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【PTGRN】八十岡翔太・渡辺雄也の“注目の”ドラフト【Day2】

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2日目のドラフトで、三原槙仁さんやブラッド・ネルソンさんとともに2番テーブルになった八十岡さんと渡辺さんのドラフトについてお届けします。

 

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ドラフト開始前、ネルソンさん(左端)と渡辺さんが「ユウヤの昨日のドラフトデッキ見たよ。あれで何勝したの?」「3-0だよ」「あれで3-0できるなんておかしいだろ!」のようなやりとりを交わしていて、にぎやかでした。

 

 

 

●八十岡翔太の場合

03

八十岡
勝ち筋は《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice(GRN)》。これで《夜帷の捕食者/Nightveil Predator(GRN)》を教導したら強い。

 

八十岡さんは昨日もサイドカードがメインに入っているようなデッキでしたが、今日は「昨日より二回り弱い」という青黒タッチ《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice(GRN)》デッキ。結果はそれでも1勝をもぎとり、1-2でした。

ピックの流れ

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※上段が1パック目、左から右に向かって1-1、1-2、1-3……と並んでいます

1-1《夜帷の捕食者/Nightveil Predator》
1-2《囁く工作員/Whisper Agent》
1-3《ディミーアの密告者/Dimir Informant》
1-4《ディミーアのギルド門/Dimir Guildgate》
1-5《ウォジェクの護衛/Wojek Bodyguard》
1-6《壊死性の傷/Necrotic Wound》
1-7《賽銭ガニ/Wishcoin Crab》
1-8《ギルドパクトの大剣/Glaive of the Guildpact》
1-9《賽銭ガニ/Wishcoin Crab》
1-10《霧の壁/Wall of Mist》
1-11《イゼットのロケット/Izzet Locket》
1-12《群れの好意/Pack’s Favor》
1-13《デヴカリンの造反者/Devkarin Dissident》
1-14《押し潰す梢/Crushing Canopy》
1-15《迂回路/Circuitous Route》

八十岡「1-1がこの《夜帷の捕食者/Nightveil Predator(GRN)》と《直流/Direct Current(GRN)》と5マナ除去(《致命的な訪問/Deadly Visit(GRN)》)があって、一番マックス値が高い《夜帷の捕食者》を。
1-2はパックが紙束で、一応ディミーアに進もうと思って《囁く工作員/Whisper Agent(GRN)》を取って、1-3も何もなくて、この《ディミーアの密告者/Dimir Informant(GRN)》(青の3マナ1/4諜報2)か《囁く情報屋/Whispering Snitch(GRN)》(黒の2マナ1/3、諜報でドレイン)くらいしかなかったから、さすがに《ディミーアの密告者》を取って。
初手で《夜帷の捕食者/Nightveil Predator(GRN)》を取ってるから早めにギルド門は集めようと思ってて、1-4で《ディミーアのギルド門/Dimir Guildgate(GRN)》を取って。
1-5で《ウォジェクの護衛/Wojek Bodyguard(GRN)》(赤の3マナ3/3教導、単独で戦闘不可)を取ったのは、流れがよくなくて青黒のカードがないから、ボロスに行くこともワンチャンあるかな?みたいな。緑はかなり回ってきたんですけど、別に参入したいほどでもないカードで、そっから入るのはかなり難しくて。どっかで入るべきだったかなと思いつつ……1-8で《ギルドパクトの大剣/Glaive of the Guildpact(GRN)》だけ一応おさえて、最悪門デッキにしようかなーとかも考えて。
1-8、1-9、1-10で《霧の壁/Wall of Mist(GRN)》(青の2マナ0/5)が三連打で来て、《賽銭ガニ/Wishcoin Crab(GRN)》(青の4マナ2/5)もすごい出たんで、ソートも偏ってたなと。
1パック目はやべーなと思いながら終わって、ただ下に2、3人はディミーアがいないはずなんで、2パック目は行けるかなと期待。」

2-1《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice》
2-2《巧みな叩き伏せ/Artful Takedown》
2-3《家門のギルド魔道士/House Guildmage》
2-4《死の重み/Dead Weight》
2-5《なかったことに/Never Happened》
2-6《張り出し櫓のコウモリ/Bartizan Bats》
2-7《原因不明の消失/Unexplained Disappearance》
2-8《背骨ムカデ/Spinal Centipede》
2-9《隠された影/Veiled Shade》
2-10《背骨ムカデ/Spinal Centipede》
2-11《ディミーアのロケット/Dimir Locket》
2-12《鋼胴の甲虫/Ironshell Beetle》
2-13《なかったことに/Never Happened》
2-14《クロールの食料隊/Kraul Foragers》
2-15《正義の一撃/Righteous Blow》

八十岡「2-1は《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice(GRN)》か《闇刃の工作員/Darkblade Agent(GRN)》(青黒の3マナ2/3、諜報すると接死と戦闘でドロー)という究極の二択で、《闇刃の工作員》のほうを取っても諜報するカードがそんなに取れてないから、カット兼、ワンチャン行けたらボロス行こうかなと思って《正義の模範、オレリア》を。
ここからはちゃんとディミーアのカードが流れてきたんですけど、途中から息切れし始めて……2-5で《なかったことに/Never Happened(GRN)》(黒の3マナ手札破壊)を取ってるのが、早くもやばい。このパックはなんもなくて、卓にディミーア多いのかなと。
緑黒が少なかったから《背骨ムカデ/Spinal Centipede(GRN)》だけはぐるぐる回ってて、ディミーアがあまり取るカードじゃないんですけど、色が合ってるから取っただけですね。」

3-1《闇刃の工作員/Darkblade Agent》
3-2《煤の儀式/Ritual of Soot》
3-3《高熱仮説/Hypothesizzle》
3-4《席次+石像/Status+Statue》
3-5《ディミーアのギルド門/Dimir Guildgate》
3-6《思考消去/Thought Erasure》
3-7《囁く情報屋/Whispering Snitch》
3-8《霧の壁/Wall of Mist》
3-9《薔薇たてがみのケンタウルス/Rosemane Centaur》
3-10《捕食/Prey Upon》
3-11《悪賢い隠蔽/Devious Cover-Up》
3-12《薔薇たてがみのケンタウルス/Rosemane Centaur》
3-13《都市の楽園/Urban Utopia》
3-14《ボロスのロケット/Boros Locket》
3-15《禁制品潰し/Crush Contraband》

八十岡「ここまで来たらどうしようもないので3-1は青黒のカードを取ったんですけど、ほかに《千の目、アイゾーニ/Izoni, Thousand-Eyed(GRN)》と《議事会の裁き/Conclave Tribunal(GRN)》(白の4マナ召集、追放エンチャント)があって、《アイゾーニ》は対面まで流れてました。
3-3は《イゼットのギルド門/Izzet Guildgate(GRN)》が出てたんで、一周しないかなと思って《高熱仮説/Hypothesizzle(GRN)》(青赤の5マナ2ドローと4ダメージ)を取って。
3-4も何もなくて、なんかの間違いでタッチできるかもしれないし最悪ジャイグロとして使えるんで《席次+石像/Status+Statue(GRN)》(+1/+1/パーマネント破壊)を取って。
3-6は遅い巡目で諜報できる《思考消去/Thought Erasure(GRN)》(青黒の2マナの諜報1つき手札破壊)が取れて、かなりうれしかったですね。
3パック目の中盤から本当に緑と白のカードしか回ってこなくて。卓に青が濃いうえ、出方も偏ってた感じですね。結局、3つ上のマッキー(三原さん)がディミーアでスタートして、途中で折れて、俺と俺の上でディミーアは卓2だったんです。上とかぶるのは別にいいんですけど、卓に青が多かった。
あと《ゴルガリのギルド門/Golgari Guildgate(GRN)》と《イゼットのギルド門/Izzet Guildgate(GRN)》は取ろうと思ってたんですけど、全然見えなくてタッチもできず。2パック目の後半にそのへんのギルド門があったけど、その段階ではタッチできそうなカードが特になかったんで、未来の投資としてピックするには、その段階でカードが足りてなかったので。でもやっぱりそのへんでギルド門を取っていれば、もうちょっと使えるカードが増えたかなと。」

 

05
八十岡「最初、青黒だけでデッキを組もうとしたらこうなって、これはさすがに勝たんなと。除去も足りなくてフィニッシャーもいないし。そこで除去とフィニッシャーを足したらこうなりました。」

06
八十岡さんのデッキ(沼7、島6、平地1、山1)

対戦結果

八十岡「1ラウンド目は相手の事故とブン回りで勝ちました。
2ラウンド目はマッキー(三原さん)の下家の緑白で、1本目はけっこういけそうだったんですけど、《高熱仮説/Hypothesizzle(GRN)》撃ったら土地2枚引いて、手札に《壊死性の傷/Necrotic Wound(GRN)》(黒1マナの宿根除去)と《正義の模範、オレリア/Aurelia, Exemplar of Justice(GRN)》しかなかったんで、除去のほうを捨てるはめになった。でも次に《オレリア》を出せてまくれそうだったんです。そしたら、《秋の騎士/Knight of Autumn(GRN)》を出されて、ほかに壊すものもないからって《イゼットのロケット/Izzet Locket(GRN)》を割られて、《オレリア》が出なくなって終了ですね。もし《壊死性の傷/Necrotic Wound(GRN)》が手札に残ってれば、その後の展開もちょっとは変えられたと思うんですけど……。」

なお3ラウンド目はフィーチャーマッチで放送された通り、八十岡さんのデッキは「あの《ボロスのロケット/Boros Locket(GRN)》はいったい何だったんだ……?」という疑問だけを視聴者に残して負けとなりました。

 

 

 

●渡辺雄也の場合

07

渡辺さんはブラッド・ネルソンさんをはさんで八十岡さんの下の下の席でした。本人は弱いと言っていましたが、八十岡さんと比べればはるかに勝ち筋のしっかりした“安いカードで勝つ”デッキで、最後はその八十岡さんをフィーチャーマッチで下し2-1でした。

ピックの流れ

1パック目
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1-1《ウォジェクの護衛/Wojek Bodyguard》
1-2《標の稲妻/Beacon Bolt》
1-3《致命的な訪問/Deadly Visit》
1-4《空騎士の軍団兵/Skyknight Legionnaire》
1-5《刃の教官/Blade Instructor》
1-6《気難しいゴブリン/Ornery Goblin》
1-7《確実な一撃/Sure Strike》
1-8《ボロスのギルド門/Boros Guildgate》
1-9《ヴァーナーディーの盾仲間/Vernadi Shieldmate》
1-10《ヴァーナーディーの盾仲間/Vernadi Shieldmate》
1-11《駐屯地の兵長/Garrison Sergeant》
1-12《陰惨な生類/Gruesome Menagerie》
1-13《蝋燭の夜警/Candlelight Vigil》
1-14《スマーラの森整形師/Sumala Woodshaper》
1-15《落とし格子の蔦/Portcullis Vine》

渡辺「1-1は、この《ウォジェクの護衛/Wojek Bodyguard(GRN)》(3マナ3/3教導、単独で戦闘不可)か黒1マナの宿根除去(《壊死性の傷/Necrotic Wound(GRN)》)の二択で、さすがに除去はほぼゴルガリ専用のカードだし、ボロスとイゼットで使える《ウォジェクの護衛》にしました。
1-2が、レア抜けで《標の稲妻/Beacon Bolt(GRN)》と《ギルドパクトの大剣/Glaive of the Guildpact(GRN)》が来てかなり悩みました。初手が赤いから《標の稲妻》のほうが丸いんですけど、上にいる2人が歴戦の猛者なんで、協調できたとしても3パック目で的確にカットをされてカードが足りなくなる恐れがあって……《ギルドパクトの大剣》を取った場合、ギルド門を集めるという手順が必要になっちゃうので、《標の稲妻》にしました。

1-3が今回のドラフトで一番反省すべき点で、この《致命的な訪問/Deadly Visit(GRN)》(黒の5マナ、諜報2つきの除去)とアーティファクトの4マナ3/3(《庁舎の歩哨/Chamber Sentry(GRN)》)があって、カードが足りなくなる恐れがあるから、5マナ除去のほうがバリューは高いけど、4マナ3/3を取って、自分が使えるカードを確保しておいたほうがよかったなって思いました。除去のほうをピックした瞬間くらいに、『これはたぶんやらかしたな』と。ここはたぶん手損になっちゃうだろうなと。

このへんはボロスのカードがちょいちょい来て、1-7でセレズニアの5マナ4/4コモンの召集警戒(《薔薇たてがみのケンタウルス/Rosemane Centaur(GRN)》)と、《鋼胴の甲虫/Ironshell Beetle(GRN)》(緑の2マナ1/1、+1/+1カウンター付与)がいたんですね。緑めちゃくちゃ空いてるなと思ったんですけど、ここまではセレズニアのセの字もなくて、さすがに今までの6手番を捨てるのは無理かなというのと、《確実な一撃/Sure Strike(GRN)》(+3/+0先制をつけるインスタント)という赤いカードがあったんで……もしこれがなければセレズニアのカードを取って舵を切ることができたんですけど。

1-9でセレズニアの《議事会のギルド魔道士/Conclave Guildmage(GRN)》が一周してきて、『これセレズニアいねーな』ってなったんですけど、1-7で流してる以上参入できなくて、しょうがなくボロスで使えるカードを取って。
1パック目はおおむねボロスかなって感じでやってたんですけど、すごく強い流れではないしちょっと不安で、最悪セレズニアにも逃げられるかなと思いつつ2パック目に入りました。」

2パック目
09
2-1《軍勢の切先、タージク/Tajic, Legion’s Edge》
2-2《ウォジェクの護衛/Wojek Bodyguard》
2-3《納骨堂のトロール/Charnel Troll》
2-4《初々しい補充兵/Fresh-Faced Recruit》
2-5《ボロスのギルド門/Boros Guildgate》
2-6《真火の隊長/Truefire Captain》
2-7《イゼットのギルド門/Izzet Guildgate》
2-8《本を貪るもの/Book Devourer》
2-9《初々しい補充兵/Fresh-Faced Recruit》
2-10《駐屯地の兵長/Garrison Sergeant》
2-11《セレズニアのギルド門/Selesnya Guildgate》
2-12《追われる証人/Hunted Witness》
2-13《刎頸の友/Sworn Companions》
2-14《追われる証人/Hunted Witness》
2-15《這い寄る恐怖/Creeping Chil》

渡辺「2-1で《軍勢の切先、タージク/Tajic, Legion’s Edge(GRN)》が来て、ボロスの中でも1、2を争うレアですし、これは腹を決めなくてはいけないなと。
2-3はボロスのカードがまったくなくて、イゼットに逃げようにも僕の下家がイゼットだったんでカードが来なくて、仕方なく《納骨堂のトロール/Charnel Troll(GRN)》をカットしました。《陰惨な生類/Gruesome Menagerie(GRN)》(黒の5マナ、コスト1と2と3を復活させるソーサリー)が1-12で流れてきてる以上、上の2人はゴルガリはやってなさそうですけど、強いプレイヤー2人にレアをあげたくないなと思って。

2-5のとき、これはギルド門を絡めたボロスにしないとたぶん勝てないなと……安いカードをうまく使って勝つようにしないといけないと、僕の第六感が告げました(笑)。この《駐屯地の兵長/Garrison Sergeant(GRN)》(門があると二段攻撃になる赤白の5マナ3/3)はけっこう安く取れるんで、ギルド門を早めに取っておかないといけないなと思ってピックしました。
ボロスの普通のアグロにはギルド門があまり必要ないので、二段攻撃(《駐屯地の兵長》)は安く取れるんですよ。それを安く取るために、ギルド門を先に取っておきたいなと。
2-9で《初々しい補充兵/Fresh-Faced Recruit(GRN)》(2マナ2/1、自ターン先制)が1周してきたのはうれしかったですね。このパックはほかにも《溶岩コイル/Lava Coil(GRN)》とかあって強いパックだったので、何かは帰ってくるだろうなと思ってたんですけど。
2-10で目論見通り、安めに《駐屯地の兵長/Garrison Sergeant(GRN)》が取れて。
2パック目が終わったこの段階で、デッキに入れたいカードが14枚しかなかったんで、3パック目に期待したんですけど……。」

3パック目
10
3-1《癒し手の鷹/Healer’s Hawk》
3-2《正気泥棒/Thief of Sanity》
3-3《空騎士の軍団兵/Skyknight Legionnaire》
3-4《思考繋ぎの幻/Thoughtbound Phantasm》
3-5《ボロスのギルド門/Boros Guildgate》
3-6《駐屯地の兵長/Garrison Sergeant》
3-7《鋼胴の甲虫/Ironshell Beetle》
3-8《乗馬兵の飛行/Flight of Equenauts》
3-9《最大速度/Maximize Velocity》
3-10《最大速度/Maximize Velocity》
3-11《背骨ムカデ/Spinal Centipede》
3-12《街頭暴動/Street Riot》
3-13《罪人逮捕/Collar the Culprit》
3-14《用心深いオカピ/Wary Okapi》
3-15《芽吹く更生/Sprouting Renewal》

渡辺「残念ながら3-1はレアはイゼットの分割カードで、教導もそこそこ取ってるから1マナ域取っておくかということで《癒し手の鷹/Healer’s Hawk(GRN)》を。
3-2でブラネルから《正気泥棒/Thief of Sanity(GRN)》が流れてきて悶絶したんですけど、これは2-1を狙いに行こう、卓のほかのデッキを弱くしにいこうと思って(笑)、出されたら負けちゃうカードなのでカットしました。
3-3で《千の目、アイゾーニ/Izoni, Thousand-Eyed(GRN)》がいて、つまり上のブラネルはボロスだなと思ってゲンナリしました。
3-6で、この《駐屯地の兵長/Garrison Sergeant(GRN)》が1周しないかなとも思ったんですけど、もし取れなかったらデッキにならないので取って。
一番沁みたのは3-12の《街頭暴動/Street Riot(GRN)》(赤の5マナエンチャント、自ターンに+1/+0とトランプル付与)でしたね。二段攻撃で攻めるデッキだったんで、《駐屯地の兵長/Garrison Sergeant(GRN)》に+1とトランプルがつけばさすがに勝つので、このドラフトで一番うれしかったポイントです。
今回は1-3でアーティファクトをとっておくべきだったとか、1-7でセレズニアに切り込んだほうがよかったとか、いろいろ反省点があったんですけど、これが取れたおかげでデッキが形になりました。」

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渡辺「最終的にできたデッキは、殴るボロスで、勝ち手段は二段攻撃という形にはなったんですけど、“1周後のカード”が多くてデッキのスペックがめちゃくちゃ低いので、よくて1-2か、うまく回れば2-1するかもと思ってました。」

11
渡辺さんのデッキ(山6、平地6)

対戦結果

渡辺「結果的に、4勝したうちの3ゲームを《街頭暴動/Street Riot(GRN)》で取ってます。ヤソとの試合もこれで勝ちましたし、勝利貢献度マックスに近いですね。2ラウンド目に当たった、ヤソの上のディミーアとの試合でもこれで勝ちました。
相手は除去がたくさん入ってたんですけど、サイド後の2本目は《街頭暴動》を張って相手に除去を全部使わせて、1本目にソーサリー除去をけっこう見てたので、+1/+1速攻インスタント(《最大速度/Maximize Velocity(GRN)》)を持ちながら、場にクリーチャーを出さないようにして、相手のソーサリー除去を腐らせておいて殴り切るという勝ち方ができました。
この《街頭暴動》と《最大速度》があると相手はどうブロッカーを残せばいいか対処しづらくなって、最終的に二段攻撃を走らせることができて、かなりきつかったですけど、安いカードをうまく使えました。
1ラウンド目は三原さんの下の卓1セレズニア……ヤソが負けてる相手です。さすがにゴッドデッキすぎて勝てるはずもなく。
3ラウンド目はヤソのデッキがさすがにやばくて(笑)勝ちました。」

12
3ラウンド目、八十岡さんと渡辺さんが1-1の成績で当たり、ビデオフィーチャーされました。「どっちかは勝てるから当たってよかった、このデッキだと2人とも負けておかしくないから」とのこと。
ちなみに調整メンバーの宇都宮巧さんは、「すごい2人の対決だ!」とワクワクして観戦を始めたら、八十岡さんが《島》《島》《沼》しかない場から3ターン目に《ボロスのロケット/Boros Locket(GRN)》を出したのを見て愕然としたそうです。
生放送のコメント欄でも、「ヤソはどうやってこのデッキで1勝したんだ」「俺が友達とやるドラフトみたいだ」といった感想が飛び交っていました。

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