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2023年・夏のTeam Cygamesだより

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2023年5月から7月までの、Team Cygamesメンバーの近況をお届けするまとめ記事です。
マジックの制度変更に関する意見や、『エルドレインの森』に期待する点などを皆さんにお聞きしました。

■2023年夏振り返り

5月6-8日 プロツアー・機械兵団の進軍
前回の「2023年・春のTeam Cygamesだより」に繰り上げ掲載しています。

 

5月7日 スタンダード・ローテーション変更
スタンダードのローテーションが、従来の2年から3年に延長されるという発表がありました。これにより、本来なら今年の秋にスタンダード落ちするはずだった『イニストラード:真夜中の狩り』『イニストラード:真紅の契り』『神河:輝ける世界』『ニューカペナの街角』を引き続き使うことができます。
八十岡
1年ごとに新鮮味があることがスタンダードのいいところだったので、個人的には悲しいですね。今のスタン黒しかいないので、次の『エルドレインの森』で強いカードがたくさん出て、いろいろなデッキが出てくることに期待します。
市川
テーブルトップスタンダードは不人気で、地域CSのエリア予選の不成立が連発していたことを鑑みると良い変更だと思います。
コロナ禍のタイミングのカードってやっぱりみんな持っていなくて、スタンダードのカードを揃えるのってたぶん一番大変なんですよね。
それらを心理的に揃えやすくする変更なので、これでまたスタンダードに人気が戻ってくれるといいですね。
おじさんとしてはやっぱりスタンダードが一番人気であってほしい!
山本
アルケミー等スタンダード以外の新フォーマットが増え、昔より相対的にスタンダードをプレイする時間が減っているので、ローテーションを長くしてカードの使用頻度を上げようとする試みは賛成です。
覚前
この部分は難しい問題ですよね。開発側としても、セット数が多くなりスタン含めフォーマット自体をどう扱っていくか探っている段階な気がします。
自分としては従来通り2年サイクルのほうが良い気がします。
やはりいまだにプロツアーがある以上、新カードのお披露目の場として最新の環境、新たなカードの可能性を提示するという方針に価値があると思うからです。
ここ最近のレアリティの差でカードパワーを明確につけるという方針をやめて、コモンカードでもレアに対抗できるカードを多数出すことで、幅広い戦略をスタンダードでも取れるようにする方向性を推したいです。

 

5月27-28日 アリーナ・チャンピオンシップ3
出場する井川良彦さん、熊谷陸さん、原根健太さんの調整に、市川さんが参加。2週間ほど前から「自分が出るより熱心に」練習したとのこと。

 

5月30日 禁止改訂
スタンダードで《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker(NEO)》《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster(NEO)》《絶望招来/Invoke Despair(NEO)》が禁止になりました。

鏡割りの寓話 勢団の銀行破り 絶望招来

八十岡
前の2枚は仕方がないかなと思います。《絶望招来》は強さ的にはギリギリいいかなと思いますが、エンチャントやプレインズウォーカーの価値を下げてたのも事実なので、まぁ仕方がないかなって感じです。
市川
《鏡割りの寓話》と《勢団の銀行破り》は残念だが当然。
《絶望招来》は反対、というかこんなもんすらなんとかできないのかというダサさがある。
サイクルのうち一色が禁止になるやつは嫌いです!
覚前
スタンダードでは赤黒ミッドレンジで3種類とも使用していたのと、カードパワー的に禁止が妥当かと思います。
アグロが全体的に強いカードが作られなくなり環境から消滅→ミッドレンジ以降の勝負になると、どれも支配的な能力を持っているという認識です。
山本
グリクシスミッドレンジで3種とも使っていました。《鏡割りの寓話》は、単純にカードが強すぎるので禁止はやむなし。《勢団の銀行破り》は、環境にアグロが弱くミッドレンジ中心のゲームスピードだと先手2ターン目設置のマウント力が強すぎる&単純に使われすぎていたので禁止も納得。
ですが《絶望招来》は色拘束がきつく使用デッキも限られていないので、禁止はやりすきだったと思います。

 

6月10日 パイオニア神挑戦者決定戦
八十岡さんが、得意の《変わり谷》入りラクドスミッドレンジで参加し、決勝まで進出。神との決勝がある日曜は予定があるので、決勝戦は「エキシビジョンマッチ」という体になりましたが、熱戦を繰り広げた末の敗退でした。

 

6月18日 八十岡さんのラクドス講座
八十岡さんが、配信で「ラクドス講座」を開催。アグロ・ミッドレンジ・コントロールデッキの定義に始まり、なぜこのカードがこの枚数なのかといった解説、環境分析やサイドボードのやり方など、長時間にわたる配信でした。1週間後の大会を前に、多くの人が参考にしたのではないでしょうか。
アーカイブはこちらから見ることができます。
https://www.twitch.tv/videos/1849572445(Part1)
https://www.twitch.tv/videos/1849573258(Part2)

ラクドス講座

 

6月23日 『指輪物語:中つ国の伝承』発売 ※MTGアリーナでは20日にリリース
モダンで使用可能なコラボセットで、世界に1枚だけの《一つの指輪》カードが封入されているなど、話題となりました。

 

6月24-25日 プレイヤーズコンベンション千葉2023
市川さんは本戦にあたる「チャンピオンズカップファイナル サイクル3」の解説として出演。市川さんによるパイオニアの環境まとめ記事も掲載されました。
八十岡さんはチャンピオンズカップファイナルには出場せず、1日目はモダンの「プレイヤーズコンベンションオープン」に参加したり、ステージイベントで「リアルモミールベーシック」をやったり。2日目も野良ドラフトに参加するなどして、楽しんでいたようです。

八十岡モミール

「リアルモミールベーシック」のステージで、インフルエンサーのともにゃんさんと対戦する八十岡さん。(※写真は【Magic: The Gathering】から引用させていただきました)

7月2日 【対戦企画】Magic: The Gathering Triple Showdown Vol.01
八十岡さんは前回は解説でしたが、今回はどぐらさん、サーニーゴさんとのチームを結成して出場。『指輪物語:中つ国の伝承』チーム・シールドで、強いデッキを2人に渡し、自分は残りを集めた緑多色をブン回すというスタイルで、チームを勝ちに導きました。

 

7月4日 市川さんの配信スポンサーに「チルアウト」

7月8-9日、17日 ドラフト合宿
八十岡さんと市川さんがプロツアーに向けてドラフト合宿に参加。

 

7月28-30日 プロツアー・指輪物語
スペインのバルセロナで開催されたプロツアーに、市川さんと八十岡さんが出場。2人とも結果につながったうえ、食べ物がおいしく、気候も快適なバルセロナを満喫しました。

マジック日本公式サイトに、市川さんのレポート記事(前編後編)も掲載されていますのでご覧ください。

●市川さんの場合

市川デッキ

(※デッキリストの非表示部分は《レンと六番/Wrenn and Six(MH1)》と《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》)

1日目のドラフトで強い赤黒が組めて3-0スタート。
逆に2日目のドラフトはつかず1-2、モダンは4色オムナスを使用して5-5で、最終順位は71位となりました。
プロツアーで毎回2日目に残り続けて累積ポイントを稼いだことが功を奏し、9月の世界選手権の権利を獲得できました!さらに次のシカゴと、その次のプロツアーの権利も確定です。

今回は10人ほどの調整チームでさまざまなデッキを試し、カスケードとラクドスに有利でミラーにも《隔離するタイタン/Sundering Titan(DST)》などが強いということで、4色オムナスを選びました。しかし蓋を開けてみると、トロンが予想以上に多かったり、リストの甘さが残っていたりしてあまり良いデッキ選択ではなかったという感触でした。

●八十岡さんの場合

八十岡デッキ

(※デッキリストの非表示部分は《終止/Terminate(ARB)》《歴戦の紅蓮術士/Seasoned Pyromancer(MH1)》《虚空の杯/Chalice of the Void(MRD)》)

市川さんと対称的に1日目のドラフトは卓全体のパックが弱く、「コモンの束」ができてしまい1-2スタート。
しかし2日目のドラフトは白黒タッチシェロブで2-1、モダンはラクドス想起で7-3で、最終順位は47位と上々の結果でした。

今年は調整をいかに理論だけでできるかという挑戦をしており、モダンはいかにブン回るかが大事なので、除去を極力減らしたラクドス想起というデッキ選択に。ただ脳内調整ではメインのブラッシュアップはできるものの、サイドボードは実際にやらないとわからないことが多くて難しい、という学びがありました。
八十岡さんはすでに世界選手権の権利を持っていますが、今回は追加で来期のプロツアー3回分の権利をゲットできました。

大会前夜にはプレイヤー向けのパーティがありました。

大会終了後も生ハム、パエリアなどで宴会。


■チームメンバーへのマジック・アンケート

Q. 指輪物語の原作を読んだり、映画を見たりしたことはありますか?

覚前「ありません。」
山本「読んだことも見たこともありません!」
八十岡「全然ないです。」
市川「(映画を)見ようと思ってアマプラでダウンロードして飛行機に乗ったんですが気づいたらスペインでした。」

Q. 9月頭発売の『エルドレインの森』について質問です。(取材したタイミングでは)プレビュー記事以外の情報はほぼありませんが、期待する部分を教えてください。

八十岡「強いカード好きなので、禁止になったカードたちはだいたい好きでした。最近ミッドレンジに寄ってるので、アグロやコンボ寄りのカードが増えてほしいですね。」

市川「出来事は良いギミックだと思います、ただ前回は少し強すぎたのでさすがに下方修正されそう。
対抗色ミシュラも良いですね、基本的にマナフラッド受けになるシステムは大歓迎です!」

山本「出来事は面白くて強いカードも多かったので今回も期待しています。エルドレインといえば《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns(ELD)》。最近のプレインズウォーカーのカードレベルが抑えられすぎていると思うので、オーコレベルとまではいいませんが強いプレインズウォーカーが出てきてほしいです。」

覚前「出来事は良いシステムだと思います。1枚で2枚分の価値はさまざまなカードに可能性を与えるので好きですね。
あとは、墓地からスペルを唱えられるギミックを中心に期待したいですね!
個人的には変異システムが1番好きなので、こっそり取り入れてくれたら嬉しいなとも思ったりしています(笑)
1つのエキスパンションでスタンダードで使用されるカードの種類が3倍くらいになれば、より楽しめるんじゃないかと期待します。」
さて次の大会は、9月22-24日の世界選手権です。
出場する市川さんと八十岡さんには「目標や意気込み」を、山本さんと覚前さんにはお二人への応援メッセージを伺いました。

八十岡「トップ8で来年のワールドの権利もらえるのでそこが目標ですね。」

市川「世界選手権での優勝のみを目指して今シーズンを走ってきました。
優勝します。」

覚前「ヤソとせばちゃん、世界選手権出場おめでとう!
いつも通りの平常心と集中力できっと結果がついてくるはずなので楽しみにしておきます。
頑張ってね〜👍」

山本「八十岡さんが唯一持ってないタイトルのワールドチャンピオンを取れることに期待してます!市川さんはどうせ勝つと思うので適当に頑張ってください!」

■おまけ:最近の1枚

山本「健康に気を付けようシリーズ、プロテインに続く第二弾。飲み始めたら、心なしか二日酔いが軽くなりました。」

山本

 

覚前「昔マジックやってた時の友達と久しぶりに会う機会があったので、その時のグループ数人で集まって温泉行ったりちょこっと観光行ったりと楽しんできた時の写真です!」

覚前

 

八十岡「バルセロナ凱旋門にふらっと観光してきました。」

八十岡

 

市川「フォアグラステーキ。
はじめて食べたんですけど美味かったです。
肉と脂とパン(炭水化物)、実質ラーメン二郎です。」

市川

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