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ヤソのカードレビュー『機械兵団の進軍』

ヤソのカードレビュー

みなさんお久しぶりです、八十岡です。

今回は『機械兵団の進軍』のカードプレビューになります。
よろしくお願いします。

前弾から引き続きファイレクシアとの戦いになりますが、今回はいろいろな次元を侵攻していくファイレクシア軍に対し、その次元の人々と一丸となって立ち向かうという熱いストーリーになっています。
メルカディアやタルキールといった懐かしい次元も出てきますし、ハゾレトやガルタ、碑出告のように昔からマジックをやっている人なら聞いたことがあるキャラクターもたくさん出てきます。
個人的に、レンと8番がテフェリーを見つけ、テフェリーがザルファーの軍勢を率いて新ファイレクシアに侵攻していくところは良かったです。「側面攻撃」の記憶しかないザルファーの騎士ですが、まさかこんなに強かったとは……。
ただ今回のストーリーは賛否両論あるので、気になる方は公式HPに載っているものを読んでみてください。

そしてこのセットを語るうえで外せないのが「バトル」。
久しぶりに新しく作られたカードタイプです。今回は「包囲戦」というタイプを持っているので、これからさまざまなタイプのバトルが出てくると予想できますね。
包囲戦を持つバトルは、プレインズウォーカーの忠誠値のように守備値を持っており、これに攻撃したり火力を撃ったりして守備値を0にすれば裏返すことができます。何かの効果で破壊した場合はダメなので注意しましょう。裏面はクリーチャーやエンチャントだったりソーサリーだったりとさまざま。
両面とも能力を持っており、表面が横向きなこともあって読むのが大変というのが難点。最近は両面のカードが増えてテキスト量が半端ないので、認知コストがかなり上がってますね。
プレインズウォーカーはマジックのゲーム感を変えたカードでしたが、個人的にバトルはそこまでの影響はないと思っています。

それではカードレビューに行ってみましょう!

 

●『機械兵団の進軍』注目カード

カルドハイムへの侵攻横

カルドハイムへの侵攻裏

 

タルキールへの侵攻横

タルキールへの侵攻裏

まずは今回の目玉であるバトルからです。

基本的にバトルを貼ったターンは展開ができないため、バトルを反転させるのは思っている以上に難しいです。基本的にアグロでバトルを落とそうとするのはお勧めしません。
ただ場に出たときに十分に仕事をするバトルや、火力で直接落とせる赤のバトルは評価が上がります。

《カルドハイムへの侵攻》は赤では貴重なドローですし、反転さえさせてしまえば後続のバトルも簡単に落とせるようにななります。《タルキールへの侵攻》は環境にあるドラゴンの質にもよりますが、スタンダードでも神河ドラゴンズがかなり強いですし、パイオニアであればよりどりみどりです。2枚目以降は1枚目の《タルキールへの侵攻》を狙うこともできるのがいいですね。

 

 

侵攻の伝令ローナ 侵攻の伝令ローナ裏

続いては両面カードから2枚選びました。
まず《侵攻の伝令、ローナ》はかなり強い《マーフォークの物あさり》です。伝説に反応してアンタップするので、エスパーレジェンドで活躍してくれそうです。
《賢明な車掌、トルーズ》ともかなり相性がいいですね。変身する機会は少ないですが、5/5というサイズは最後の一押しには悪くない性能です。

マーフォークの物あさり 賢明な車掌、トルーズ

 

 

ウラブラスク ウラブラスク裏

そして過去最強の《ウラブラスク》。スタンダードでは少し厳しそうですが、パイオニア以下であれば1マナソーサリーはたくさんあるので出たターンに変身することも可能。また裏面3章の効果で墓地のスペルを使えるので、戻って来たターンにすぐにまた変身でき、永遠に《大いなる業》を見せ続けてくれます。

 

加護をもたらす戦乙女

令和版の《悪斬の天使》こと《加護をもたらす戦乙女》。今のスタンダードがミッドレンジ環境なので少し立ち位置は悪いですが、アグロが強くなってきたら活躍してくれる1枚だと思います。《黙示録、シェオルドレッド》→《加護をもたらす戦乙女》の大量回復でゲームエンドです。

悪斬の天使 黙示録、シェオルドレッド

 

フェアリーの黒幕

通称「あんちゃん」。普通に「ただ強」系のカード。人がモチーフなのでフェアリー感はあまりないですね。2枚並んだ時の強さがヤバイので、使うなら4枚入れたいカード。下環境や統率者でも使われそうです。
しかしPVこと《精鋭呪文縛り》やドミンゲスこと《熱烈な勇者》と比べると、《フェアリーの黒幕》はイラストが微妙ですね……(個人の感想です)。

精鋭呪文縛り 熱烈な勇者

 

全軍突撃

かなり強い除去です。だいたい3マナで、たまに2マナや1マナぐらいのイメージです。
ただ競合の《喉首狙い》がかなり強力なので、《全軍突撃》をどのぐらい採用するかは難しいですね。とはいえ《放浪皇》や《婚礼の発表》を使うデッキではかなり強く使えそうです。

喉首狙い

 

ナヒリの戦争術 かき立てる炎

赤からは火力2枚です。
《ナヒリの戦争術》はかなり強い5点火力で、ほぼ全てのバトルを落とせるのがポイント高いです。中盤以降はほぼ1ドローがついているようなものですし、文句ないですね。
そして再録された《かき立てる炎》。久しぶりに構築レベルの4点火力です。赤いデッキは最後に火力を本体+本体で勝てるかがかなり大事なので、まさに待望の1枚です。

 

マルチカラー

ひでつぐとかいり クロクサとクノロス

共闘というかタッグチームというか、2人ペアシリーズからはこの2枚です。
ほとんどのカードは残念ながら足の引っ張り合いをしていますが、この2枚はかなり使ってみたくなりますね。
特に《碑出告と開璃》は久しぶりに出た強い青黒のクリーチャーで、出たターンはほぼ除去耐性持ちといってもいいでしょう。《告別》や《絶望招来》あたりを踏み倒したいですね。ただ除外には弱いので注意しましょう。
《クロクサとクノロス》に関しては、リアニ効果持ちなのに本体も残ったらゲームエンド級の性能をしているので、適当なものを釣ったとしても十分強いのはいいですね。最近は墓地を肥やすカードも多いので、5枚の条件もそこまでは大変じゃないと思います。

告別 絶望招来

 

今回のカードプレビューは以上になります。

今回のセットは、いつ以来かわからないレアに土地がないセットで驚きましたが、レアの土地を揃えるのが大変という声をよく聞くので、たまにはこういうセットがあってもいいのかなと思いました。
また今回はパックを開けると「多元宇宙枠」というものがあり、そこから昔の強力なカードが出てきます。ドラフトをやるとレアがたくさん出てきてとても楽しいので、リミテッドはかなりお勧めです。
そしてすぐにプロツアーがありますが、スタンダードがどれぐらい変わるか楽しみですね。前回のプロツアーがパイオニアで最近スタンダードを触っていなかったので、まずは復習から始めようと思います。
また、来月には謎のミニパック?『機械兵団の進軍:決戦の後に』が出るそうです。プロツアーが終わってすぐなので、余裕があったらそれのプレビューもやろうと思います。

ではでは。

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