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2022-2023年・冬のTeam Cygamesだより

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2022年11月から2023年1月までの、Team Cygamesメンバーの近況をお届けするまとめ記事です。
毎年そうですが、冬はマジックのオフシーズンなので、イベントも少なく平和でした。
いつものように、山本さんと覚前さんの近況から確認していきましょう。

覚前
最近も変わらずトレードの勉強をしています!
勉強しきったと感じるまで2年ほどかかりましたが、ようやくわからないことがなくなったという認識になりました。
山本
『この音とまれ!』という漫画にはまってます。琴を題材とした青春漫画で、弱小琴部が全国優勝を目指す物語なのですが、琴という漫画では表現しづらいジャンルにもかかわらず引き込まれ方が半端ないです。一気に最新刊まで読んでしまいました。

■2022-23年冬振り返り

11月18日 『兄弟戦争』発売
八十岡さんのレビュー記事はこちらです。

 

11月23日 にじさんじ vs. プロゲーマー ~秋の夜長のリベンジマッチ~
にじさんじチームとプロゲーマーチームが対戦する企画に、八十岡さんが「校長」として参加。校長の謎のパワーにより、プロチームもバーチャル化しました。
またこの日誕生日だった社築さんに、八十岡さんのサイン入り《青命令》などのプレゼントも贈られました。

 

11月26-27日 チャンピオンズカップファイナル/プロツアーコンベンションオープン
こちらのレポート記事をご覧ください。
裏で『兄弟戦争』リミテッドのアリーナオープンが開催されており、八十岡さんはここでチャンピオンズカップファイナル準決勝の負けを取り返そうとしたところ、クリックミスで賞金を獲得できず、不貞寝していました。

 

12月9-10日 アリーナ予選ウィークエンド
市川さんが2-2し、1回目の予選で4-2したので、トータル6勝でアリーナチャンピオンシップ2の権利を獲得しました。
なお、これによって3月のプロツアー1の権利もついてきました(※)が、市川さんはこれが3つ目の出場権利だそうです。八十岡さんも同じく権利が3つかぶっていて、2人とも「余った分をプロツアー2に繰り越させて」と切に希望していました。
市川
(※重複した権利について)
ちなみにプロツアーの権利が付随するのには1つの予選で7勝しなければならないらしく、実は重複していませんでした。めちゃくちゃわかりづらいです。

 

12月17-18日 アリーナオープン
フォーマットはキューブ。
山本さんはこのころアリーナでBO1スタンダードをやっており、飲みの席で約束したのがきっかけで、この週末に晴れる屋トーナメントセンターでのプレミアム予選に出場しました。
山本
グリクシスミッドレンジで0-2でした。大会参加するのにマジックコンパニオンというアプリが必要というのを知らなくて試合開始前にめっちゃ焦りました(その場にいた川崎さんに助けてもらいました)。負けましたけど、対戦後の感想戦や大会後の飲み会含めて久しぶりのリアルマジックをエンジョイできました。
12月19日 トリムルティ
八十岡さんが、毎回参加している競技ジャンケン配信で2連覇しました。

 

12月24-25日 ラストサン2022
フォーマットはスタンダードとモダン。八十岡さんが2日間解説をつとめました。

 

12月27日 Magic Online スーパーPTQ
この日、Magic Onlineで開催されていたスタンダードのスーパーPTQに覚前さんが出場しており、トップ8に入りました。
覚前
スタンダードのグリクシスを使っていて、どこかタイミングがあれば大会に出たいと思っていたところ、MOで面白そうなのがやっていたので参加しました。
TOP4で本戦参加権利だったのですが、TOP8で負けて残念な結果になってしまいました。ただ今思い返すと、当時のデッキリストは完成度が低かったので負けて当然でした。

 


覚前さんはこのころ、スタンダードのグリクシスをミシック最上位帯でかなりやり込んでおり、このツイートなどのように戦術についても説明していました。

覚前

今まではリミテッドが好きでスタンダードを避けてきた部分が多かったのですが、構築戦ばかりの今のマジック環境を勝ち抜いていこうと思ったら、この考えを捨て新たな思考で臨む必要があると考えました。

一般のプレイヤーの思考の場合、
「好きなデッキを回す→感触悪いからデッキを探す→勝てるデッキを見つけたら自分なりにアレンジしていく」
このような考えになることが多いと思います。

ただし、勝利を目指しているトーナメントプレイヤーの考えはこうあってはいけなくて、
「環境を分析する→トップメタのデッキに対してどれだけ優位な戦いが出来るデッキかをテストして間違いない判断が出来るまで頭の中に落とし込む→メタの変化に対応してリストやデッキ選択を変えていく」
このようなプロセスで考える必要があると思います。

今までの自分は一般プレイヤーの思考で構築をやっていたので、成績が安定しなかったり悪かったのは妥当な結果でした(懺悔)。

以上のことから、スタンダード環境を分析した結果パッと浮かぶデッキはこのくらいです。
①グリクシス
②エスパー
③青単
④白単
⑤赤単
⑥青白兵士
⑦青赤ランプ
⑧マルドゥミッドレンジ
⑨黒単

これらを実際に試した印象ですが、グリクシスが苦手とするデッキは環境に赤単と青赤ランプくらいで、しかもその差は極めて少しという結論になりました。
ほかのデッキを選択した場合は、明らかに苦手なマッチアップがあったり、回れば強いけど思うように回らなかったり(エスパーにありがちなパターン)、安定性に欠ける印象を受けました。

ここでスーパーPTQの話に戻るのですが、結果的に8-2でその2敗は両方青赤ランプでした。
大会2週間前から増え出したアーキタイプだったのと、その時自分のデッキの調子が良かったので見て見ぬふりをしていました。
結果青赤ランプによって、プレイヤーズツアーへの道を閉ざされるという結末……。

大会を終えてから反省し、サイドボードに《軽蔑的な一撃》を2枚取ると、あれよあれよと青赤ランプに勝ちだして、全然戦えたなと感じました。
大会に出る際は妥協せず、ベストな選択を繰り返すことに焦点を当て続ける、その積み重ねこそが自分を成長させる唯一の近道なのかなと気づいたキッカケになりました。

12月31日 八十岡さんの振り返り配信
八十岡さんが年越し配信で2022年を振り返りました。「今年はまあまあ勝った」とのことで、獲得賞金の総額は44100ドル(約580万円。ここから税金が引かれるとはいえ、すごい額ですね)。また、解説やイベント出演など、大会以外のこともいろいろとやった年だったそうです。
一方、市川さんも年始の配信で2023年のマジック活動についてまとめました。大目標を「世界選手権優勝」に定めて、世界選手権に出るためにはいつどこに重点を置くのが効率的かなどを考えていました。

 

1月 デカスロン
年明けからMTGアリーナで「十種競技(通称デカスロン)」が開催されたので、参加した回について聞きました。
1:ジャンプイン!(20枚入りパックを2つ組み合わせる簡易シールド)
2:パウパー(コモンカードのみ)
3:『ドミナリア』『団結のドミナリア』『兄弟戦争』の混合シールド
4:紋章スタンダード(紋章で宝物、手がかり、食物トークン生成)
5:『兄弟戦争』BO3ドラフト
6:アルケミー
7:『神河:輝ける世界』Botドラフト
8:エクスプローラー(BO3)
9:全知Botドラフト(手札の呪文をマナコスト0で唱えられる)
10:『ニューカペナの街角』以降のカード限定構築
決勝:全員が同じカードプールを使用するシールド(BO3)
八十岡
1と3は1発抜け。
7は1回やって駄目で、抜けるのにけっこうかかりそうだったのであきらめ。
9は最初のドラフトがデッキ弱くて0-1ドロップから7-0。
決勝が4勝でした。
市川

2:白単ミラーの地獄3:プール強くて一発抜け、『ドミナリア』のカードが平均すると弱いのでそこが強いといけます。

6:ちょうどアリーナ予選のフォーマットだったので参加しました。

9:3つで1回分の権利なので、やるつもりなかったんですけど面白そうだったので参加。今でも3ドローのカード見ると「全知ドラフトで強いな」って思ったりします。

決勝:確かマルドゥのリアニメイトみたいなの組みました。2勝か3勝だったと思います。
このフォーマットやらせるならアリーナのシールドのUIを変えてほしい。デッキたくさん作ってさっと切り替えられないのはキツい。

1月22日 飲める屋イベント
八十岡さんが「飲める屋」でイベントのゲストとして参加。『ドミナリアリマスター』のシールドで対戦したりしました。
八十岡
『ドミナリアリマスター』は懐かしいカード多かったですが、なんでこのカード再録したのってカードは多かったです。

 

1月21-22日 アリーナオープン
フォーマットは『カルドハイム』のシールドとドラフト。
覚前
アリーナオープンはこれだけ参加しましたが、3回目の予選でなんとか突破。2日目も1-2といいところなく終わりました。
全然環境がつかめなかったという印象で、参加したことを忘れることにしました(笑)。

 

1月31日 「マナバーン2023」発売
市川さんは禁止カード入りモダンの対戦企画に出場。八十岡さんは原根さんによるインタビュー企画で「テンポとは何か」について語りました。

 

次の大型大会としては、2月17-19日のプロツアー・フィラデルフィアがあり、八十岡さんと市川さんが参加します。最後に、その意気込みを聞きました。

八十岡
久しぶりの紙PTなので勝ちたいです。
市川
Top8で世界選手権の権利!が目標ですが、累計ポイント的なやつでも世界選手権の権利が獲得できるので、とりあえずは9勝6敗以上でプロツアーをチェインしたい。

また、3月にはプレイヤーズコンベンション横浜2023があり、モダンとスタンダードのオープン大会があります。参加するかどうか聞いたところ、山本さんは「現状では未定ですが、参加するならスタンダードで参加したいです。」とのことでした。

 

■チームメンバーへのマジック・アンケート

Q.『ファイレクシア:完全なる統一』で気になるカードは?

※八十岡さんの答えはレビュー記事をご覧ください。

市川「《偉大なる統一者、アトラクサ》。
書いてあることがすごい!なんとかズルして出せないか考えています。」

偉大なる統一者、アトラクサ

 

覚前「《栄光のドミヌス、モンドラク》。
スタンダードでは、トークン戦略が普通に強そうなのでこのカードを軸にしたデッキが流行りそうな気がします。」

栄光のドミヌス、モンドラク

 

山本「《完成化した精神、ジェイス》。
軽くて、自分を守れて、アドバンテージも取れる、と強いプレインズウォーカーの要素は満たしています。-Xの能力も使い勝手がいいので、入るデッキは自然と4枚使いそうです。スタンダードのみならずパイオニア、モダンでも期待しています。」

完成化した精神、ジェイス

 

Q. 覚前さんはスタンダードのグリクシスをやり込んだという話ですが、最近よく使っているデッキ、ネットで見かけて気になるデッキなどがありましたら教えてください(フォーマット不問)。

市川「パイオニアのセレズニアオーラ。地域CSでも使ったので愛着があります。
新カード《離反ダニ、スクレルヴ》と待望の《剃刀境の茂み》(白緑土地)で超強化!」

離反ダニ、スクレルヴ

 

山本「スタンダードでずっとグリクシスミッドレンジ使っていますが、『ファイレクシア:完全なる統一』で入りそうなカードが青黒ファストランドぐらいしかないので、新しいデッキ組みたいです。《離反ダニ、スクレルヴ》入りのエスパーレジェンドなんか強そうです。」

八十岡「オフシーズンなので、全く触れてないですね。」

 

Q. すでに1か月たってしまいましたが、2023年はどんな年にしたいですか?

八十岡「プロシーンの変更などでいろいろ考える時期になってきましたが、とりあえずはプロツアーチェインとワールド出場が最低ラインです。
あとは漠然としてますが、余裕があったら何か新しい事したいなーって感じです。」

覚前「2023年は自分の考えを信じて『選択』し続けたいです。
その結果間違えても次に生かせばいい(笑)
このような考えで挑戦していきたいです!」

山本「健康に気をつける1年にしたいです。身体が資本という事を年々強く感じています。」

市川「テーブルトップマジックは戻ってきましたが、自分の体力が戻ってこないので体力をつけたい。」

 

■おまけ:最近の1枚

市川「洗濯機壊れたので買い直しました。」

市川

 

山本「最近買ったお気に入りの眼鏡の写真です。」

山本

 

覚前「前環境のスタンダードのリストをベストな選択にできたという思いをつまみに無限にお酒が飲めるため、この1枚にしました(笑)。」

覚前

 

八十岡「この前(2月5日)のドラキチドラフト合宿の様子です。前日にサイゲ合宿もあったんですが、撮り忘れました。」

八十岡

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