Articles

【PTAKH】市川ユウキ/渡辺雄也のドラフト【Day2】

渡辺市川_650x350

●市川ユウキのドラフト

市川さんは強そうな緑白タッチ黒のデッキだったのですが、《賞罰の天使/Angel of Sanctions(AKH)》にやられてしまい1-2となりました。

ピックの流れ

市川
初手は《横断地のクロコダイル/Crocodile of the Crossing(AKH)》(緑の4マナ5/4速攻)です。《頭巾の喧嘩屋/Hooded Brawler(AKH)》(3マナ3/2、督励で+2/+2)とか《名誉あるハイドラ/Honored Hydra(AKH)》とか、緑がけっこう流れてきたんで、緑だけ決めてたところに、1-5と1-6で白カルトーシュが2連続で流れてきて、さらに《アン一門の勇者/Ahn-Crop Champion(AKH)》(緑白の4マナ4/4、督励で全アンタップ)も取れたので、じゃあ緑白でいいかなと。2パック目も緑は空いてる感じで悪くなかった。

ただ、2色目の選択については難しかったですね。上家が赤白で、白いカードがほとんど取れてないんです。1パック目で白が3枚取れたのをちょっと引きずってしまったかなと。緑黒にしたほうがよかったかも。2パック目で《天導+先導/Destined+Lead(AKH)》(黒で破壊不能、緑でブロック強制の分割カード)が流れてきたんで、そこで黒に舵を切ってもよかった。そうしていれば、3パック目で流れてきた《不帰+回帰/Never+Return(AKH)》(3マナの除去と4マナでゾンビを出す黒の分割カード)も取れたし。4枚入ってる接死軍団(《苦刃の戦士/Bitterblade Warrior(AKH)》)は、-1/-1カウンターを載せて殴ってもいいので、緑黒で使ったほうが相性いいんですよね。3パック目までは黒をタッチする予定じゃなかったけど、最終的にタッチしたから《不帰+回帰/Never+Return(AKH)》は絶対取るべきだった。そこが分かれ目だったと思います。

06
市川さんのデッキ(森7、平地5、沼1、特殊地形3)

対戦結果

市川
見た目強そうで、2-1はいけそうなデッキなんですけどね。この環境だとちょっと不器用というか、結局同じ方向性のデッキだったら赤のほうが半歩早くて強いってことかなと。
1戦目にAri Laxに勝って、白黒と赤白に負けました。白黒は、こっちのほうがサイズが大きいからレンジ的には与しやすい相手だったんですけど、色的にさわれない《賞罰の天使/Angel of Sanctions(AKH)》で《名誉あるハイドラ/Honored Hydra(AKH)》を隠されて……。あれさえ出てこなければいけたんですけど。

07
 

 

 
●渡辺雄也のドラフト

渡辺さんはきれいにまとまった青白サイクリングデッキができ、3-0も狙えそうでしたが惜しくも2-1でした。

全ピック順

1-1《結束の試練/Trial of Solidarity(AKH)》
1-2《釣りドレイク/Angler Drake(AKH)》
1-3《猶予の侍臣/Vizier of Deferment(AKH)》
1-4《エイヴンの修練者/Aven Initiate(AKH)》
1-5《風案内のエイヴン/Aven Wind Guide(AKH)》
1-6《有翼の番人/Winged Shepherd(AKH)》
1-7《本質の散乱/Essence Scatter(AKH)》
1-8《呪われたミノタウルス/Cursed Minotaur(AKH)》
1-9《洞察の探求者/Seeker of Insight(AKH)》
1-10《補給の隊商/Supply Caravan(AKH)》
1-11《謎めいた海蛇/Cryptic Serpent(AKH)》
1-12《補給の隊商/Supply Caravan(AKH)》
1-13《判断麻痺/Decision Paralysis(AKH)》
1-14《不朽処理者の道具/Embalmer’s Tools(AKH)》

2-1《ドレイクの安息地/Drake Haven(AKH)》
2-2《断固たる修練者/Unwavering Initiate(AKH)》
2-3《知識のカルトーシュ/Cartouche of Knowledge(AKH)》
2-4《選定の司祭/Anointer Priest(AKH)》
2-5《錯覚の覆い/Illusory Wrappings(AKH)》
2-6《ドレイクの安息地/Drake Haven(AKH)》
2-7《砂時計の侍臣/Vizier of Tumbling Sands(AKH)》
2-8《洞察の探求者/Seeker of Insight(AKH)》
2-9《本質の散乱/Essence Scatter(AKH)》
2-10《錯覚の覆い/Illusory Wrappings(AKH)》
2-11《洞察の探求者/Seeker of Insight(AKH)》
2-12《粉骨+砕身/Reduce+Rubble(AKH)》
2-13《冷酷な侍臣/Pitiless Vizier(AKH)》
2-14《暴力的な衝撃/Violent Impact(AKH)》

3-1《断固たる修練者/Unwavering Initiate(AKH)》
3-2《断固たる修練者/Unwavering Initiate(AKH)》
3-3《主張/Lay Claim(AKH)》
3-4《デジェルの決意/Djeru’s Resolve(AKH)》
3-5《砂時計の侍臣/Vizier of Tumbling Sands(AKH)》
3-6《俗物の放棄/Forsake the Worldly(AKH)》
3-7《錯覚の覆い/Illusory Wrappings(AKH)》
3-8《呪われたミノタウルス/Cursed Minotaur(AKH)》
3-9《華麗な苦悶/Splendid Agony(AKH)》
3-10《蜘蛛の掌握/Spidery Grasp(AKH)》
3-11《不気味な徘徊者/Grim Strider(AKH)》
3-12《ヒエログリフの輝き/Hieroglyphic Illumination(AKH)》
3-13《先手+必勝/Onward+Victory(AKH)》
3-14《暴力的な衝撃/Violent Impact(AKH)》

08

渡辺
1-1は白試練と《強制的永眠/Compulsory Rest(AKH)》(2マナの攻撃防御不可オーラ)の二択みたいなパックで、デッキがビートダウンになったときに強いし、あとからカルトーシュ拾えたらこっちのほうがバリューが高いと思ったので白試練を選びました。
で、1-9で《洞察の探求者/Seeker of Insight(AKH)》が帰ってきそうだというのを覚えていたので、1-2では《釣りドレイク/Angler Drake(AKH)》をピック。これを流してきたってことは、上は青をやらないだろうという判断です。
ここまでにけっこう黒いカードがあったんですけど、1-5で青白のアンコモン(《風案内のエイヴン/Aven Wind Guide(AKH)》)が来たので、青白に行けたらいいなと。

1-8は、《仕える者たち/Those Who Serve(AKH)》(白の3マナ2/4バニラ)がいてけっこう悩んだんですけど、《呪われたミノタウルス/Cursed Minotaur(AKH)》(3マナ3/2威迫)を流しちゃうと下の黒が強くなりすぎるからカットしました。最終的に自分のデッキに入るかわからない《仕える者たち/Those Who Serve(AKH)》より、相手にこれを使われるほうがいやだと思ったので。
青白ってロングゲームっぽくなりやすいんで、1-10の守れるラクダ(《補給の隊商/Supply Caravan(AKH)》)はおいしかったです。結局デッキには入らなかったんですけど、卓に自分がやろうとしてる守るデッキタイプの競合がいないということがわかったのがうれしかったですね。

09

渡辺
2-1で運よく《ドレイクの安息地/Drake Haven(AKH)》を引いて、ルーター(《洞察の探求者/Seeker of Insight(AKH)》)も取れてたんで、じゃあそっちに寄せていこうかなと。
2-3は青カルトーシュと《微光鱗のドレイク/Shimmerscale Drake(AKH)》(5マナ3/4サイクリングつき飛行)とでかなり悩んで、5マナ域はすでに2枚取れてたのと、白試練があったのでカルトーシュにしたんですけど、サイクリングにも価値があるので難しかったです。
2-4の《選定の司祭/Anointer Priest(AKH)》は、不朽しても《ドレイクの安息地/Drake Haven(AKH)》でサイクリングしてもライフゲインできるから青白デッキには必須カードだと思ってて、できればもう少し遅い順目で取りたいけど、どうしても必要なのでここで取りました。
2-5の《錯覚の覆い/Illusory Wrappings(AKH)》(0/2にするオーラ)を取ったのは、緑に相性が悪いデッキなので、対策として除去を優先的にということで。
2-6で《ドレイクの安息地/Drake Haven(AKH)》の2枚目が来て、反応するとバレるから無表情無反応だったんですけど、心の中ではめちゃくちゃうれしくて飛び上がりそうになりました。
2-7の《砂時計の侍臣/Vizier of Tumbling Sands(AKH)》もルーターを2回できたりするし、デッキにすごくかみ合うのですごくうれしかったですね。全体的に2パック目はフィーバーでした。
2パック目の段階で、卓には攻める青があと1人はいるかもしれないけど、守る青は自分だけだろうから、守る青白でまとめようと思ってました。

10

渡辺
3-1、3-2はデッキに噛み合うカードを取って、3-3で《主張/Lay Claim(AKH)》(コントロール奪取オーラ)が来て、これで1回《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials(AKH)》を奪いました。
ここまででカードはかなり取れてたのと、下に黒をかなり流してたので、流しすぎると負けちゃうなと思って3パック目の後半はカットしてました。

11
渡辺さんのデッキ

対戦結果

渡辺
かなり満足のいくドラフトで、3-0が狙えるくらいのまとまったデッキだったんですけど、1戦目は下家で黒を拾ってたMichael Majorsが相手で、マナフラッド気味で負けちゃいました。そんなに相性は悪くないと思ったんですけど、《ドレイクの安息地/Drake Haven(AKH)》とルーターがうまくそろわずに動かなくて。
でも、あと2戦は順当に勝ちました。強いデッキだったから、3-0したかったですね。

ちょっとだけ組み間違いとしては、土地を17枚入れたくて《デジェルの決意/Djeru’s Resolve(AKH)》(1マナでアンタップとダメージ軽減、サイクリング付き)を結局入れなかったんですけど、デッキにすごく合ってたので、平地を抜いて土地を16にするか、青カルトーシュあたりを抜くかして絶対に入れるべきでした。そこが反省点です。

12
Michael Majorsさんとの対戦

13
渡辺さんはトークンを全部持ってきています(画面奥のカード束)。不朽のときに元のカードを使い、うっかりまた墓地に戻してしまう相手がいてもめる原因になったりもするので、相手に貸す用としても用意したとのことです。

なお〈MUSASHI〉メンバーの八十岡さんはマナスクリューとマナフラッドに祟られて1-2でしたが、行弘さんは今回も強力な赤黒デッキを組んで3-0し、リミテッドラウンドを見事全勝しました。

  • Top