【PTEMN】市川ユウキ/渡辺雄也のドラフト【Day1】
●市川ユウキのドラフト
主なピック
1-1《粗暴な協力/Savage Alliance(EMN)》
1-2《粗暴な協力/Savage Alliance(EMN)》
1-3《稲妻織り/Weaver of Lightning(EMN)》
1-4《気紛れな霊/Mercurial Geists(EMN)》
1-9《詮索好きのホムンクルス/Curious Homunculus(EMN)》
1-10《棚卸し/Take Inventory(EMN)》
2-1《詮索好きのホムンクルス/Curious Homunculus(EMN)》
3パック目《苛虐な魔道士/Sanguinary Mage(SOI)》×2、《稲妻の斧/Lightning Axe(SOI)》、《放たれた怒り/Uncaged Fury(SOI)》など
市川さんのデッキ(山9、島8)
市川さんは1-4で青赤の方面に行くことに。1-4、1-5に2枚見た《棚卸し/Take Inventory(EMN)》は返ってきませんでしたが、2パック目で3枚取れてデッキに4枚入り、クリーチャーの少ないコントロールタイプの青赤デッキになりました。これはレアがなくてもけっこう勝てるので、合宿のときからやりたいと思っていたアーキタイプでした。
3パック目では、《火の猟犬/Pyre Hound(SOI)》などの赤青向きのカードがもし出ていれば取れそうでしたが、『イラストラードの影』が1パックなのでカードがあまり出ず、特にめぼしいものなしという結果に。
対戦は1ラウンド目にフィーチャーでウィリー・エデルに勝ち。2ラウンド目は全ゲームでマリガンしたけどデッキが強くて勝ち。3ラウンド目は1ゲーム目にダブルマリガンから土地が並んでしまい、あと1枚リソースがあれば……という惜しい負けでした。《気紛れな霊/Mercurial Geists(EMN)》に《放たれた怒り/Uncaged Fury(SOI)》の二段攻撃ともう1枚で16点入れて、あとはクリーチャーでもスペルでもなんでもいいというところでしたが引かず、あと一押しが及ばなかったのが残念でした。
●渡辺雄也のドラフト
全ピック順
1-1《実地研究者、タミヨウ/Tamiyo, Field Researcher(EMN)》
1-2《流城の死刑囚/Stromkirk Condemned(EMN)》
1-3《気紛れな霊/Mercurial Geists(EMN)》
1-4《オリヴィアの竜騎兵/Olivia’s Dragoon(EMN)》
1-5《詮索好きのホムンクルス/Curious Homunculus(EMN)》
1-6《ステンシアの亭主/Stensia Innkeeper(EMN)》
1-7《正気の欠片/Shreds of Sanity(EMN)》
1-8《偏った幸運/Fortune’s Favor(EMN)》
1-9《巻き込み/Convolute(EMN)》
1-10《テラリオン/Terrarion(EMN)》
1-11《聖戦士の盾/Cathar’s Shield(EMN)》
1-12《棚卸し/Take Inventory(EMN)》
1-13《意識の拡張/Mind’s Dilation(EMN)》
1-14《奇妙な増強/Strange Augmentation(EMN)》
2-1《完成態の講師/Docent of Perfection(EMN)》
2-2《粗暴な協力/Savage Alliance(EMN)》
2-3《歓喜する信者/Exultant Cultist(EMN)》
2-4《棚卸し/Take Inventory(EMN)》
2-5《嵐の伝導者/Conduit of Storms(EMN)》
2-6《研究室の粗暴者/Laboratory Brute(EMN)》
2-7《巧妙なスカーブ/Ingenious Skaab(EMN)》
2-8《不憫なグリフ/Wretched Gryff(EMN)》
2-9《霧歩き/Fogwalker(EMN)》
2-10《棚卸し/Take Inventory(EMN)》
2-11《熱錬金術師/Thermo-Alchemist(EMN)》
2-12《悪戯/Make Mischief(EMN)》
2-13《一所懸命/Give No Ground(EMN)》
2-14《ファルケンラスの肉裂き/Falkenrath Reaver(EMN)》
3-1《無謀な識者/Reckless Scholar(SOI)》
3-2《抗えない抑止/Compelling Deterrence(SOI)》
3-3《熟読/Pore Over the Pages(DDQ)》
3-4《放たれた怒り/Uncaged Fury(SOI)》
3-5《火の猟犬/Pyre Hound(SOI)》
3-6《教団の歓迎/Welcome to the Fold(SOI)》
3-7《薄暮のニブリス/Niblis of Dusk(SOI)》
3-8《驚恐の目覚め/Startled Awake(SOI)》
3-9《苛虐な魔道士/Sanguinary Mage(SOI)》
3-10《巨体の悪魔/Hulking Devil(SOI)》
3-11《存在の否定/Deny Existence(SOI)》
3-12《目録/Catalog(SOI)》
3-13《道理を超えた力/Might Beyond Reason(SOI)》
3-14《シルブールリンドのカミツキガメ/Silburlind Snapper(SOI)》
渡辺さんのデッキ
渡辺さんは今回のドラフトで、「初手や2手目に引きずられてピックしない」という目標を立てていました。5手目くらいまでは、特定のアーキタイプでしか強くないアンコモン以上のカードを取り、6手目以降でその中のどれかの方向性に行くという流れです。
というのも、この環境はコモンが弱く、コモンの雑多な束では勝てないので、色は関係なしにアンコモン以上の強いカードを取り、最終的によさそうなポジションに滑り込むのが得策という判断からです。
そのストラテジーにより、1-1は《実地研究者、タミヨウ/Tamiyo, Field Researcher(EMN)》と《縫い師の移植/Stitcher’s Graft(EMN)》(1マナ+3/+3装備)の2枚でかなり迷いましたが、マックスが高い前者を選択。2手目、3手目までそれぞれアーキタイプとしてはまったくばらばらのカードをピックしています。1-2は吸血鬼デッキで強いレアなので、上が吸血鬼をやらせてくれるというメッセージと受け取り、吸血鬼のカードと青赤用のカードを交互に取るような形になりました。一周してきたパックにカウンターがあったので、青赤にしようかと思っていたところ1-12で《棚卸し/Take Inventory(EMN)》が来たため、完全にその路線で決定。
2パック目では青の流れがよく、1パック目で不足していたクリーチャーを補充できました。青赤がいなさそうだと安心して3パック目に臨み、3-8で《驚恐の目覚め/Startled Awake(SOI)》が取れます。それまでは全体的に押していく系のデッキになりそうでしたが、これによってライブラリーアウトもねらえるようになりました。実際にデッキを削りきって勝ったのが3ゲーム、《完成態の講師/Docent of Perfection(EMN)》で勝ったのが2ゲームあるとのこと。除去が少ないのはやや不安ですが、レアが強いから2-1か3-0できそうなデッキという評価で、結果的に3-0という成績をおさめました。
メインボードは、《棚卸し/Take Inventory(EMN)》がたくさん入っていたので土地を16枚(島9、山7)にしていましたが、山を1枚足して17にしたほうがよかったとのこと。その場合に抜けるのが、横向きになっている《研究室の粗暴者/Laboratory Brute(EMN)》です。
下にある2枚は、サイドボード後に活躍したカードたち。ロングゲームになるデッキなので、メインを削ってカウンターを入れてもよかったかもしれないというのが反省点でした。
リー・シー・タンに「初手で《実地研究者、タミヨウ/Tamiyo, Field Researcher(EMN)》と《縫い師の移植/Stitcher’s Graft(EMN)》だったらどっち取る?」と質問。リー・シー・タンの答えは後者でしたが、「いいの? フォイルだよ!?」
渡辺さんはこのドラフトラウンドの後、昼休みに殿堂入りが決定。ニコ生やツイッター上ではその発表で盛り上がっていましたが、会場ではそのタイミングで特にアナウンスなどがなかったため、いつ殿堂が決まったのかわかりませんでした。写真は、「得票率90%超えだったらしいよ」と伝えられた瞬間、うれしさを爆発させる渡辺さん(日差しで顔が見えませんが……)です。
その後、4ラウンド開始時に渡辺さんとオーウェンの殿堂入りを知らせるアナウンスが入り、会場内から拍手が起きました。
●おまけ
ギデオンとリリアナに殴りかかる2人(笑)おりゃあああ!!!