【MTGWAR】市川 ユウキ・覚前 輝也・八十岡 翔太のドラフト【Day1】
未発売の『灯争大戦』を使用したブースタードラフト。
すなわちプレイヤーは、持ち前のリミテッドセンスのみで戦略を練り、自らのデッキを構築しなければならない。
はたしてTeam Cygamesの面々はこの窮地を乗り越えることができたのか。市川・覚前・八十岡の結果を見ていこう。
● 市川 ユウキ 白緑 2勝1敗
市川「ヤソと同卓だったんですけど、僕がヤソの3つ下とかでほぼ無関係な位置でした。で、初手《寛大なる者、アジャニ/Ajani, the Greathearted》から2手目で《挑戦するトロール/Challenger Troll》取ったら、3手目で《一騎打ち/Single Combat》が流れてきて、白緑は負け組と知りつつも仕方なく白緑になりましたね。」
市川「2パック目の初手は《牢獄領域/Prison Realm》、2手目は《楽園のドルイド/Paradise Druid》で、あとは特に何も取れず耐えの2パック目でした。」
市川「3パック目の初手は《虐殺少女/Massacre Girl》を流しながらの《放浪者の一撃/Wanderer’s Strike》で、2手目が《死者の災厄、ケイヤ/Kaya, Bane of the Dead》、3手目も《放浪者の一撃/Wanderer’s Strike》で、ここまで除去が全然取れてなかったのでかなりありがたかったです。で、あとは肉を取って終了。」
市川「白緑らしく肉肉しいデッキになりました。」
ラウンド | 対戦相手のデッキ(相手の名前) | 勝敗 |
---|---|---|
1 | 赤黒 | ×○× |
2 | 赤白 | ○×○ |
3 | 青白 | ○○ |
市川「1回戦目で《一騎打ち》のテキストを勘違いしていて警告をもらっちゃって。このカード、最後に『~まで、プレイヤーはクリーチャーやプレインズウォーカーである呪文を唱えられない』という一文があるんですが、その効力の期限を相手のターン終了時だと思っていて、要は『自分出せない→相手出せない→自分出せる』だと思ってたら、実は次の自分のターンの終了時で、『自分出せない→相手出せない→自分まだ出せない』だったんですよね。これはあとで聞いたら原根くんとやまけんも勘違いしてました。プレリに出るみんな、《一騎打ち》には気を付けよう!(笑)」
市川「そんなことをしていたら3本目に《蔓延する蛮行/Widespread Brutality》を打たれて顔面が弾け飛びました。」
――実際に海外のプレイヤーと『灯争大戦』でドラフトしてみて、事前の練習や想像と違った部分などはありましたか?
市川「《一騎打ち》の評価が周りと大分違ったんだろうなーと思いましたね。結果白は混んでたので。ただ他の部分では、それほど点数とかに違いはなかったかなと思いました。」
● 覚前 輝也 赤黒 1勝2敗
覚前「下家が行弘くんで、初手で《群集の威光、ヴラスカ/Vraska, Swarm’s Eminence》、2手目で《憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Hate-Twisted》とピックして、そのまま3手目《呪文喰いの奇魔/Spellgorger Weird》、4手目《叫ぶ落下兵/Shriekdiver》とピックしていたら、5手目にまた《憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス》が流れてきて、『黒だけ空いてるなー』と思いながらピックしてました。」
覚前「2パック目の初手は《ティボルトの憤怒鬼/Tibalt’s Rager》で、ちょっと弱いけど低マナ域が取れてなかったのでピックしました。で、2手目で《混沌の船長、アングラス/Angrath, Captain of Chaos》が流れてきてピックしたけど、その後はろくなカードが取れなくて、赤いカードもあまり取れてないし青黒にスライドも検討するかな、《永遠神ケフネト/God-Eternal Kefnet》引くかもしれんし、と思いつつ2パック目が終了しました。」
覚前「そしたら3パック目は初手《呪文持ちの奇魔》から2手目・3手目と《燃え立つ預言者/Burning Prophet》が取れて、除去は薄いけど低マナ域しっかりしてて戦えそうな感じのデッキになりました。」
覚前「ただ当たりが少し厳しかったですね。」
ラウンド | 対戦相手のデッキ(相手の名前) | 勝敗 |
---|---|---|
1 | 青赤 (行弘 賢) | ×○× |
2 | 白緑 (Luis Scott-Vargas) | ×× |
3 | 赤緑 | ○○ |
――実際に海外のプレイヤーと『灯争大戦』でドラフトしてみて、事前の練習や想像と違った部分などはありましたか?
覚前「思ったより黒が安いかなという印象です。あと僕らは白が弱いと思ってこの場に来ましたけど、海外の人とかはそこまで気にしてなさそうでした。」
● 八十岡 翔太 赤緑タッチ白 1勝2敗
八十岡「初手は《ブリキ通りの重鎮、クレンコ/Krenko, Tin Street Kingpin》。2手目は赤いカードがなくて《雷のドレイク/Thunder Drake》との2択で、青赤はやれたら強いけどやれるかわからないしさすがにカードパワーということで《挑戦するトロール/Challenger Troll》。3手目で《一騎打ち》、けどこの段階ではほぼノイズだと思ってた。4手目《放浪者の一撃》、5手目《燃え立つ預言者》、6手目《罠紡ぎ/Snarespinner》、7手目と8手目が《侵略するマンティコア/Invading Manticore》で、赤の流れはいいなと思いつつ、9手目に《放浪者/The Wanderer》が一周。この段階では緑やるかはかなり怪しくて赤白かなーと思いながら1パック目が終了。」
八十岡「2パック目初手、《放浪者の一撃》と《野獣の擁護者、ビビアン/Vivien, Champion of the Wilds》との2択。白の流れがあまり良くなくて、《放浪者》とかは所詮《復仇/Reprisal》だから点数全然違ってもおかしくないので、それならひとまず強いカード取ろうってことで《野獣の擁護者、ビビアン》をピック。で2手目……キレながら《ギルド門通りの公有地/Gateway Plaza》をピック。」
――え!? これって要するに《断ち割る尖塔/Rupture Spire》ですよね?
八十岡「そうだよ?で3手目。ブチ切れながら《ゴブリンの通り魔/Goblin Assailant》をピック。」
市川「さすがに草www」
八十岡「4手目で《開花の巨体/Bloom Hulk》が流れてきてようやく幸せな気持ちに。でもその後は特に収穫なし。」
八十岡「で、3パック目。初手《ヴィトゥ=ガジーの目覚め/Awakening of Vitu-Ghazi》。2手目。《謎めいた指導者、カズミナ/Kasmina, Enigmatic Mentor》……と《ヴィトゥ=ガジーの目覚め》。」
渡辺「そんなことある?w」
八十岡「あとは流れてきた肉を取って出来上がり。」
ラウンド | 対戦相手のデッキ(相手の名前) | 勝敗 |
---|---|---|
1 | 赤緑 | ×○× |
2 | 白緑 | ×× |
3 | 赤白 | ○×○ |
八十岡「まず1回戦目。土地詰まって5マナ出ずに負け。後手土地2と《新たな地平/New Horizons》でキープ。相手の初動5ターン目《護法鱗のクロコダイル/Wardscale Crocodile》。負け。」
八十岡「2回戦目。《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》、《群れの声、アーリン/Arlinn, Voice of the Pack》と並べられて負け。」
八十岡「3回戦目は最後《サルカンの浄化/Sarkhan’s Catharsis》ケアの《放浪者》が盤面の打点を吸ってくれてようやく勝ち。」
――実際に海外のプレイヤーと『灯争大戦』でドラフトしてみて、事前の練習や想像と違った部分などはありましたか?
八十岡「特にないね。除去は高くて流れてこないし、別に普通だった。」
若干名不運 (?) に見舞われるも、大敗することなしに折り返す。
それにしても印象的なのが、『灯争大戦』ドラフトにおけるプレインズウォーカーの重要性だ。
プレイヤーたちのピック手順の早さはもちろん、勝因や敗因の多くにプレインズウォーカーが関わっていることからも、いかに強力であるかが窺える。やはり『灯争大戦』のドラフトの特異性を語るなら、プレインズウォーカーの存在を抜きにしては語れないというべきだろう。
そんな『灯争大戦』ドラフトは、2日目の開幕3回戦でも行われる。
ここでの学びを経て、Team Cygamesの面々はさらに確固たる勝利を収めることができるか。2日目のドラフトにも注目だ。