ヤソのカードレビュー『久遠の終端』
皆さんお久しぶりです。八十岡です。
今回は『久遠の終端』のカードレビューになります。よろしくお願いします。
『久遠の終端』は、多元宇宙の外の領域である終端を舞台としたトップダウンデザインのセットです。登場人物にもほとんど知った顔はおらず、今までとはかなりかけ離れているストーリーです。知っているところで言えばなぜかいるテゼレットぐらいですかね。なんかまた悪い事を企んでいるようですが、はたしてどうなっていくのでしょう。
宇宙での話になるので、惑星や強力な宇宙船などが出てくるかなり壮大なスケールのセットですが、カードのほうもどれぐらい派手なのか楽しみですね。それではカードレビューに行ってみましょう。
●『久遠の終端』注目カード
予期とはなんだったのかというぐらい便利なカード、《星間航路の助言》。
一時期パーマネントに比べてドロースペルがかなり弱かったですが、最近は《食糧補充》といいかなり強力なドロースペルを刷っているなと思います。
最近はジェスカイコントロールも結果を出してますし、青いコントロールの時代が久しぶりに来るかもしれないですね。
除去、リソース、クリーチャー強化と《アブザンの魔除け》をほうふつとさせる1枚。
《大反目者の魔除け》は除去は追放、回収はクリーチャーかプレインズウォーカー、強化も絆魂付与と、どれをとっても文句なし。
シンボルの濃さから黒単でしか使えないものの、かなり便利なカードなので黒単には標準搭載されるでしょう。
カヴ―と言えば「リミテッドでまぁまぁ強いね」レベルの種族だったのに、宇宙に来て何があったのか……。
普通に3マナ3/3ドロー付きで悪くなく、連打で爆アド、後半引いてもワープ含めて2ドローと、かなり可能性の獣。
単体でも十分強いですが、今後強力な軽いカヴ―が来たら大変なことになってしまうので、今のうちに揃えておくといいと思います。
弾薬を大量に生成してくれるエンチャント、《武器製造》。
スタンダードではうまく使うのが難しそうですが、モダンの親和などで無茶苦茶してくれないかと期待している1枚。《電結の荒廃者》で大量の弾薬を投げつけたいですね。
スタンダードでは《寓話の小道》と《ティファ・ロックハート》や《苔生まれのハイドラ》と一緒に使うとかなり強そうですし、レガシーでは《不毛の大地》嵌めをしてくれそうな謎の昆虫。
単純に土地がかなり伸びるので、《氷耕しの探検家》は切削系のデッキで使ってもおもしろそうな1枚です。
コスモを感じるカード。モダンまでいけば1枚でデッキを全部追放するカードもいくつかあるので、いきなりパワー40なんてことも可能です。天才デッキビルダーが《コスモゴイフ》のすごいデッキを考えてくれるでしょう。
また普通には少し使いづらいですが、墓地を使うデッキがサイド後に《安らかなる眠り》や黒力戦対策で使うとかもある気がしますね。
『久遠の終端』シールドにおいて、神のカードと呼ばれる1枚。リミテッドで宇宙レベルのカードは構築でも強い可能性を秘めているので、期待も込めての選定。
結構重いとはいえ、《終焉の石》を貼ったらだいたい勝ちそうなので、コントロールの蓋としては最適だと思います。また7マナと言えばトロンから3ターン目に出るので、モダンでの活躍も期待できるかも?
昔《ウルザの工廠》というカードがあって、コントロールのフィニッシャーとしてよく使われていたんですよ。ということは、ほぼ上位互換のこの《隔離された星鍛冶場》が使われないわけがない!
最後は神話レアの配備土地からこの1枚。
配備12とけっこう重いですが、リミテッドで使ったところ達成後の能力は終わっている強さだと感じたので、構築でも十分あるんじゃないかと思っています。配備という性質上クリーチャーデッキで使うのが一番強く、クリーチャーデッキで使った場合に一番強いのが赤だと思いました。
《目覚めの安息地、エヴェンド》や《巨大な神核、ウスロス》に《ガイアの揺籃の地》や《トレイリアのアカデミー》の幻想を見るのもいいですが、一番現実的に強いのは《記念の星、カヴァーロン》です。
今回のプレビューはここまでになります。
次のプロツアー『久遠の終端』がモダンなため、私個人としてはスタンダードにあまりさわる機会がないですが、禁止とローテーションを経てどのように変わっていくのかとても楽しみです。
次は『マーベル スパイダーマン』でお会いしましょう。
ではでは。