【PTSOI】2ndドラフト・市川ユウキ/覚前輝也【Day2】
前編に続きまして2日目のドラフト取材記事後編です。
●市川ユウキのドラフト
ドラフトテーブルの、写真向かって左にBrian Kiblerさんがいます。
市川さんのデッキ(本人Twitterより)。
市川さんは緑黒タッチ白の昂揚デッキで、1回目のドラフトと似ていますがデッキパワーはだいぶ下がりました。
初手は《サリアの副官/Thalia’s Lieutenant(SOI)》一択だったのですが、2手目が大きな分かれ目となりました。《古き知恵の賢者/Sage of Ancient Lore(SOI)》と《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster(SOI)》の二択で、そんなに強さのかけ離れていない単色のクリーチャーと多色のクリーチャーとでは、やはり序盤は可能性を狭めないよう汎用性の高い単色が優先となるため、《古き知恵の賢者/Sage of Ancient Lore(SOI)》のほうをピック。しかしその後緑黒昂揚のパーツがどんどん流れてくるという展開で、参入したものの《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster(SOI)》を流しているため、緑黒昂揚のデッキタイプを目指すほかの人とカードを分け合ってしまうことに。とはいえ1パック目では《闇告げカラス/Crow of Dark Tidings(SOI)》が一周したり、2パック目で《黴墓のゴミあさり/Moldgraf Scavenger(SOI)》が2枚取れたりしたため緑黒昂揚で大丈夫かと思っていたのですが、3パック目では上流にカードを絞られてまったく流れて来なくなり、完成度の低いデッキになってしまいました。初手を生かして緑白に行ければよかったのですが、白いカードはまったく流れてこず苦しいドラフトでした。評価としては1-2くらいのデッキでしたが、残念ながら「下ブレ」で0-3という結果になってしまいました。
●覚前輝也のドラフト
ドラフト前の覚前さん。
主なピック(一部順序が異なる場合があります)
1-1《内陸の木こり/Hinterland Logger(SOI)》
1-2《ガツタフの放火魔/Gatstaf Arsonists(SOI)》
1-3《内陸の木こり/Hinterland Logger(SOI)》
1-4《針毛の狼/Quilled Wolf(SOI)》
1-5《アドレナリン作用/Rush of Adrenaline(SOI)》
1-6《茨隠れの狼/Thornhide Wolves(SOI)》
2-1《癇しゃく/Fiery Temper(SOI)》
2-2《針毛の狼/Quilled Wolf(SOI)》
2-3《茨橋の巡回兵/Briarbridge Patrol(SOI)》
2-4《吠え群れの狼/Howlpack Wolf(SOI)》
2-5《放たれた怒り/Uncaged Fury(SOI)》
2-6《剛胆な補給兵/Intrepid Provisioner(SOI)》
2-7《冷静な建築家/Stoic Builder(SOI)》
3-1《吠え群れの狼/Howlpack Wolf(SOI)》
3-2《吠え群れの復活/Howlpack Resurgence(SOI)》
3-3《狂気の一咬み/Rabid Bite(SOI)》
3-4《既決殺人犯/Convicted Killer(SOI)》
3-5《苦しめる声/Tormenting Voice(SOI)》
3-6《上弦の月の教団/Cult of the Waxing Moon(SOI)》
覚前さんはやりたいと思っていた緑がやれて、赤緑の狼男デッキとなりました。初手は《内陸の木こり/Hinterland Logger(SOI)》しか候補がなかったので迷わずピック。2手目は《ガツタフの放火魔/Gatstaf Arsonists(SOI)》と緑のカードが選択肢にあり、緑赤のアーキタイプが一番やりたかったので「攻めのピック」に。3手目にも《内陸の木こり/Hinterland Logger(SOI)》が来て、緑はうまくいきそうな流れでした。
1パック目が終わった段階で2マナと5マナ域がほぼ埋まり、2パック目では3、4マナ圏が欲しかったのですがあまりぱっとしません。特に《吠え群れの狼/Howlpack Wolf(SOI)》がもっと欲しいところでした。ただの4マナ3/3でしかない《剛胆な補給兵/Intrepid Provisioner(SOI)》や《冷静な建築家/Stoic Builder(SOI)》を数合わせとして取ったため、マナカーブの間を埋めるクリーチャー群に不満が残るドラフトとなりました。クリーチャーの出が悪かった3パック目では、クリーチャーの少なさをデッキ圧縮でフォローしようとして《苦しめる声/Tormenting Voice(SOI)》なども取ったとのことです。
覚前さんのデッキ(山9、森8)
デッキはちょっと弱めなため「2-1できたらうれしいくらい」という評価で、結果は1-2。3、4マナ圏のクリーチャーが足りておらず、そこがなんとかなっていればもう1勝はできたなという感想でした。