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【2019MC1】八十岡 翔太・市川 ユウキのドラフト【Day2】

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ミシックチャンピオンシップ in クリーブランド、2日目。

ここからは初日に4勝4敗以上の成績を残したプレイヤーだけが、トップ8を目指して計8ラウンドの苛烈な戦いを繰り広げることになる。

9回戦目から11回戦目は再び『ラヴニカの献身』ブースタードラフト。Team Cygamesで生き残っているのは八十岡 翔太 (6勝2敗) と市川 ユウキ (4勝4敗) の2名。

初日のドラフトでは八十岡市川ともに2勝1敗をマークしている。

はたして今度こそ3勝0敗でトップ8に向けて望みをつなぐことができたのか。試合を終えた2人に話を聞いてみよう。

 

 

■ 八十岡 翔太 白黒 2勝1敗

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八十岡「初手が《欲深いスラル/Grasping Thrull(RNA)》と《激昂した角獣/Enraged Ceratok(RNA)》の2択で、悩んだけどあまりレベル高くなさそうな卓だったから、緑が安くなるか怪しいと思って普通に《欲深いスラル》をピック。あとはまあオルゾフやれたらいいなと思って普通にオルゾフやれた、みたいな感じで分岐が発生しなかったからあまり喋ることがないね(笑)。」

Grasping Thrull Enraged Ceratok

 

八十岡「1パック目で青だけすごい枯れてて、たぶんアゾリウスが2人くらい上の方にいるなと思いながら、でも黒は安かったから黒いカードだけピックしてたね。1-6で《ザル=ターのゴブリン/Zhur-Taa Goblin(RNA)》、1-7で《激情のエイリンクス/Frenzied Arynx(RNA)》が流れてて『相変わらず緑いねーな』と思いながら両方スルー。2パック目は初手から《評議会のグリフィン/Senate Griffin(RNA)》しか取るものがなくてキレそうだったけど、上家方面に黒がいないことは知ってたから、3パック目で祭ってくれてどうにか。まあ大体いつも3パック目で祭ること前提のドラフトしてるんだけどね。」

yasopick
Pick

yaso_deck
Deck

 

八十岡「それでも3-3から3-5まで全部のパックに《ラクドスの火輪使い/Rakdos Firewheeler(RNA)》がいて、『ラクドスがいたら終わりだな』と思いながら全部流したときは少し怖かったかな。まあ最終的には卓にいなかったようだから、たぶん他の人がちょっとずつカットしたんだろうね。アゾリウスは4人か5人くらいいたと思う」

八十岡「当たり方によっては3-0できたけど、緑が卓に少なかったからね。オルゾフは7割くらい2-1できるのが良いところ。1-2もほとんどしないし、0-3はまずしないからね」

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
9 白青 〇〇
10 エスパー ××
11 青緑 〇〇

 

 

■ 市川 ユウキ 白青 1勝2敗

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市川「すごくふんわりしたアゾリウスになってしまった……しかもやはりカードが足りない……。」

市川「初手が《予見のスフィンクス/Sphinx of Foresight(RNA)》で、2手目がレア抜けで《ラクドスの火輪使い/Rakdos Firewheeler(RNA)》と《プテラマンダー/Pteramander(RNA)》の2択だったんだけど、そこがほぼ唯一の分岐だったなー。初手との噛み合いで《プテラマンダー》取っちゃったけど、そもそもこのカードの評価が定まってなかったのが良くなかった。6マナか7マナくらいのカードだからそこまで強くなかったし、《ラクドスの火輪使い》に飛び込んでたら3パック目でもう1枚拾えたから強いラクドスが組めてたかもなー。」

Rakdos Firewheeler プテラマンダー

 

市川「3手目《冷気をもたらす者/Chillbringer(RNA)》、4手目《尖塔の霊/Spirit of the Spires(RNA)》で青ベースで進めて、シミックでもいいかなと思いながらピックしてたけど、緑もそんなに流れてこず2パック目の《評議会のギルド魔道士/Senate Guildmage(RNA)》だけでアゾリウスに決めたら、下家がオルゾフで除去が全然取れずに爆散した感じでした。」

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Deck

 

市川「スペルがもう少し墓地に落ちるカードで埋められてたらなー。《火消し/Quench(RNA)》と《大司法官の扉/Justiciar’s Portal(RNA)》が《略式判決/Summary Judgment(RNA)》とかだったらもっと全然勝てたな。」

市川「ていうか初戦の謎5色!一切門シナジーないしノースリーブで『あれ?サイド置き忘れたかも』とか言ってジャッジ呼んだけど『あっ、ポケットに入ってたわ。すまん』とか言い出すくらい適当な相手だったのに、《第1管区の勇士/Hero of Precinct One(RNA)》だけでこっち白青だから除去れずに死んだっていう。初戦勝ってれば、自分だけ12点で上の点数のポッドに入り込んでたから、負けてデッキが弱い15点のやつと当たれていい感じだったんだけどなー。そこが悔やまれる。」

ラウンド 対戦相手のデッキ(相手の名前) 勝敗
9 弱そうな5色 〇××
10 弱そうなオルゾフ 〇〇
11 普通のアゾリウス ××

ミシックチャンピオンシップのドラフトラウンドは、勝ち残っているプレイヤー同士で行われる2日目の方がより厳しくなる。

卓を囲んでいるプレイヤーによって定石や傾向も変わるからだ。熟練したプレイヤーばかりの卓では、流れてきたカードでいかに少ないチャンスをモノにするかが重要となってくる。

トップ8への道は険しい。残るはスタンダードラウンド5回戦、八十岡と市川の奮闘に期待しよう。

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