【PTBFZ】ドラフトラウンド2 山本賢太郎の場合【Day1】
Round1を勝利した山本が対するのは、GPブエノスアイレス2015ファイナリストであるJesus Freitasである。さすがはプロツアー。強豪しかいない。
Game1、マリガンを余儀なくされた山本はFreitasの素早いビートに追い詰められる。事態を打開しようと放った《石の怒り/Stonefury(BFZ)》も、《ウラモグの失却させるもの/Ulamog’s Nullifier(BFZ)》に跳ね返され、そのままビートダウンを決められてしまった。
Game2は互いに全力を尽くすダメージレース。しかしながら、Freitasが放った《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》が均衡を崩し、《威圧ドローン/Dominator Drone(BFZ)》の能力が山本のライフを削りきった。
――相手のデッキ、強かったですね。
山本「めちゃくちゃ強かったですね。お手本のような青黒で。」
――でも、山本さんのデッキもまとまっていそうに見えましたが……。
山本「《霞の徘徊者/Murk Strider(BFZ)》が2枚あるのに、嚥下クリーチャーが少ないんですよね。うまくかみ合わないとちぐはぐしてしまうデッキになってしまいました。」
――ピックの方はどうでしたか?
★山本の主なピック(1パック目)
1-1《破滅を導くもの/Ruination Guide(BFZ)》
1-2《ウラモグの失却させるもの/Ulamog’s Nullifier(BFZ)》
1-3《悪魔の掌握/Demon’s Grasp(BFZ)》
1-4《空中生成エルドラージ/Eldrazi Skyspawner(BFZ)》
1-5《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》
――この流れですと青黒にまとまりそうですが。
山本「この後に《コジレックの歩哨/Kozilek’s Sentinel(BFZ)》とか《敵対/Turn Against(BFZ)》が流れてきて、青赤の可能性も見えていました。青黒に比べると青赤はシナジーがなくても殴りきれることが多いので、自分としてはそっちに行けるといいかなと。」
★山本の主なピック(2パック目)
2-1《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》
2-2《棘撃ちドローン/Nettle Drone(BFZ)》
2-3《敵対/Turn Against(BFZ)》
――完全に青赤になりましたね。2枚の《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》と《敵対/Turn Against(BFZ)》が強そうです。
山本「でも、最初にも言いましたが、軽くて嚥下能力を持ったクリーチャー……例えば《霧の侵入者/Mist Intruder(BFZ)》みたいなカードがとれなかったんです。赤が安ければ《虚空の接触/Touch of the Void(BFZ)》も流れてくるかなと思ったんですけど、たぶんパックから出ていないんですよね。」
――なるほど。確かに追放除去は嚥下よりも強力ですね。そういえば、昨日の夜は青が人気だから避けたいというお話をしていましたが、結果的には青くなりましたね。
山本「そうですね。人気なのもありますが、トップコモンだと思っていた《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》が少し評価がさがったのもやりたくなかった要因の一つです。とはいっても、8点が7点くらいの些細なものなんですが。」
――評価の下がった理由は?
山本「環境理解が進んできて、周りのプレイヤーが低マナを以前より重視し始めたので、バウンスの効果が下がったんです。とはいえ低マナならなんでも入れていいわけではないのですが、たとえば《泥這い/Sludge Crawler(BFZ)》みたいなカードの評価はかなり上がっています。軽いビートの評価があがったことから、《破滅の昇華者/Ruin Processor(BFZ)》の評価も上がりました。ゲインライフが強いんです。そうすると相性の良い《墓の出産/Grave Birthing(BFZ)》の評価も上がってきましたね。」
――一つの要因が様々なカードの評価に影響を及ぼしているんですね。このデッキの評価はどれくらいですか?
山本「中の下か、下の上といったところでしょうか。なんとか次を勝って2-1で終えたいですね。」
――ありがとうございました。頑張ってください!
※その後、山本さんは見事勝利。2-1でドラフトラウンドを終えました。