グランプリ・神戸2017レポート
5月27日(土)~28日(日)に神戸で開催されたグランプリ・神戸2017(フォーマットはモダン)についてのレポートです。
今回はユニフォームスポンサーとして株式会社LogicLinksについていただき『LinksMate』のロゴがインパクト大のロイヤルブルーのユニフォームで参戦しました。
1日目はbye明けの4ラウンド目でビデオフィーチャーに山本さんと市川さんが呼ばれました。アナウンスが流れたとき会場全体が「おぉ…サイゲ同士だ…」とざわざわし、参加プレイヤーたちにとっても注目の一戦なのだなと感じました。
市川さんは続けて5ラウンド目でもHareruya Hopesの平見友徳さんとあたり、対戦後楽しそうに談笑していたところが印象的でした。
山本賢太郎の場合
――山本さんはなぜアブザンカンパニーを?
山本「アモンケットで《療治の侍臣/Vizier of Remedies》と《献身のドルイド/Devoted Druid》が入って無限マナができるようになってコンボデッキが世に出始めて、結構MOでも5-0で勝ってたんです。でもリストが全部弱そうで練れていないなと思った気がして残りの2~3枚とか1スロットくらいは調整したいなと思ってアブザンカンパニーを選びました。」
――参考にしたデッキはありましたか?
山本「MOで5-0したデッキって1日に5個出るんですけど、そこから選んだので特に誰とかはないです。」
2《森》 1《沼》 1《平地》 4《新緑の地下墓地》 4《吹きさらしの荒野》 2《湿地の干潟》 2《寺院の庭》 1《神無き祭殿》 1《草むした墓》 2《花盛りの湿地》 2《ガヴォニーの住居区》 土地(22)
クリーチャー(28) |
2《思考囲い》 4《召喚の調べ》 4《集合した中隊》 呪文(10) |
1《静寂の守り手、リンヴァ―ラ》 1《エーテル宣誓会の法学者》 2《ブレンタンの炉の世話人》 1《戦争の報い、禍汰奇》 2《漁る軟泥》 2《再利用の賢者》 1《目覚ましヒバリ》 3《流刑への道》 2《思考囲い》 サイドボード(15) |
渡辺雄也の場合
――渡辺さんはなぜ死の影に?
渡辺「1週間前までプロツアーがあって今の環境のいろんなデッキを回すのは不可能だと思って、決め打ちでデッキを決めました。強いと言われていたデッキがエルドラージトロンと死の影系だったので、どちらかにしようかなと思って両方回してみて死の影の方が相手に対する押し付けが強いと思ったので選びました。死の影はジャンドとグリクシスがあって、緑ベースの方が強いと感じました。」
1《沼》 1《森》 1《湿った墓》 1《草むした墓》 1《血の墓所》 1《踏み鳴らされる地》 1《神無き祭殿》 4《新緑の地下墓地》 4《血染めのぬかるみ》 1《汚染された三角州》 2《湿地の干潟》 土地(18) クリーチャー(12) |
4《ミシュラのガラクタ》 2《頑固な否認》 4《ウルヴェンワルド横断》 4《コジレックの審問》 4《思考囲い》 3《致命的な一押し》 1《終止》 1《突然の衰微》 1《四肢切断》 1《コラガンの命令》 2《ティムールの激闘》 2《ヴェールのリリアナ》 1《最後の望み、リリアナ》 呪文(30) |
1《大爆発の魔道士》 1《熱烈の神ハゾレト》 1《頑固な否認》 2《虚無の呪文爆弾》 1《大渦の脈動》 1《終止》 1《古えの遺恨》 2《コジレックの帰還》 2《集団的蛮行》 3《未練ある魂》 サイドボード(15) |
覚前輝也の場合
覚前「僕は、やまけんが言ってた無限マナコンボが新しくできたデッキなので試してみようかなと思って試して、あともう1つ高尾くん(高尾翔太さん)に勧められたのが青黒マーフォークで、それのサイドに入ってる《集団的蛮行/Collective Brutality》というカードがくそ強くて、無限コンボ側もうたれるとキツいんです。モダン環境で強いと思ったこのカードを使いたいというところが僕のスタートでした。《集団的蛮行/Collective Brutality》はビートに強くてコントロールに弱いんですけど、トロンがコントロールにも強いってわかったんでそこから緑黒トロン、特にかずあき(藤村和晃さん)が緑黒トロンで良い成績残していたんでそのリストを参考にしてMOリーグ出たところめちゃくちゃ感触が良かったので選びました。」
2《森》 1《沼》 4《ウルザの鉱山》 4《ウルザの魔力炉》 4《ウルザの塔》 1《ウギンの聖域》 2《ラノワールの荒原》 1《花盛りの湿地》 土地(19) クリーチャー(4) |
4《古きものの活性》 3《致命的な一押し》 4《彩色の星》 4《彩色の宝球》 4《探検の地図》 3《大祖始の遺産》 1《集団的蛮行》 4《森の占術》 4《忘却石》 4《解放された者、カーン》 2《精霊龍、ウギン》 呪文(37) |
1《幽霊街》 2《スラーグ牙》 2《ワームとぐろエンジン》 3《自然の要求》 1《外科的摘出》 3《強迫》 1《大祖始の遺産》 2《集団的蛮行》 サイドボード(15) |
市川ユウキの場合
――最後に市川さんのデッキ選択理由は?
市川「メタゲーム的に結構いいなと思って。渡辺くんが使っている死の影以外には結構勝てるんで。モダンいろんなデッキがあるから、まぁいいかなって1週間前くらいから調整し始めました。スペルで一気に山をいっぱい出すときとか《原始のタイタン/Primeval Titan》とかいうおっさんを出してやってるやってる!みたいなテンションになる。」
――おっさん。(笑)巨人ですよね。
市川「まぁ、土地を使うコンボデッキなので土地破壊に弱かったり、《血染めの月/Blood Moon》とかには弱いんですけど、今の環境にはすごい減ってて、対策されていないから良いなと思って。」
2《森》 8《山》 4《樹木茂る山麓》 4《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》 4《踏み鳴らされる地》 2《燃えがらの林間地》 4《新緑の地下墓地》 土地(28) クリーチャー(10) |
4《明日への探索》 4《稲妻》 4《探検》 2《召喚士の契約》 4《風景の変容》 4《カルニの心臓の探検》 呪文(22) |
1《再利用の賢者》 4《虚空の杯》 2《自然の要求》 4《焙り焼き》 4《神々の憤怒》 サイドボード(15) |
ラウンド | 市川ユウキ | 覚前輝也 | 山本賢太郎 | 渡辺雄也 |
---|---|---|---|---|
1-2 | bye(不戦勝) | bye(不戦勝) | bye(不戦勝) | bye(不戦勝) |
3 | bye(不戦勝) | ○(2-1) | bye(不戦勝) | bye(不戦勝) |
4 | ○(2-0) | ×(0-2) | ×(0-2) | ×(0-2) |
5 | ○(2-0) | ○(2-1) | ○(2-0) | ×(1-2) |
6 | ○(2-1) | ×(1-2) | ○(2-1) | ×(0-2) |
7 | ×(0-2) | ○(2-0) | ○(2-0) | ○(2-1) |
8 | ○(2-0) | ○(2-1) | ×(1-2) | ○(2-0) |
9 | ×(0-2) | ○(2-1) | ○(2-0) | ○(2-0) |
10 | ×(1-2) | ×(1-2) | ×(1-2) | ×(1-2) |
11 | ○(2-1) | ×(1-2) | ○(2-0) | ○(2-0) |
12 | ○(2-0) | ×(1-2) | ×(1-2) | ○(2-0) |
13 | ×(1-2) | ×(1-2) | ×(1-2) | ○(2-1) |
14 | ○(2-0) | – | ○(2-0) | ○(2-1) |
15 | ○(2-0) | – | ○(2-1) | ○(2-1) |
最終結果 | 11勝4敗 | 7勝6敗 | 10勝5敗 | 11勝4敗 |
山本さんはラスト15ラウンド目を勝利し、プロポイント1点が加点されました。
「この1点は貴重な1点です!42Pになるので、次のプロツアーX-5で52Pになってちょうどプラチナです。」と笑顔で話してくれました。
それぞれの準備期間は市川さんと山本さんはプロツアー前にちょこっと触ったくらい、覚前さんと渡辺さんはプロツアー『アモンケット』から帰ってきて1週間ちょいと、4人ともモダンフォーマットが久しぶりだったようです。いつもスタンダードを追いかけつつ1シーズンに数回しかないモダンもこなしていてすごいなと改めて思いました。
と、いろいろな話をしながら残り少ない今シーズンをかけぬけてほしいなと思ったのでした。
近々チームシリーズの<MUSASHI>でニコ生ができたらいいなぁと企画を考えておりますので、お楽しみに!
最後に今回のユニフォーム姿を1人ずつご紹介します。