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【PTEMN】覚前輝也/山本賢太郎のドラフト【Day1】

山本覚前

Staff
まずはプロツアー1日目のドラフトの模様からお届けしていきます。

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プロツアーの会場はオリンピックパークというところにあり、市内中心部からは電車で数十分離れています。広大な敷地に、シドニーオリンピックで使われたスタジアムやプールなどが点在しており、こちらのホールが会場です。

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会場入口に優勝トロフィーが飾られています。

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参加者は302人ということで若干減りました。会場もややこじんまりしています。

 

 

●覚前輝也のドラフト

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序盤のピック
1-1《単体騎手/Lone Rider(EMN)》
1-2《単体騎手/Lone Rider(EMN)》
1-3《シガルダ教の僧侶/Sigardian Priest(EMN)》
1-4《木こりの気概/Woodcutter’s Grit(EMN)》
1-5《恩寵借用/Borrowed Grace(EMN)》
1-6《岐路の聖別者/Crossroads Consecrator(EMN)》

2-1《サリアの槍騎兵/Thalia’s Lancers(EMN)》
2-2《シガルダ教の僧侶/Sigardian Priest(EMN)》
2-3《信者の杖/Cultist’s Staff(EMN)》
2-4《鉄覆いの処刑者/Ironclad Slayer(EMN)》
2-5《悪鬼を縛る者/Fiend Binder(EMN)》

3-1《内陸の木こり/Hinterland Logger(SOI)》
3-2《ラムホルトの平和主義者/Lambholt Pacifist(SOI)》
3-3《古き知恵の賢者/Sage of Ancient Lore(SOI)》
3-4《忘れられていた家宝/Neglected Heirloom(SOI)》
3-5《古参の聖戦士/Veteran Cathar(SOI)》
3-6《剛胆な補給兵/Intrepid Provisioner(SOI)》

2-7《血の霧/Blood Mist(EMN)》カット

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覚前さんのデッキ

朝急いでホテルを出たため、半袖1枚の覚前さん。デッキは軽い白緑ビートダウンになりました。
初手には黒の《エムラクールの加護/Boon of Emrakul(EMN)》もありましたが、合宿で白のトップアンコモンと評価されていた《単体騎手/Lone Rider(EMN)》で始めたら、2手目にも流れてきて「くっそテンションあがった」とのこと。
強化スペルを使って《単体騎手/Lone Rider(EMN)》を反転されられればお化けパワーなので、白メインで緑の強化を足す白緑のビートダウンで行こうとイメージしました。
4手目に選んだ《木こりの気概/Woodcutter’s Grit(EMN)》は10手目くらいのカードですが、パックが弱めでこれか赤の《錬金術師の挨拶/Alchemist’s Greeting(EMN)》くらいしかなかったので、これを取って緑に確定。
2-7で《血の霧/Blood Mist(EMN)》が流れてきて、これは初手級のパワーなのでさすがにやばいと思ってカットしました。赤はあまりいなかったようです。
3-3で、《ラムホルトの平和主義者/Lambholt Pacifist(SOI)》2枚目と《古き知恵の賢者/Sage of Ancient Lore(SOI)》が来て、前者でビートダウンしようかと思ったが、2マナがすでに多くとれていることもあり、さすがにカードパワーで勝る後者に。
1パック目では取れなかった《信者の杖/Cultist’s Staff(EMN)》が2パック目で回ってきたので早めにピックするなど、なんとか最低限必要なカードは取れ、「みんなにデッキを見せたら2-1寄りと言われて、自分としてもそんなものかなと思う」という評価でした。
赤系にあたると若干厳しいですが、今大会の開会式で、「今回初めてプロツアーに参加した人は立ってください」というアナウンスに対し、覚前さんの卓で5人が立ち上がり、知っている名前は日本の熊谷陸さんだけでした。さらに、DCI番号を作ったばかりの特別招待枠と思われるプレイヤーもいたので、熊谷さんに勝てれば勝てそうな印象です。
そして、2ラウンド目で赤黒の熊谷さんと対戦になりましたが、引きの強さで勝利してみごと3-0となりました。

 

 

●山本賢太郎のドラフト

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主なピック
1-1《集合した頭目/Assembled Alphas(EMN)》
1-2《優雅な鷺の勇者/Heron’s Grace Champion(EMN)》
1-3《嵐の伝導者/Conduit of Storms(EMN)》
1-4《流電砲撃/Galvanic Bombardment(EMN)》
1-5《ぼろぼろの憑依者/Tattered Haunter(EMN)》
1-6《巧妙なスカーブ/Ingenious Skaab(EMN)》
1-7《研究室の粗暴者/Laboratory Brute(EMN)》
1-8《巻き込み/Convolute(EMN)》
1-9《謎の石の断片/Cryptolith Fragment(EMN)》
1-10《突発的変化/Spontaneous Mutation(EMN)》
1-11《取り繕い/Turn Aside(EMN)》

2-1《猛々しい狼/Brazen Wolves(EMN)》
2-2《流電砲撃/Galvanic Bombardment(EMN)》
2-3《巻き込み/Convolute(EMN)》
2-4《猛々しい狼/Brazen Wolves(EMN)》
2-5《偏った幸運/Fortune’s Favor(EMN)》
2-6《耕地這い/Field Creeper(EMN)》
2-7《ステンシアの亭主/Stensia Innkeeper(EMN)》
2-8《突発的変化/Spontaneous Mutation(EMN)》
2-9《強欲な過食者/Insatiable Gorgers(EMN)》

3-1《ガツタフの放火魔/Gatstaf Arsonists(SOI)》
3-2《癇しゃく/Fiery Temper(SOI)》
3-3《ガツタフの放火魔/Gatstaf Arsonists(SOI)》
3-4《存在の否定/Deny Existence(SOI)》
3-5《隠れるホムンクルス/Furtive Homunculus(SOI)》
3-6《火の猟犬/Pyre Hound(SOI)》
3-7《灰と化す/Reduce to Ashes(SOI)》
3-8《燃えさし眼の狼/Ember-Eye Wolf(SOI)》
3-9《爆発性の機器/Explosive Apparatus(SOI)》

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山本さんのデッキ

BBDことBrian Braun-Duinと同卓だった山本さんのドラフトピックは、ニコニコ生放送で放送されました。
最初から赤が一番やりたかったという山本さんは、赤のレアでドラフトをスタート。2手目は、「カードパワーは強いけど1-1と噛み合っていないので、いつでも捨てる覚悟」で《優雅な鷺の勇者/Heron’s Grace Champion(EMN)》をピック。赤でやれそうだなと思いつつ進めていき、《ぼろぼろの憑依者/Tattered Haunter(EMN)》が取れのをきっかけに青赤に進みます。《不憫なグリフ/Wretched Gryff(EMN)》を2枚下に流していたので、下も青をやっていそうだとは思いましたが、上から白と黒のカードが流れてこなかったのと、緑はもともとやりたくなかったので、青赤に行くことが1パック目の時点でほぼ決まりました。
下が青をやっているのは間違いないうえ、初手のパックに赤の強いカードが3枚くらいあったので下の下くらいまでに赤もいそうで、返しのきつさを予想はしていましたが、案の定2パック目は厳しいものとなりました。2パック目の初手と2手目に青赤のアンコモン《気紛れな霊/Mercurial Geists(EMN)》があり、一周するのを期待して迷いつつ流しましたがどちらも返ってこず、白と黒のカードだけがダダ流れでパッとしませんでした。
評価としては「ザ・2-1デッキ」という感じでしたが、結果は1-2。1ラウンド目はBBDに負け、2ラウンド目は玉田遼一さんに勝ち、3ラウンド目はアントニオ・デ・ロサに負けで、「普通の卓だったら2-1できそうだけど、強い人ばかりに当たったのでやむなし」という感想でした。

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