ヤソのカードレビュー『タルキール:龍嵐録』
皆さんお久しぶりです。八十岡です。
今回は『タルキール:龍嵐録』のカードレビューになります。よろしくお願いします。
待望のタルキール再訪です。少し前だと思っていましたが、前回のタルキールは10年前らしいですよ。時間が経つのは早いですね。
タルキールといえば《包囲サイ》や《カマキリの乗り手》といった各氏族の強力なマルチクリーチャーや、オジュタイやアタルカなどの龍王シリーズ、そしてフェッチランドと、皆さんにも何かしら思い出深いカードがあるのではないでしょうか?
自分もディミーアとエスパーのドラゴンコントロールでプロツアートップ8に2回入っているので、かなり思い出深いセットですし、またドラゴンコントロールができるかどうか楽しみです。
ではカードレビューに行ってみましょう。
●『タルキール:龍嵐録』注目カード
最古参のプレインズウォーカーであるウギン。毎回強力な効果を持っていますが、今回の《嵐の目、ウギン》もかなりの制圧力を持っています。
コントロールやランプのフィニッシャーとしても十分の性能ですが、常在効果を一番生かせるのはモダンのトロンかエルドラージランプでしょう。特にトロンでの3ターン目ウギン着地は、7カーン(《解放された者、カーン》)とは比べ物にならない制圧力です。こういう圧倒的に勝つカードは好きなので、使ってみたい1枚です。
カウンターデッキ系へのメタカードだと思いきや、普通にアタッカーとしての性能が高いクリーチャー《勝利の楽士》。普通に使っても強そうですが、《戦導者の号令》との相性がめちゃくちゃいいので、赤白トークンみたいな横並べデッキが復権するかもしれないですね。
これが流行するようだと、インスタントを構える青黒ミッドレンジのようなデッキはかなり苦しくなる気がします。
通称白カンパニー(《集合した中隊》)こと、《団結の最前線》。なぜか見るカードが7枚になっていて驚きました。
クリーチャーがダメなので使えるデッキはかなり限られますが、最近は才能や英雄譚など強力なエンチャントも多いですし、《身代わり合成機》を使ったアーティファクトデッキでの活躍も期待できます。デッキ構築しがいのあるいいカードですね。
装備というより、トークン生成器というのが正しそうな1枚。スタンダードからレガシーまで活躍を期待でき、令和の《若き紅蓮術士》って感じがしますね。
メインはセカンドスペルによるトークン生成ですが、装備としても悪くなく、ハツカネズミたちとも相性がいいです。《コーリ鋼の短刀》はこれから赤いデッキでよく見るカードになりそうです。
最近はほぼ禁忌とされている土地破壊ですが、熱烈なファンも多い効果なので麻痺カウンターを使って実験中といった感じでしょうか?
最近は特殊地形まみれのデッキが増えてきていますし、そういうデッキへの抑制としてもこれから似たような効果が増えていくかもしれないですね。
《マグマのヘルカイト》は、本体も4/5飛行とかなり強力なのもいいですね。最近は4マナ4/4飛行程度だと弱スペックなので、これからの基準は4/5になっていくと思います。
1点失うとはいえ、アタックするだけで闘魂1してくれる2マナ1/3飛行。最近の2~3マナのクリーチャースペックはどんどん上がっている気がします。タルキールではドラゴン以外の生物のほうが進化していそうですね。
《陥没孔の偵察員》は攻撃時にブロッカーを残してくれるので、《悪夢滅ぼし、魁渡》との相性がよく、青黒ミッドレンジで使いたい1枚です。
ウィザーズさん、《魂の洞窟》といいこの《湧霧の村》といい、最近打ち消されない系の土地を推しすぎじゃないですか?
ここまで来たら、次からは打ち消しは基本「追放」でお願いします。
ここ数年ドロースペルが弱かったですが、最近はそれを改善しようとしているのがうかがえます。直近でも《食糧補充》というレガシー級のドロースペルが出ましたが、この2枚もそれに匹敵するぐらい強力です。
《道の再発見》は少しラグがありますが、1枚は相手の行動を見てから選べるのがいいですね。3章はおまけみたいなところがありますが、二段攻撃は果敢と相性がいいので、ジェスカイ果敢などが組めるのであればかなり強力な効果になります。
《ラクシャーサ流取り引き》は見られる枚数が4枚と少ないものの、インスタントなのと墓場にもカードが落ちるので、リアニ系のデッキではかなり重宝しそうです。またトータルマナコストが実は6なので、《豆の木をのぼれ》とも相性がいいです。
最後は今回一押しのドラゴンになります。
今までこういうカードはインスタントやソーサリーしか唱えられなかったですが、最近は「パーマネントもコピーしてもいいよね」ってなってきた関係で、何でも行けます!
最近のスタンダードでの5マナはかなり重いですが、《道の体現者、シィコ》は除去、ドロー、面展開とその場に合わせて選択でき、本体も4/5飛行・警戒なので、ジェスカイミッドレンジやジェスカイコントロールが成立するレベルには強いカードです。安いうちに買っておくことをお勧めします。
コモンにあるドラゴンの後見スペル(特に青、黒、赤)もかなり強いですし、《ジェスカイの啓示》もかなり撃ちたいカードなので、新環境の最初はジェスカイコントロールを作ってみようと思います。
今回のレビューはここまでになります。
明確にデッキを作るカードは少ないですが、単体で強いカードはけっこう多い印象を受けたので、新しいデッキがいろいろ台頭してくるような気がします。
このセットはリミテッドもかなり楽しそうなのにプロツアーがないのが少し残念ですね。ただ『MTGアリーナ』でのドラフト配信は適当にしていこうと思うので、ぜひ見に来てください。
次は皆が待望の『マジック:ザ・ギャザリング:ファイナルファンタジー』でお会いしましょう。
ではでは。