ヤソのカードレビュー『機械兵団の進軍:決戦の後に』
みなさんお久しぶりです、八十岡です。
今回はプロツアー・機械兵団の進軍からの帰国後すぐ発売ということで少し遅くなってしまいましたが、『機械兵団の進軍:決戦の後に』のカードプレビューになります。
よろしくお願いします。
前段でとうとうファイレクシアとの戦いが終わったわけですが、このセットはそのファイレクシアとの戦いのエピローグを語った、たった全50種という異例のパックです。通常とは異なりコモンが存在せず、パックのほうもエピローグブースターという5枚入りのミニパックになっています。
今回の戦いでほとんどのプレインズウォーカーが灯を失ったため、たくさんのプレインズウォーカーたちが伝説のクリーチャーになって登場します。個人的にプレインズウォーカーも増えすぎていたし、強弱のバランスを取るのも大変だなと思っていたので、この試みはいいと思いました。クリーチャーのほうがたくさん使いやすいですしね。
ただセット全体としてはいろいろな次元のキャラクターが出てくる都合上、特にシナジーがないのが少し残念ですね。また『機械兵団の進軍』の追加セットであるならバトル関係も欲しかったですが、“決戦の後”だけに難しかったのかなと思います。ただ単体で活躍してくれそうなカードはいくつかあるので、そのへんを紹介していこうと思います。
●『機械兵団の進軍:決戦の後に』注目カード
《銅纏いの先兵》は人間デッキの新戦力で、兵士なのも良い。これからさらに軽い人間や人間トークンが増えていけば、久しぶりに人間デッキが復権するかもしれない。エルドレインには強い人間がたくさんいそうなので、次のセットにも期待が高まる。
召集マッドネスというなかなか怪しい出し方ができる、吸血鬼ロード《マルコフ男爵》。
現状のカードプールだと数が足りないが、イクサランに来訪したときに真価を発揮してくれるだろう。
エッチングフォイル版がかなりダークで雰囲気出てて良い。
新たな墓地除外生物で、イラストが良い。
《墓地の侵入者》との比較になるが、ほうっておくとかなりのサイズになるので、飛行や速攻持ちのクリーチャーが多い環境ならこの《アーボーグの掃除屋》のほうが優先されてもおかしくない。もし呪禁速攻持ちのクリーチャーが出てきたら化けるかもしれない。
完成化してしまいとうとうリタイアかと思ったが、メリーラとカーンのおかげで復活を遂げた《復活した精霊信者、ニッサ》。
《水蓮のコブラ》のようなマナ加速にアドバンテージまでついてくるので、フェッチランドがあるモダンではかなり強そうに見える。
あまりの強さでスタンダードでは一瞬で禁止になった《創造の座、オムナス》や『モダンホライゾン2』で出たエレメンタル・インカネーションシリーズを引っ張ってこられるのはかなり偉い。
悲しい人生を歩んでいるナシ君。
『神河:輝かしき世界』ではあまり活躍できなかったが、今回の《月の後裔、ナシ》は3/3/4威迫、護法持ちとかなりの高スペックで登場。
最近は伝説のクリーチャーが多く、これからも増えていくことを考えるとスゥルタイが強くなれば自然と使われていく1枚だと思われる。ワンコインの今のうちに集めておくといいだろう。
セット枚数が少ないため、短いですが今回のカードプレビューは以上になります。
そういえば先日、スタンダードのローテーションが2年から3年になるという発表がありました。
普段であれば秋のローテーションで1年分使えなくなるところでしたが、あと1年以上は『神河:輝ける世界』や『ニューカペナの街角』の強力なカードたちが使えることになります。
これに関してはいろいろな意見が上がってますね。バランスがとれるのか、また禁止カードが出るのかなど気になるところはたくさんありますが、3年分のカードプールが使えるスタンダードは体験したことがないので、どうなってしまうのか楽しみです。
次は『エルドレインの森』でお会いしましょう。
ではでは。