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【PTRIX】1日目モダンラウンドまとめ【Day1】

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1日目を終えて、難しいモダンをなんとか乗り切り、Team Cygamesメンバーは全員2日目に進出を果たしました! 初日落ちしている強豪プレイヤーも多くいる中、〈MUSASHI〉としてチームのプロポイント上積みもおおいに期待できそうです。

 

 

 

●デッキ選択について

前日取材の際に話が出ていた通り、八十岡邸で行なった直前合宿の終盤になって、みんながやたらと負かされるデッキがありました。それを作って試してみたら、ブン回りの勝ちまくり。ムラは激しいけれどもやたらと勝てるそのデッキこそ、今回八十岡さん・山本さん・覚前さん(+行弘さん)が使用している「赤黒ディスカード(通称「ホロウワン」)」です。デッキの概要と大まかな動きは、こちらの紹介記事を参考にしてください。

このデッキはすごいスピードで勝てる一方、運要素が大きいデッキで、ランダムディスカードで落ちてほしくないカードが落ちると一瞬で理不尽に負けるデッキでもあります。そこは人によって合う合わないがあるため、渡辺さんと市川さんは、以前から練習していたデッキのほうを選びました。
なお、行弘さんによると「プロツアーではマジックをしないほうがいいと思っている」そうです。「プロツアーではみんなの力量が拮抗しているので結局勝敗を分けるのは運になり、それなら上ブレ要素があるデッキを使ったほうがいい。逆にグランプリでは力量が出るから、ちゃんとマジックをするデッキを使ったほうがいい」ということで、納得のいく考え方です。

1日目モダンラウンドの対戦とデッキについて、それぞれ簡単にうかがいました。

 

 

 

●渡辺雄也の場合

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1日目ドラフトラウンドの戦績
2-1

1日目モダンラウンドの戦績(通算戦績 5-3)/トロン

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
4 緑白オーラ 負け(××)
5 青白コントロール(廣澤遊太) 勝ち(×〇〇)
6 トロン(Jon Finkel) 負け(××)
7 マルドゥ 勝ち(〇〇)
8 ナヤヴァラクート 勝ち(〇〇)

対戦について

渡辺「フィンケルって以前、モダンですごいストームを使ってたんです。僕、始まるまでフィンケルのデッキ知らなかったんですけど、初手にストームに強いカードがあって、でも相手がストームじゃなかったらかなり弱い。悩んでキープしたら、フィンケルがトロンだったから『おい! お前の相方のストームはどうした!?』って(笑)。
あと廣澤君と当たったとき、3本目で負けそうなところからすごい勝ち方をしました。《石のような静寂/Stony Silence(ISD)》を張られて、5枚くらい出してたアーティファクトが全部起動できない状態で残りライフ4とかだったんですけど、ぎりぎりでエンチャント破壊を引いてアーティファクトのリソースが一気に復活。さらにランデス(土地破壊)されて、壊されたトロンを引いて、さらにランデスされて、さらにそのトロンを引いて……みたいなことを繰り返して、『さすがにせこない?』って言われました(笑)。」

トロンを選んだ理由

渡辺「赤黒ディスカードとトロンの二択だったんですけど、トロンのほうはずっと前から回しててデッキの理解度が高かったんです。赤黒のほうも直前でけっこう回して、デッキの強さはわかったんですけどランダム要素の部分で負けるのが僕はすごい嫌いなので、トロンにしました。
そもそもモダンは相手とあまり“対話”しないほうがいいと思っているのと、デッキの中に“相手次第で不純物になるカード”を入れたくないんですよね。たとえば、クリーチャーが入っていないデッキ相手の除去カードとか。なので、トロンはそういうのが入ってないし、押し付けが強くて、相手の押し付けを返せる要素も持ってるので、一番性に合ってるデッキだなと。
トロンって技術介入度が少ないようなイメージを持たれてると思うんですけど、やってると全然そんなことはなくて。もちろん先手3ターン目に《解放された者、カーン/Karn Liberated(NPH)》を出すような動きはあるんですけど、それ以外の部分で覚えとかないといけないことも多いし、サイドボードで全然ゲームが変わるし、けっこう技術が必要なデッキだなと気づいてトロンに対する見方が変わったのは、今回の収穫ですね。」

 

 

 

●市川ユウキの場合

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1日目ドラフトラウンドの戦績
1-2

1日目モダンラウンドの戦績(通算戦績 4-4)/ジェスカイ

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
4 4C人間カンパニー 勝ち(〇〇)
5 バーン 負け(×〇×)
6 赤緑ヴァラクート 負け(〇××)
7 アブザンカンパニー 勝ち(〇〇)
8 ナヤブリーチ 勝ち(〇×〇)

対戦について

市川「最終戦、先手3ターン目に《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》が引けて、それで勝ちました。かなり相性悪いマッチアップで、クロックを早くかけないといけないんですけど、クロックをかけることにそんなに長けたデッキではないので、3ターン目に《聖トラフトの霊》出せるかどうかはすごく重要なんですよね。一応そういうマッチアップを想定してメインボードに3枚とってるんですけど、サイドボードに4枚目を取ってて、それがよかったかなと。4枚目を入れてたから3ターン目にちゃんと引けた、そういうことにしておきたい。4枚目にマークつけておけばよかった(笑)。」

ジェスカイを選んだ理由

市川「このジェスカイはみんなでけっこう調整していて感触も悪くないし、やまけん(山本さん)やてるや(覚前さん)も、ヤソ邸合宿のときはこれでいいかなって感じだったんです。僕も緑黒の次に回してたんですよ。
赤黒ディスカードはMOで4リーグくらい回したんですけど、全然勝たなかった。デッキが強いか弱いかは置いといて、僕のプレイスタイルがあってなくて向いてないなと思ってやめました。」

――ジェスカイの強みは何ですか?
市川「モダンのデッキって大別するとアグロ・コンボ・フェアの3種類あると思うんですけど、ジェスカイはアグロに強いです。今回は負けちゃったんですけどバーンと親和と人間、そのあたりにはほとんど落とさないので。トロンやスケープシフト、ストームとかのコンボにはちょっと不利なので。そのへんに勝てるようにトラフト多めの構成にしてます。」

緑黒を選ばなかった理由

市川「井川君(Hareruya Prosの井川良彦さん)が『せばちゃん(市川さん)が緑黒を使わなかったらこの地に魂を置いて行く』とか言ってて、いや使わんけど……って(笑)。」
渡辺「せばちゃん、緑黒で3回5-0してるよね?」
市川「データには出てないけど、一応4回5-0してる。」
覚前「せばちゃん以外のメンバーもけっこう緑黒回したんですけど、誰も勝たない。」
市川「21勝2敗くらいのときに、『さすがにめちゃくちゃ成績いいから、これ回してみて』って投げたとき、いくらモダンリーグといえども21勝2敗は相当強いに違いないってみんな乗り気だったけど、あんまり感触よくないって意見が返ってきて。」
八十岡「理解度が足りないんだよ。」

――やはり市川さんが緑黒の申し子だったということですか?
市川「緑黒は愛してるんでね。が、しかし、マジックは情ではないんだな。勝ってる裏にはそれ以上の負けがあって、同じミッドレンジ枠のデッキだったらジェスカイよりも緑黒を選ぶ明確な理由は存在しないので。」

 

 

 

●覚前輝也の場合

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Pierre Dagenさんとの試合を大勢が観戦中

1日目ドラフトラウンドの戦績
2-1

1日目モダンラウンドの戦績(通算戦績 6-2)/赤黒ディスカード

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
4 アブザンカンパニー(Kelvin Chew) 勝ち(×〇〇)
5 トロン 勝ち(〇×〇)
6 赤単 勝ち(〇〇)
7 青白コントロール(Pierre Dagen) 勝ち(〇×〇)
8 青緑黒ランタンコントロール 負け(××)

対戦について

覚前「最後のランタン戦はきつかったですね。前日に、みんなはサイドに取ってたけど自分は取ってなかった《集団的蛮行/Collective Brutality(EMN)》を、受けが広いってみんなに言われたんで、《古えの遺恨/Ancient Grudge(ISD)》1枚と入れ替えたんです。ただこの《古の遺恨》は、ランタンにめちゃくちゃ効くんですよ。それが1枚あれば勝ってたんで、その部分で1勝ぶん落としたっていうのが、モダンらしいなと思いました。」

――でも逆に《集団的蛮行》で勝てた場面もあったわけですか?
覚前「赤単に対して引いて、引いてなかったら負けてた場面はありました。まあ、メインに2枚入っててサイドから1枚追加したんで、引いたのが3枚目かどうかはわからないですけど。」

赤黒ディスカードを選んだ理由

――結局このデッキを採用した決め手は?
覚前「モダンって基本的に先手ゲーになりがちなんですけど、このデッキは後手でも高確率で返せます。ブン回りに相手が対応しきれないので。先手のブン回りに対して後手番返せるデッキって、おそらく親和以外ではなかなかないと思うんで、それが気に入った理由ですね。」
行弘「僕は今日、4回連続で後手でしたけど全部勝ちましたよ。」

――えっ、すごい!
行弘「最後は先手で負け(笑)。」
八十岡「後手取ったほうがいいんちゃう?」

――運要素が合わない人もいる一方で、覚前さんはリーグですごく好成績で、自分に向いてるという話でしたね。
覚前「向いてます。」
渡辺「お互いに3枚引いて3枚捨てるって行動をすると、自分のほうが捨てていいカードが多いから、得するはずなんです。相手はそれにつき合わされて捨てさせられるから、デッキが機能不全になったりする。だけど、《虚ろな者/Hollow One(HOU)》が墓地に落ちるとか、自分も不都合をこうむるときがあって、それを許容できるかどうかですね。僕は練習のときにさんざん落ちました。」
市川「ランダムディスカードを撃って相手の手札がよくなるかどうかは五分五分ですけど、こっちはランダムディスカードすることに特化しているデッキなので、まあ6割5分くらいは状況がよくなる。墓地に落ちてうれしいカードがあるし、手札に残れば勝つカードがあるから。」
八十岡「そこで残りの3割5分を引いたときに、『ふざけんな!』ってなるかどうか。10回やったら3、4回は必ず「クソが!!」ってなる瞬間は必ず来るので。」

――覚前さんはあまり《虚ろな者》が墓地に落ちないんですか?
覚前「いや、落ちますよ。でもしかたない、そういうもんだって割り切ってるので。」

 

 

 

●八十岡翔太の場合

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1日目ドラフトラウンドの戦績
1-2

1日目モダンラウンドの戦績(通算戦績 4-4)/赤黒ディスカード

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
4 バント撤退 勝ち(×〇〇)
5 デスシャドウ 負け(〇××)
6 4Cスケープシフト 勝ち(〇〇)
7 氷雪赤単 負け(〇××)
8 親和 勝ち(×〇〇)

対戦について

八十岡「神が微笑んで勝ったのは1回だけで、あとは全部神に見放されてますね。」

――その1回は?
八十岡「第5ラウンドの1本目、1ターン目に《虚ろな者/Hollow One(HOU)》が2体出て勝ちました。でも、デスシャドウ相手だとそれでもかなりいい勝負ですね。返しに《死の影/Death’s Shadow(WWK)》が出てきて、でかいな! って(笑)。」

――印象的な場面などはありますか?
八十岡「第4ラウンドの3本目は、こっちの《炎刃の達人/Flameblade Adept(AKH)》2体が両方パワー8になって、相手のブロックした《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary(CON)》と《漁る軟泥/Scavenging Ooze(M14)》が両方死んでいきました。
第7ラウンドの3本目がけっこう難しくて、2ターン目に《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler(FRF)》が来たんですけど、それを出した場合、相手が1マナ火力を2枚持ってた場合、殺されて後続がない。1ターン待てば墓地にあるルーティングを温存したまま出せる。すごい悩んで出したらはずれで火力を2枚持たれてて、そこからダラダラしたゲームに。相手は《槌のコス/Koth of the Hammer(SOM》のマイナス能力から8マナ8/8のライフが動かなくなる巨像を出してきたんです。それを返しに《大物狙い/Big Game Hunter(PLC)》で仕留めて、いい勝負だったんですけど、そこから土地しか引かなくて負けましたね。
第8ラウンドの3本目は相手がバグって、2ターン目に相手のハサミ(《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact(M15)》)が《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel(M15)》について無敵になってるんですけど、こっちは返しに《虚ろな者/Hollow One(HOU)》を2体展開してにらみ合いかなと思ったら殴り合いが始まって、5点対8点のダメージレースで勝ちました。」

赤黒ディスカードを選んだ理由

――赤黒デッキが見つかる前は、何で出ようと思っていたんですか?
八十岡「親和ですね。でもカードが高かった(笑)。」
市川「原根君が直前に大金を払って親和のカードをそろえてたんですよ。で、本人はアブザン使うって言うから、てっきり親和のカード持ってきてくれると思ってたのに、家に置いてきて、『じゃあなんで買ったの!?』と(笑)。」
八十岡「それで選択肢がなくなって退路を断たれた。まあダイスを振って決めてもいいようなレベルだったんで。ただ、赤黒ディスカードのほうがメタられてない感じはあった。このデッキはMOやってる人しか知らないけど、親和を目の敵にしているような人は必ずいるから。」

 

 

 

●山本賢太郎の場合

34

1日目ドラフトラウンドの戦績
2-1

1日目モダンラウンドの戦績(通算戦績 5-3)/赤黒ディスカード

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
4 マルドゥパイロマンサー(Pascal Maynard) 勝ち(〇〇)
5 エルドラージトロン 負け(××)
6 ジャンドデスシャドウ 負け(××)
7 ナヤブリーチ 勝ち(〇〇)
8 赤緑スケープシフト 勝ち(〇〇)

対戦について

――全部2ゲームで終わっていますね。デッキがまだ決まってないとき、「対戦が早く終わるから赤黒にしようかな」っておっしゃってましたが、狙い通りでしょうか。
山本「そうですね。ジェスカイと赤黒の二択で、デッキパワー的にはどっこいどっこいだからあとはゲーム外の要素で決めようかなってときに、ジェスカイもけっこう早いデッキではあるんですけど、長引くゲーム展開もやっぱり多いので、赤黒にしました。実際、けっこう楽でしたね。体力温存できるのはありがたい要素です。」

――印象的な場面などはありましたか?
山本「エルドラージトロン戦で、相手が先手2ターン目に《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple(ROE)》×2から《難題の予見者/Thought-Knot Seer(OGW)》を出して、僕の《ゴブリンの知識/Goblin Lore(10ED)》を抜かれてそのまま回らず負けたんですけど、こっちが先手だったら2ターン目に問題なく撃ててたので、そこは先手後手の明確な差が出たなと。
同様にジャンドデスシャドウのときも、相手が先手で1ターン目にフェッチランド、こっちは後手1ターン目に《燃え立つ調査/Burning Inquiry(M10)》を撃ったら《頑固な否認/Stubborn Denial(KTK)》されて、そこから手札を循環させるカードを引けずに負けたんですけど、それもこっちが先手だったら撃ててたので、本当にモダンは先手とマッチアップの部分だけで50%以上決まるフォーマットで、運の要素が強いなと改めて実感しました。モダンやる以上、しょうがないとみんな思ってるでしょうけど。」

 

 

 

●赤黒ディスカードデッキの強みについて

――赤黒ディスカードを選んだプレイヤーは、この会場に6人いたらしいですね。
覚前「〈MUSASHI〉で独占しましたね! 1、2、3、4人(笑)。」
渡辺「あと2人は知らない人です。」
行弘「俺らが使ってなかったら会場に2人しかいなかったって思うとぞっとするよ。こんな強いデッキなのに。みんな、MOじゃなくてリアルでの調整が多いのかなって思いました。」

――じゃあ合宿で発見できたのはすごく大きかったですね。
覚前「僕らのデッキはけっこうみんなカードわからなくて、テキスト確認させてくれってよく言われましたよ。」
行弘「特に《炎跡のフェニックス/Flamewake Phoenix(FRF)》は絶対聞かれる。」
八十岡「《炎跡のフェニックス》は確かに聞かれるけど、俺の相手はだいたいデッキ内容わかってたな。」
渡辺「MOで練習してる人は、1回くらいは当たってるはずなんで。」

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行弘「ちなみにこのデッキ、めちゃめちゃ舐められてるんですよ。」
市川「会場に6人しかいないってのがその証明だよね。」
渡辺「デッキは強いんだけど、カジュアルデッキと思われてる。」
八十岡「そもそも、我々も最初は舐めてたから。」
行弘「1ターン目に《虚ろな者/Hollow One(HOU)》を出すと、相手はだいたい『おいおいバカヅキやんけ』ってキレてくるけど、『いや全然普通やけど?』って。」
八十岡「1ターン目に1体は普通。2体はかなりラッキー。でも我々も最初は相手がツイてるだけだと思って、みんな『なんか相手がブン回って勝てないんだよね』って言ってたから。」
行弘「そんなに回らんやろって言って試したら、それが普通の回り方だったという。」

――このデッキをMOで見かけても、一歩踏み出して研究した人はほぼいなかったんでしょうね。
八十岡「なぜなら、プロプレイヤーは“ランダム”って書いてあるカードが嫌いなんで。」
市川「それにモダンは同じデッキをずっと回してる人が多くて、週末に突然出てきたデッキを使おうとはなかなかならない。」
八十岡「MOで勝ちまくってた人は、プロツアー関係なくカジュアルに回してただけだったと思うよ。」
市川「チームで持ちこんできたプレイヤーが誰もいないってことは、そういうことだよね。」
八十岡「プロツアー前のタイミングで回りのデッキが強かったから、カジュアルデッキも進化していったんじゃない? カジュアルプレイヤーのデッキがプロツアー用のデッキをどんどん倒してたってことだから、それはデッキそのものが本当に強いってことだよ。」

――なるほど。

八十岡「あと、このデッキの強みは、やってて楽しいです。」

――ランダムディスカードで《虚ろな者/Hollow One(HOU)》を捨ててしまうのも楽しいですか?
八十岡「楽しい(笑)。普通のマジックだけじゃなくて、お互いにカードをめくっていって頭抱えて『ウワーーーー!!!』ってなったりする、別のカジュアルなゲームが楽しめる(笑)。」
市川「それを楽しいって言えるかどうかは本当に人によります(笑)。」

――なんだか、赤黒ディスカードを使っている人はプロツアーを楽しんでる感じでいいですね。
渡辺「山本さんはどうですか? 楽しいですか?」
山本「あー……楽しいです。」

――今、かなり“無”の表情になってましたけど……。
行弘「けんさん(山本さん)自身が《虚ろな者》になりかけてる(笑)。」

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このデッキが性に合うという行弘さんと覚前さんは追い風が吹いている感じなので、ぜひ明日もこの調子でブン回ってほしいところ。
ただ問題は明日のドラフトで、みんなあまり自信がなさそうな顔。「勝てるかどうかは上家しだい。ぜひうまい人に上に座ってもらって、わかりやすく住み分けたい」と願っていました。

 

 

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晩ご飯のデザートに、見た目がかわいくて味もすばらしいティラミスを食べました。いけめん!

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