【PT25A】1日目〈MUSASHI〉チームB(行弘・市川・山本)まとめ【Day1】
続いてチームBの1日目を振り返ります。
前回のチーム構築戦だったグランプリ・京都2018のときと、メンバーは同じですが3人ともフォーマットが異なります(当時はスタンダード山本・モダン行弘・レガシー市川)。さすが、プロはどんなフォーマットもこなせるということですね。
※プレイヤーの意向により、本日の記事ではデッキの内容は伏せさせていただきますのでご了承ください。
「マジック25周年記念プロツアー」は前日に食事がふるまわれるなどいろいろと豪華ですが、特に豪華なのが特製プレイマットです。100ドル(約11,100円)といつもより高めですが、初日の発売時には長い列ができていました。
中央のロゴは銀の箔押し、縁取りも刺繍になったプレイマットです。新旧さまざまな強力カードのイラストがずらっと並んでおり、古くからプレイしている渡辺さんと八十岡さんはほぼ全部を言い当てられます。また、八十岡さんは「この中の好きなカードにサインしてください」と求められたものの、好きなカードが多すぎてすごく悩んだとか(結局《永遠の証人/Eternal Witness(5DN)》にしたそうです)。
なお今大会の豪華さは、参加プレイヤーへの配布物でも一目瞭然でした。いつももらえる特製Tシャツやスリーブなどに加えて、見慣れない白い箱が入っており、なんとさまざまなセットのフォイルコンプリートセットでした!
皆さんがもらったカードセットはこちら。
ちなみに『アモンケット』と『イクサランの相克』はハズレ寄りで、『異界月』のコンプリートセットが一番おトクらしいのですが、目撃情報は出ていませんでした。とはいえ、人によってはこれだけでも旅費が出てしまうくらいの豪華なお土産です。
●対戦結果
モダン:市川ユウキ(4-1-2)
レガシー:山本賢太郎(2-5)
ラウンド | 行弘(対戦相手) | 市川(対戦相手) | 山本(対戦相手) | チームの勝敗 |
---|---|---|---|---|
R1 | ××(赤黒アグロ) | ○-(トロン) | ××(グリクシスデルバー) | 0-1 |
R2 | ○×○(赤単アグロ) | ×○○(ストーム) | ××(グリクシスコントロール) | 1-1 |
R3 | ○○(赤単) | ×○○(人間) | ××(エルドラージ) | 2-1 |
R4 | ○××(赤黒アグロ) | ×○○(バントスピリット) | ××(グリクシスコントロール) | 2-2 |
R5 | ○○(バントフォグ) | ×-(人間) | ×○○(グリクシスオムニテル) | 3-2 |
R6 | ×○○(赤単アグロ) | ○-(アイアンワークス) | ×○○(トリコ石鍛冶) | 4-2 |
R7 | ○×○(赤単アグロ) | ○××(ヴェンジバイン) | ○××(グリクシスコントロール) | 4-3 |
武蔵Bチームは2ラウンド目でチーム・ジェネシスと当たり、去年のチームシリーズ決勝の再現で再び勝利しました。
ただ、ラウンド4までは山本さんがデッキが回らなかったり相性差が悪かったりしてまったく勝てず。ラウンド3のあとの昼休みの時点では、「人に勝ってないのヤバイですね……まあまだ長いんで、気を取り直して頑張ります」と言って1人立ち去りました。
それを市川さんと行弘さんがんばって援護して勝ち星を稼ぎ、最終的には4勝3敗と明日に望みをつなぎました。
山本賢太郎の場合
――山本さんは一時0-9までいきましたが、10ゲーム目でついに盛り返しましたね。
山本「最後勝てればよかったんですけど。なんか全然デッキ回らなくて……。」
市川「全然回ってなかったね。」
――昼休みに「スリーブを変えるべき」と市川さんたちが話してるのを聞きましたが、スリーブは替えましたか?
山本「替えました。ラウンド3終わったあとで替えて、でもラウンド4でも別に流れは変わらなくて。まあ、気休めですね(笑)。メンタルの問題です。」
――今日、特にきつかった試合などは……。
山本「もう全部きつかったんで、覚えてないです(笑)。」
――いつもより少ない7ラウンドでしたが、短いなと感じましたか?
山本「ラウンドは短いけど、その分内容は濃いみたいな……自分がゲーム終わってもチームメイト次第で結果が変わるから、自分が終わっても終わってない、みたいな。1ラウンドが濃密でした。」
市川ユウキの場合
市川さんは最後に感覚でデッキを調整した部分がズバッと当たって、出発の6時間前まで1枚もなかったカードをぎりぎりで2枚入れたら、それが的確に刺さって勝った試合があったりしたそうです。
晩ご飯を食べながら取材しているときも、市川さんのデッキは大人気で、みんながすごく楽しそうに一人回ししていました。渡辺さんもスタンダードでささくれていた心が癒され、「明日席代わってよ」というほど。
――MOでメタられてきていたので、実際もそうなるのではないかと危惧していましたが、どうでしたか?
市川「あんまりでした。MOよりも全然ゆるかったです。」
――のびのびやれたんですね。それはいいデッキ選択でしたね。
行弘賢の場合
――今日はいかがでしたか?
行弘「僕は下ブレ要素を直前のMOリーグで全部使って、3リーグで1勝9敗したんで、その分本番ではわりと回りました。ラウンド1だけはダブルマリガンと土地1枚ストップで5分くらいで負けて、今日はダメかなと思いましたけど、あとはだいたい回ってくれましたね。」
●メタゲームについて
――メタゲームはだいたい予想していた通りでしたか?
山本「レガシーでグリクシスコントロールが1位なのは予想通りですね。プロが好きそうなデッキなんで。」
行弘「モダンは思ったより偏りましたけど、だいたい予想通りですね。チーム戦の特性上、変なデッキは選びにくいし、チームメイトのせいで勝ったり負けたりもするから、勝ち組デッキみたいなのがなくて、メタが片寄らないんです。だからメタデッキを使いにくくて、どんなデッキにも当たりうるから、結局は地力が強いデッキじゃないと使えない。」
市川「僕のデッキは鋭利な刃物ですけどね。」
●明日の目標
――チームBの明日の目標を教えてください。
市川「5-2です。」
行弘「瀬畑君がそれでゴールドになるんで。左右の僕らは瀬畑ロケットになります。」
市川「僕が2人にアドバイスできることは何もないので、僕は自らが勝つこと以外は考えてないです。」
行弘「それは前から決まってたからね。瀬畑君がデッキ強そうだから、全勝してもらって、あとは左右どっちかが勝てばトップ4も夢じゃないと。まあ、そううまくはいかないですけど……。」
市川「最後勝ててればねー。あそこはクリティカルだった。」
昼ご飯はホール外のロビーで。会場内にハンバーガーやホットドッグを売っているカウンターがあるので、そこのメニューを食べました。
エスカレーターの合間を抜け、暗い会場内へと戻っていく皆さん。
晩ご飯はホテルのレストランで食べましたが、店を出るときにはとてつもない暴風雨にひっきりなしの雷という荒天になっていました。
デザートに「クリームキャラメル」を食べる山本さん。
●おまけ:PVが公開!
情報解禁!!!
#EVO2018 にてTeamCygamesの公式PVがついに公開。 #PT25A 同様にEVOでも彼らに注目が集まってます!ぜひEVOにも注目してくださいね!https://t.co/aRsRbdl20W #teamcygames pic.twitter.com/ta4G6FNde6— Team Cygames (@Team_Cygames) 2018年8月3日
現在ラスベガスで開催されている格闘ゲームの祭典「EVO」にて、Team CygamesのPVが初お披露目されました。
撮影時のことをメンバーに軽く聞いてみたところ、非常に本格的な撮影で、30秒の完成映像のために朝9時から夜9時までかかり、とても大変だったと改めて感想を述べていました。でも「すごい貴重な経験ができて良かったです」と覚前さん。
とてもかっこよく仕上がっていると思います。今後はさらに広く皆さんの目にとまる形になる予定ですので、どうぞお楽しみに!
市川:破滅の刻
覚前:イクサランの相克
渡辺:戦乱のゼンディカー
八十岡:タルキール龍紀伝
行弘:アモンケット