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グランプリ・京都2018レポート(後編)

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前編に続きまして、もう少しでトップ4チームのところで惜しくも敗退となってしまった【Musashi B】を中心に振り返っていきましょう。

 

 

 

●Musashi Bの対戦成績

Staff
スタンダード:山本賢太郎
モダン:行弘賢さん
レガシー:市川ユウキ
ラウンド 山本 行弘 市川 チームの勝敗
R1 × × × 0-1
R2 × 1-1
R3 2-1
R4 3-1
R5 × 4-1
R6 × 5-1
R7 6-1
R8 7-1
R9 8-1
R10 × 9-1
R11 10-1
R12 11-1
R13 × × 11-2
R14 × × 11-3

山本賢太郎の場合

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山本賢太郎『赤緑モンスター』
スタンダード



4《隠れた茂み》
4《根縛りの岩山》
3《ハシェプのオアシス》
1《森林の地溝》
7《山》
6《森》


土地(25)


4《地揺すりのケンラ》
4《マーフォークの枝渡り》
3《立て直しのケンラ》
4《翡翠光のレインジャー》
4《再燃するフェニックス》
4《栄光をもたらすもの》
1《ピア・ナラー》


クリーチャー(24)


3《捲土+重来》
1《反逆の先導者、チャンドラ》
3《マグマのしぶき》
3《削剥》
1《霊気圏の収集艇》


呪文(11)


1《捲土+重来》
2《貪る死肉あさり》
2《打ち壊すブロントドン》
2《殺戮の暴君》
2《チャンドラの敗北》
1《削剥》
3《反逆の先導者、チャンドラ》
2《帰化》


サイドボード(15)


 

――公式放送では“山本さんらしくない”デッキと言われていましたが、今回はどのようにデッキを選びましたか?
山本「今週月曜からスタンダードを集中してやろうと思って今環境にあるデッキを一通りまわしてみて単純に赤緑モンスターが一番勝率が良かった。間違いなく今環境に一番多いのは青黒スカラベデッキなので、それに対して強い構成にしています。赤緑分割《捲土+重来/Struggle+Survive》がすごいスカラベに強いのでグランプリの優勝リストは2枚しか入っていないところを僕はメインに1枚追加、さらにサイドに追加して合計4枚にしています。ちなみに《捲土+重来》は王神に対しても強いです。赤緑モンスターは2マナからビートダウンしていくクリーチャーが多く、場に出たと何かしらするカードばかりで、《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker 》や《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》は山札めくって土地だったら手札に加えられるし、ケンラ(《地揺すりのケンラ/Earthshaker Khenra》や《立て直しのケンラ/Resilient Khenra》)は死んだ後に墓地から戻ってこれるし探検でおとしても良い。この探検クリーチャーたちが5~6マナの《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》や《栄光をもたらすもの/Glorybringer》の潤滑油になってくれもします。ビートダウンなんですけどかなり粘り強く戦えるデッキなので結構好きですね。」

――13ラウンド目であたった緑単ガルタは行弘さんが配信で紹介してたデッキでしたね。
山本「そうですね、負けちゃいましたけど…。相手はメインから《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》や《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》など機体が多めの構成になっていました。《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》までつなげるとき《キランの真意号/Heart of Kiran》とかパワーの高いクリーチャーを機体で用意出来るかが重要なので、《霊気圏の収集艇》や《領事の旗艦、スカイソブリン》がメイン多めの構成は理にかなっているなと思いましたね。」

捲土重来

地揺すりのケンラ 立て直しのケンラ

 

市川ユウキの場合

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市川ユウキ『グリクシスデルバー』
レガシー



3《沸騰する小湖》
3《Underground Sea》
1《Tropical Island》
3《汚染された三角州》
4《不毛の大地》
2《Volcanic Island》
2《霧深い雨林》


土地(18)


4《死儀礼のシャーマン》
4《秘密を掘り下げる者》
4《グルマグのアンコウ》
2《渋面の溶岩使い》


クリーチャー(14)


4《稲妻》
4《思考掃き》
2《コラガンの命令》
4《意志の力》
4《目くらまし》
4《渦まく知識》
4《思案》
2《呪文貫き》


呪文(28)


2《紅蓮破》
4《思考囲い》
2《外科的摘出》
1《湿地での被災》
2《苦花》
2《水流破》
2《突然の衰微》


サイドボード(15)


 

――デッキ選択の理由を教えて下さい。
市川「《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》、《意志の力/Force of Will》、《渦まく知識/Brainstorm》この3枚がレガシーですごい強いんで使いたいなって思ってて。そうすると八十岡さんが使ったスゥルタイレオヴォルドか、それに赤が増えた4Cレオヴォルドか、僕が今回使ったグリクシスデルバーかになるんですけど…その中で一番グリクシスデルバーがまるいかなって。デルバー系は結構昔からまわしているって言うのもあって手に馴染むし、すごい相性の悪いマッチアップも無いので選びました。」

――キーカードはありますか?
市川「やはり《思考掃き/Thought Scour》というカードですかね。これが衣食住です。」

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市川「《思考掃き/Thought Scour》から線と線で繋がっている感じ。
《思考掃き》がそもそもデッキと相性がいいし、《渦まく知識/Brainstorm》でいらないカード2枚をライブラリー上にのせて、そのあと《思考掃き》でそのいらないカードを墓地に置いて新たなカードを引ける。《思案/Ponder》で3枚見て好きな順番に入れ変えてから《思考掃き》で欲しいカードを1枚引く。ドローソースと組み合わせて、ドローの質が上がるのが《思考掃き》の強みなんですよ。
その墓地に落ちたカードを使って《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》で2点ダメージを与えたり…墓地がたくさん必要なんですね、えぇ。そして《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》は探査で、《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》は墓地にあるカードを回収できるモードで相手に2点とばしたり…《思考掃き》というカードを主軸にいろんなシナジーができているんです。素晴らしい…!」

思考掃き

 

 

 

●おまけ

――今回のチーム構築(スタン/モダン/レガシー)はMTG史上初めての事だと思うのですが、どうでしたか?
渡辺「普通のチーム戦より個人戦に近くて正直チーム感ないっすね。」

――25周年プロツアーで同じフォーマットですが、今回の大会か活かせる事や反省点はありますか?
行弘「本番はもうちょっとスタンとモダンはみんなで情報共有してデッキ選択を考えた方がいいくらいかな。」
渡辺「スタンに関しては4人くらいでやった方がいいくらい。」
山本「たしかにスタンは新環境だしね。」
行弘「レガシー勢だけMOにこもっていただいて…。」
八十岡「いやいや、レガシーに答えは無いから。」
市川「五里霧中。今回に限り一切の正解無し。(笑)」
八十岡「スタンダードは良いデッキを持っていけば一番勝ちやすいですね。でもレガシーは正解が存在しないですね…ほぼプレイヤースキルと当たり運なんで。」

――プロツアーに来てる方々はそのスキルも一定量ありそうですが…。
行弘「本当に差がつきずらいから割り切るしかないんで結局みんな平均的なデッキを使うのが多そう。」
八十岡「まぁモダンとレガシーに関しては普通のGPとかより偏るだろうね。」
市川「みんなトガったデッキなのか、まーるいデッキなのか気になるね!」

 

 

今後のTeam Cygamesメンバーの予定は、GPシアトルGPシドニーへ国外遠征ののち4月末には『ドミナリア』のドラフト合宿も予定しております。各々さらにスキルが磨かれていくのをこれからも期待&サポートしていきたいと思います。

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