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【MCVI】1日目スタンダードラウンド・八十岡翔太【Day1】

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1日目の8試合を終え、Team Cygames所属の2人はどちらもめでたく2日目進出となりました。デッキ選択や今日の対戦について、それぞれに伺いました。

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スタンダードラウンドは、試合が長引きやすいフードデッキの隆盛によりいつもよりラウンド進行に時間がかかり、終了時刻もずれ込みました。この写真は疲れで突っ伏している八十岡さんという、かなりレアなもの。「試合が長いのは耐えられるが、間が長く空くと“待ち疲れ”してしまう」とのことでした。

 

 

※公開されているデッキリストに準じ、サイドボード枚数は掲載しません


八十岡翔太『シミックフード』
MC6



10 《森》
6 《島》
4 《繁殖池》
3 《神秘の神殿》
2 《総動員地区》


土地(25)


4 《金のガチョウ》
4 《楽園のドルイド》
4 《意地悪な狼》
4 《ハイドロイド混成体》
3 《厚かましい借り手》


クリーチャー(19)


4 《霊気の疾風》
3 《むかしむかし》
1 《夏の帳》
4 《世界を揺るがす者、ニッサ》
4 《王冠泥棒、オーコ》


呪文(16)


《厚かましい借り手》
《夏の帳》
《軽蔑的な一撃》
《神秘の論争》
《否認》
《打ち壊すブロントドン》
《大食のハイドラ》


サイドボード(15)


 

1日目ドラフトラウンドの戦績
2-1

1日目スタンダードラウンドの戦績(通算戦績 5-3)/シミックフード

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
4 スゥルタイフード ○○
5 スゥルタイフード(Samuel Pardee) ×○×
6 5色ファイアーズ ×○○
7 ティムール再生 ××
8 赤黒騎士 ×○○

 

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デッキ選択について

――なぜこのデッキを選びましたか?
八十岡「MCVが終わってから時間がなくて、調整してる余裕もなかったから、MPLの時のデッキをちょっといじっただけですね。なんとなく、感覚です。」

――《夏の帳/Veil of Summer(M20)》がメインに1枚というのは?
八十岡「デッキ公開制なんで、ゼロってわかっちゃうと相手もやりやすい。1枚入ってたほうが、手札になくても1マナ立てとくことで相手がミスりやすいかなと。」

――デッキ公開制に対応したサイドボードの工夫とかはあるんでしょうか?
八十岡「青緑2色だから、特に何か工夫できるような部分はないですね。」

――お互いのデッキは対戦前に交換して1分だけ見ますが、あの時間で何を特に見ますか?
八十岡「1分あれば全部見れますよ。暗記はしないですけど。そのデッキタイプに4枚ずつ入ってるカードはもともと決まり切ってて見る必要がないんで、チェックするのは1枚差しとか2枚差しのカードですね。スゥルタイだったら《戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General(WAR)》や《戦争の犠牲/Casualties of War(WAR)》が1枚なのか2枚なのかとか。」

――1枚か2枚かで警戒度が違うということですね。サイドプランもそのデッキ交換の段階でだいたい見えるんですか?
八十岡「いや、枚数がわからないし、人によって違うやり方とかもあるから無理ですね。そこはあんまり気にしないで、すでにだいたい決まってる自分のサイドプランをずらさずにやります。」

対戦について

――どんな試合だったか、簡単に振り返ってもらえますか?
八十岡「ラウンド5のスゥルタイは《願いのフェイ/Fae of Wishes(ELD)》が入ってるけっこう珍しい形だったんですけど、こいつが1/4飛行のブロッカーとしてこっちの3/1飛行(《厚かましい借り手/Brazen Borrower(ELD)》)を全部止めるんで、それで負けたんですよ。《意地悪な狼/Wicked Wolf(ELD)》はあったんですけど、食物がまったく出なくてさわれなくて。」

願いのフェイ 厚かましい借り手

八十岡「ラウンド6は……メインは普通に相性悪いから4ターン目に《創案の火/Fires of Invention(ELD)》貼られて負けて、サイド後は向こうが回り悪くて、2ゲーム目は鹿ビートだけで勝ちました。
ラウンド7は、1ゲーム目は相手が何でも持ってるマンで、2ゲーム目は土地2枚で止まってガチョウとドルイドを並べては《炎の一掃/Flame Sweep(M20)》されて終わり。」

――ラウンド8の赤黒騎士デッキは珍しいですね。会場に数人しかいなさそう。
八十岡「数人でもいればいつかは当たるんで。
3ゲーム目、相手先攻で《熱烈な勇者/Fervent Champion(ELD)》2枚から、3ターン目に接死3/1(《黒槍の模範/Blacklance Paragon(ELD)》)構えてきて、悩んで《意地悪な狼/Wicked Wolf(ELD)》出したら接死でずらされて、返しに《エンバレスの宝剣/Embercleave(ELD)》飛んできたけど、そこからなんとかまくりました。残りライフ7で向こうが《黒槍の模範/Blacklance Paragon(ELD)》2体と《熱烈な勇者/Fervent Champion(ELD)》って場で《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World(WAR)》をトップデッキして、相手が後続を何も引かなかったのでライフ3残って、次に《大食のハイドラ/Voracious Hydra(M20)》を引けてブロッカーが増えて、《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis(RNA)》までつなげて勝ち、みたいな。《ニッサ》をトップデッキしたおかげで、ただで3ターンクリーチャーが出続けたんで、助かりましたね。」

環境について

――やはり先手環境ですか?
八十岡「そこまででもないかな。先手ならうれしいけどマジックは基本先手のほうがうれしいから(笑)。先攻取っても回らなければ負けるんで、どっちが回るかのほうが問題。正確にはマリガン環境かな。ちょっとぬるい初手をキープすると負ける。ダブルマリガンくらいまではけっこうしますね。マリガン基準は相手のデッキによってもいろいろなんで一概には言えないですけど、基本先攻で2マナ以下のアクションがなかったらマリガン。3ターン目くらいまでの動きでゲームが決まるんで、今までのスタンダードの中でも特にマリガンが厳しめな環境ですね。」

――フードミラー、今日は2試合だけでしたね。
八十岡「環境に6割だったら、まあ5回中2回か3回が妥当なので。」

――フードミラーは、一般人の視点だとしんどいけどプロは楽しいというような話を聞きますが。
八十岡「楽しいけど、別にやりたくはないですよ、そりゃラクして勝ちたいんで(笑)。よほどのことがなければ一方的に終わるってことがなく試合が長くなるんで、やりとりが多いとゲームは面白いという。ただリアルはダイス管理とかめんどくさいですね。」

――なるほど。では引き続き明日もがんばってください。
八十岡「明日なんとか5-3したいですね。」

――いわゆる「6敗ボタン」(それ以上勝たないが負けもしないことを確定させる運命のボタン)あったら押します?
八十岡「秒で押します(笑)。」
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八十岡さんは食物トークンを忘れてきたため、併催のマジックフェストにあるrk postさんのサイン会ブースで買ってきました。今週末限定の日付入りベーコン・トークンで、シリアルナンバーが書かれた200枚限定のものです。また大鹿に変身したことを示す紙は、ジャッジが配り歩いていたものだそうです。

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rk postさんのブースでは、大鹿マーカーは大人気につき売り切れでした。

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