor(BFZ)》
――確かにカードが……弱い……。
覚前「赤黒というのは決まっていたんですが、肝心のアーキタイプが決まってないんですよね。上陸なのか、欠色シナジーなのか……。2パック目で決められればよかったんですけど……。」
★覚前の主なピック(2パック目)
2-1《ハグラへの撤退/Retreat to Hagra(BFZ)》
2-2《コジレックの媒介者/Kozilek’s Channeler(BFZ)》
2-3《完全無視/Complete Disregard(BFZ)》
2-4《石の怒り/Stonefury(BFZ)》
2-5《石の怒り/Stonefury(BFZ)》
2-6《確実な一撃/Sure Strike(BFZ)》
2-7《炎套の魔道士/Firemantle Mage(BFZ)》
――2枚目の《ハグラへの撤退/Retreat to Hagra(BFZ)》に、《完全無視/Complete Disregard(BFZ)》。《石の怒り/Stonefury(BFZ)》2枚がとれて除去は十分ですね。しかし、いまだにシナジーは見えない……。
覚前「ここまで来ると、アーキタイプというよりもデッキとして完成させたいので、3パック目では軽いクリーチャーかボムへの対処手段がほしいと思っていました。しかし、とれたのは……。」
★覚前の主なピック(3パック目)
3-1《命知らずの群勢/Reckless Cohort(BFZ)》
3-2《棘撃ちドローン/Nettle Drone(BFZ)》
3-3《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker(BFZ)》
3-4《ぬかるみの敵意/Mire’s Malice(BFZ)》
3-5《マキンディの滑り駆け/Makindi Sliderunner(BFZ)》
3-6《ぬかるみの敵意/Mire’s Malice(BFZ)》
3-7《音無く飛ぶもの/Silent Skimmer(BFZ)》
――軽いとはいっても、《命知らずの群勢/Reckless Cohort(BFZ)》はさすがに……。
覚前「確かに使えないしデッキに入らないんですが、そもそも赤黒のカードがこれしかないという辛すぎるパックでした。3パック目の収穫は《ぬかるみの敵意/Mire’s Malice(BFZ)》ですね。ボムにも対処できるし、アドバンテージもとれますから。」
――なるほど。一般に手札破壊はシールドでは強いカードという評価が多いと思いますが、この環境だとドラフトでも強いんですね。
覚前「過小評価されているカードの1枚ですね。《石の怒り/Stonefury(BFZ)》も最初は重く感じましたが、この環境ではインスタント除去やコンバットトリック(戦闘中の呪文)が少ないので《確実な一撃/Sure Strike(BFZ)》も相当強いですよ。」
――逆に、思ったよりも弱かったカードはありますか?
覚前「バニラ(何の能力も持たない)クリーチャー全般です。これもコンバットトリックが少ないからこそ、見た目通りの仕事しかしないんですよ。」
――なるほど。全体を踏まえて、このデッキの強さはどれくらいでしょうか。
覚前「0-3を覚悟していましたけどまず1勝できたので、あとは負けて当然。勝てればラッキーですね。」
――頑張ってください!
※その後、覚前さんは2敗を喫し、1-2でドラフトラウンドを終えました。