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【PTGRN】1日目スタンダードラウンドまとめ【Day1】

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Team Cygamesメンバーは全員5-3以上の戦績で2日目に進出! しかも渡辺さんと八十岡さんは7-1という好調ぶりで、三原槙仁さんと3人そろって日本人最上位に位置してています。

 

 

 

●セレズニアトークンについて

今回は11人の調整チームで準備した結果、“理の”セレズニアトークンデッキを持ち込んだのが市川さん、覚前さん、行弘さん、原根さん、浦瀬さんの5人となっています。
詳しくは2日目の記事で紹介しますが、選んだ経緯としては以下の通りです。

市川「浦瀬君がずっと調整してて、データ上の勝率もすごく高くて、ずっと浦瀬君1人しか回してなかったんですけど、2、3日前くらいからほかのみんなも回しだして、ほかのプレイヤーも勝率が高いことがわかって、リアルでも試してみて……って感じで、このデッキは完全に勝率ベースで選んだ形ですね。」

――3日前というと、けっこう直前に決まったんですね。
八十岡「日曜くらいからかな?」
市川「それまではチーム内では赤白に注目してたんですけど……。」
行弘「月曜の夜あたりに、セレズニアのほうが利点が多いって話になって、火曜日に本格練習してみんなの心が傾いたようなイメージかな。俺は水曜の夜に決めたけど。」
覚前「僕も直前で使うデッキを変えてこれにしました。」

このデッキを使う皆さんは騎士・兵士・吸血鬼・苗木などトークンをたくさん持って来ていて、トークンはかなりの数が出るので、ダイスを買い足さなきゃという話もしていました。猫トークンも《暴君への敵対者、アジャニ/Ajani, Adversary of Tyrants(M19)》の奥義で大量に使いますが、どうせ奥義が決まったら勝つだろうからみんなあまり持ってきておらず、もし必要になったらプレイヤーカードなどを使うそうです。

さて、簡単ではありますが1日目の戦績を以下にまとめました。

 

 

 

●渡辺雄也の場合

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1日目ドラフトラウンドの戦績
3-0

1日目スタンダードラウンドの戦績(通算戦績 7-1)/イゼットドレイク

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
4 青黒ミッドレンジ(マーク・ジェイコブソン) ××
5 白タッチ黒(ベン・スターク) ×○○
6 ボロスアグロ(ティアゴ・サポリート) ○○
7 セレズニアトークン(アリ・ラックス) ○○
8 白タッチ赤アグロ ×○○

 

渡辺さんは強い選手とばかり対戦し、今日1日で3、4、5、7ラウンド目と計4回もフィーチャー席に呼ばれました。
「プロツアー2日目級の当たり方で、めちゃくちゃ疲れた」とのことでした。

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4ラウンド目のフィーチャーマッチ
――今日の印象的な場面などがあればお願いします。
渡辺「ドラフトなんですけど、ワフォタパに先手5ターン目に《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun(GRN)》を出されて勝ったことですね。」

――えっ、倒したんですか?
渡辺「最後まで場にいました。除去したらそのときに稼がれるリソース分で負けちゃうんで、無視して本体本体本体って連打して勝ちました。後ろで見てたフィーチャーエリアのスタッフに、あれはすごかったねって言われました。」

――すごい。5ターン目から《パルン、ニヴ=ミゼット》を放置したまま勝つなんてことが可能なんですね!

 

 

 

●八十岡翔太の場合

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1日目ドラフトラウンドの戦績
3-0

1日目スタンダードラウンドの戦績(通算戦績 7-1)/グリクシスコントロール

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
4 ジャンドミッドレンジ ○×○
5 白タッチ赤 ○○
6 白タッチ赤 ×○○
7 ジェスカイコントロール ××
8 黒緑(中村修平) ×○○

 

――印象的な場面は?
八十岡「フィーチャーされた3ラウンド目のドラフトはけっこう……相手がブン回りで負けたかなと思ったけど、3/2の攻撃をずっと1/4で止めてたら、相手がジャイグロを撃ってくれて、そのおかげでそのとき殴ってた3/4がブロッカーに回ったとき突破されずにすんで、押されてたけど最後にライフ残り1で瞬速の3マナ3/2をトップデッキして、向こうの攻撃をピッタリブロックして場を壊滅させてまくったという。」

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1日目の終了後、日本人最上位の3名を記念撮影。日本が誇る殿堂プレイヤー3人が揃い踏みです。

 

 

 

●山本賢太郎の場合

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1日目ドラフトラウンドの戦績
2-1

1日目スタンダードラウンドの戦績(通算戦績 5-3)/ボロスエンジェル

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
4 エスパーコントロール ×
5 青単アグロ ×
6 白タッチ赤アグロ
7 赤単
8 青単アグロ

 

――印象的だったことなどは?
山本「なんか、メタゲーム的にゴルガリが予想外に多いなって印象でしたね。ゴルガリ以外は白単とか白赤とかイゼット、ジェスカイみたいな感じで、ほぼほぼ予想通りでしたけど。
ゴルガリは唯一使用率が20%超えてましたけど、この環境では一番多いデッキでも20%はいかないと思ってたんで、そこは印象的でしたね。チームで持って来たところが多かったのかなと。」

 

 

 

●市川ユウキの場合

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1日目ドラフトラウンドの戦績
2-1

1日目スタンダードラウンドの戦績(通算戦績 5-3)/セレズニアトークン

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
4 赤青 ○××
5 黒緑(ツボウチトモヤ) ○○
6 ジェスカイ(ルーカス・エスペル・ベルサウド) ○○
7 黒緑 ××
8 白タッチ赤アグロ ×○○

 

――印象的な場面について。
市川「最終戦の白単はマジで毎回ブン回ってきて……2ゲーム目はマリガンで相手はかなりいい回りで、《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice(GRN)》にあと2回殴られたら負けだったんですけど、相手が《ベナリア史/History of Benalia(DOM)》をトップしてトークン出してエンド、こっちは《協約の魂、イマーラ/Emmara, Soul of the Accord(GRN)》を引いて出してエンド、そしたら相手は赤白の2体トークン出して全体に速攻ついて+1/+1するやつ(《英雄的援軍/Heroic Reinforcements(M19)》)を引いて、これは勝ったやろってフルパンしてきたんです。
僕、X体トークン(《大集団の行進/March of the Multitudes(GRN)》)を持ってたんで、それをX=7で撃って、相手の場に残るブロッカーが《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice(GRN)》だけになるようにブロックしたら、こっちのライフは1残って、返しで殴って勝ったという。
相手はたぶん、『絶対勝った』と思ったんですよ。もし冷静だったら《オレリア》で2回殴って勝ってたし、《英雄的援軍/Heroic Reinforcements(M19)》を引いてない場合も、そのまま《オレリア》で勝ってたはずなんで。」

――市川さんは一番いいタイミングまで《大集団の行進/March of the Multitudes(GRN)》を抱えてたんですか?
市川「まあ、何もなかったらそのターンエンドに、もうライフがもたないから撃ってはいましたね。その返しで何か引けたらみんなで殴って絆魂でライフ回復して、でも相手の場がけっこう固いから結局ライフは減ってく一方できついな~って感じだったと思います。」

――単なる延命手段でしかなかった《大集団の行進/March of the Multitudes(GRN)》が、相手のフルアタックによって起死回生の一手になったということですね。
市川「まあ、ツイてましたね。俺は『お、相手が引いたおかげで勝てたぞ。こういうこともあるのか』って見てただけで、何もしてないんで(笑)。」

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市川さんの最終戦を見守る渡辺さんと覚前さん

 

 

 

●覚前輝也の場合

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1日目ドラフトラウンドの戦績
2-1

1日目スタンダードラウンドの戦績(通算戦績 6-2)/セレズニアトークン

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
4 セレズニア(ルーカス・ブロホン) ×
5 赤単
6 白タッチ赤アグロ(熊谷陸)
7 青単
8 赤白アグロ

 

――印象的な場面は?
覚前「最終戦の1本目、不利な状況が続いてたんですけど、勝ちへの望みを捨てないでギリギリの攻撃をし続けて勝てたことですかね。
相手の盤面には飛行クリーチャーが並んでて、フルパンされたら一撃で死ぬけど、こっちの絆魂持ちで1体だけ殴るとその分のライフでギリギリ生き残る、みたいな状況だったんです。こっちは地上が6体くらいいるから相手もフルパンできなくて、《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice(GRN)》だけが殴ってきてる状況で。
だから絆魂1体だけでチャンプアタックしては死んで、みたいなのを続けてたのと、引きも噛み合って相手が何も引かないのが続いて、ギリギリで逆転できました。
あきらめずに正確にプレイし続けたら勝負の神が微笑んでくれるというか、いいこともあるんだなっていうのを実感しました。」

――すごくいい話ですね!

なお、〈MUSASHI〉の盟友・行弘さんは、ドラフトで「今までのプロツアーで一番強いレベル」のゴルガリデッキが組めたにもかかわらず1-2してしまうといった不運もあり、3-5で初日落ちに。どうやらシーズン最初のプロツアーは初日落ちすることが多く、鬼門のようです。ローテーションしたばかりの時期が苦手なのかもしれない、という自己分析でした。

 

 

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近所のレストランはどこも大混雑で、晩ご飯はショッピングモールのフードコートにサクッと行きました。何を食べようか考えている行弘さんと渡辺さん、会計している山本さん。

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ご飯を食べながら、明日のドラフトポッドを確認。渡辺さん・八十岡さん・三原さんは同じ卓で、ブラッド・ネルソンさんも一緒です。日本人同士のつぶし合いは避けたいところですが……。
渡辺「ヤソとは当たらないように願って……2-0で当たるぶんにはしょうがないけど。」
八十岡「と思いきや、0-2対決だったりして(笑)。」

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