【MTGWAR】2日目モダンラウンドまとめ【Day2】
ミシックチャンピオンシップ in ロンドン、2日間16回戦の激闘は終わった。
Team Cygamesの面々は、ロンドンの地に確かな足跡を刻むことができたのか。最終結果を見ていこう。
● 市川 ユウキ (使用デッキ:5色人間) モダン3勝2敗 総合10勝6敗
市川「最後の3回戦がマジで激闘だった……プロツアー上位ラインの厳しさを体感した。R14はどうにか勝てたけど、R15のLevy戦はG1ぶん回りで勝ち、G2後手で土地2枚が《古代の聖塔/Ancient Ziggurat》含みで《減衰球/Damping Sphere》が置けず、相手は4ターン目トロンだったけど後手3ターン目に3枚目の土地が引けずに負け。」
市川「で、G3がすごく良いゲームで。1ターン目《貴族の教主/Noble Hierarch》、2ターン目《教区の勇者/Champion of the Parish》+《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter》で《自然の要求/Nature’s Claim》抜き、3ターン目《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter》+《減衰球/Damping Sphere》という動きだったけど、X=2の《歩行バリスタ/Walking Ballista》でブロック+《自然の要求》を追放していた《帆凧の掠め盗り》を落とされたので、第2メインで《幻影の像/Phantasmal Image》を出して再び《自然の要求》を追放。返しでまたX=2の《歩行バリスタ》で緑マナが立たせてゴー、こちらはこのターンライフ詰められれば《解放された者、カーン/Karn Liberated》出されても間に合うってことで《拘留代理人/Deputy of Detention》で《歩行バリスタ》をどかす、対応で《幻影の像》が死んで《自然の要求》が相手の手札に。で5/5の《教区の勇者》で攻撃しようとしたら見えてない唯一の手札がトップされた《四肢切断/Dismember》で、そこから《解放された者、カーン》、《忘却石/Oblivion Stone》で相手のライフが3点残って負け。あの《四肢切断》がなければなー。」
市川「R16も3ゲーム目、先手でかなり惜しいところまでいったけど、最後4枚目のランドをトップされて負け。イゼットフェニックス相手に1-2してるから、経験値不足だったなー。」
ラウンド | 対戦相手のデッキ(相手の名前) | 勝敗 (※マッチ単位) |
---|---|---|
12 | トロン | 〇 |
13 | バーン (諸藤拓馬) | 〇 |
14 | 青白コントロール (Thomas Enevoldsen) | 〇 |
15 | トロン (Raphael Levy) | × |
16 | イゼットフェニックス (Thomas Hendriks) | × |
市川「全体を通して当たり方は良かった。ドレッジを一回も踏まなかったのは幸運だったしね。モダンは7勝3敗なので文句は言えない。ドラフトであと一勝できていれば……。」
1 《島》 1 《平地》 4 《古代の聖塔》 4 《魂の洞窟》 4 《手付かずの領土》 4 《地平線の梢》 1 《金属海の沿岸》 土地(19)
クリーチャー(37) |
4 《霊気の薬瓶》 呪文(4) |
4 《オーリオックのチャンピオン》 4 《拘留代理人》 3 《民兵のラッパ手》 2 《減衰球》 1 《墓掘りの檻》 1 《四肢切断》 サイドボード(15) |
● 覚前 輝也 (使用デッキ:黒緑ジャンク) モダン3勝2敗 総合9勝7敗
覚前「最後までやった感想として、黒緑は丸いデッキだと思って選択したんですが、今回の環境ではあまり良いデッキではなかったなと思いました。まずぶん回ったビートに対して不利であること。コンボに対しても、トロンとかドレッジだと相性が悪いし、それらのデッキはビートも含めてロンドンマリガンのおかげで高確率でぶん回ってくるんですよね。」
覚前「そういう環境だと、黒緑みたいなミッドレンジは勝ちにくいですね。好きなデッキということもあって手に取りましたが、結果から言えばどうせ黒緑を選ぶならジャンドを使うべきでした。ジャンドならクリーチャーデッキにも勝ちやすいですし、サイド後の《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》を探しにいける確率も上がります。黒緑は中途半端な選択だったので、その意味でもモダン6勝4敗はぼちぼちでしたね。」
ラウンド | 対戦相手のデッキ(相手の名前) | 勝敗 (※マッチ単位) |
---|---|---|
12 | 鱗親和 (Luis Scott-Vargas) | × |
13 | 唸りプリズン | × |
14 | 鱗親和 | 〇 |
15 | エスパーシャドウ | 〇 |
16 | グリクシスシャドウ | 〇 |
4 《沼》 2 《森》 2 《草むした墓》 4 《新緑の地下墓地》 4 《花盛りの湿地》 2 《風切る泥沼》 2 《樹上の村》 4 《廃墟の地》 土地(24)
クリーチャー(14) |
4 《致命的な一押し》 3 《思考囲い》 3 《コジレックの審問》 4 《暗殺者の戦利品》 1 《集団的蛮行》 1 《突然の衰微》 1 《大渦の脈動》 4 《ヴェールのリリアナ》 1 《最後の望み、リリアナ》 呪文(22) |
4 《大爆発の魔道士》 4 《虚空の力線》 2 《外科的摘出》 2 《仕組まれた爆薬》 1 《不屈の追跡者》 1 《集団的蛮行》 1 《最後の望み、リリアナ》 サイドボード(15) |
● 八十岡 翔太 (使用デッキ:親和) モダン2勝3敗 総合8勝8敗
八十岡「ダイスゲーだったね。ていうか当たり方が随分寄ったな、と。トロン4回、ヴァラクート2回踏んでるから、もっと人間と当たって欲しかったね。あとバーンとかグリクシスシャドウとか黒緑とか。フェアデッキに当たりたかった。フェアデッキで当たったのはイゼフェニだけだったし。」
ラウンド | 対戦相手のデッキ(相手の名前) | 勝敗 (※マッチ単位) |
---|---|---|
12 | トロン | × |
13 | イゼットフェニックス | × |
14 | 白緑デス&タックス | ○ |
15 | タイタンブリーチ | ○ |
16 | トロン | × |
【《実験の狂乱/Experimental Frenzy》《四肢切断/Dismember》のカード画像(横並び)】
八十岡「《実験の狂乱/Experimental Frenzy》は1回だけ、初日の呪禁オーラ戦で大活躍したけど、他はトップが弱すぎて毎回ぶち切れてた記憶しかないね。トップの土地をセットした後にトップが《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》で、仕方ないから自分の土地に《幽霊街/Ghost Quarter》起動してシャッフルしたらまたトップが《ダークスティールの城塞》で『おい!』っていうのもあった。まあ、全体的にちょっとツイてなかったね。」
1 《島》 1 《山》 3 《ちらつき蛾の生息地》 4 《墨蛾の生息地》 3 《ダークスティールの城塞》 4 《産業の塔》 2 《幽霊街》 土地(18)
クリーチャー(22) |
4 《感電破》 2 《実験の狂乱》 4 《オパールのモックス》 2 《溶接の壺》 4 《バネ葉の太鼓》 4 《頭蓋囲い》 呪文(20) |
2 《思考囲い》 2 《摩耗+損耗》 2 《墓掘りの檻》 2 《安らかなる眠り》 1 《呪文貫き》 1 《頑固な否認》 1 《急送》 1 《古えの遺恨》 1 《ギラプールの霊気格子》 1 《血染めの月》 1 《実験の狂乱》 サイドボード(15) |
● 補足:渡辺 雄也のDQ (失格) について
MCロンドン、最終戦終了後にヘッドジャッジから失格処分を受けました。
使っていたデッキの特定のカードに印が付いており、判別できる状態でゲームをしているという裁定でした。
そのような状態になっているのは自分では気付いておらず、ジャッジに呼ばれてカードの状態を見て初めて気付きました。— 渡辺雄也/Yuuya Watanabe (@nabe1218) 2019年4月27日
状況証拠的にヘッドジャッジの言い分は正しいと思うので、今回の裁定には納得しています。 普段から応援して頂いてる方の期待を裏切るような結果になってしまい、本当に申し訳ありません。 — 渡辺雄也/Yuuya Watanabe (@nabe1218) 2019年4月27日
皆さんの多くは既にご存知のことと思うが、スイスラウンド16回戦目を終えたTeam Cygamesの渡辺 雄也は、その後トップ8アナウンスの前に聴取を受け、スリーブのマークドを理由に、残念ながらDQ (失格) という裁定を受けることとなった。
ここでは、「渡辺はイカサマをしていたのか?」とか、「渡辺はトーナメントの進行中にマークドに気づいていたのか?」といった事項については、一切踏み込まない。
もちろんTeam Cygamesはイカサマは断固として排除すべきだと考えているし、同時に渡辺のことを身近で知る仲間として、いかなる理由があれど渡辺が故意でのイカサマなどをするはずがないと固く信じている。だがそれを証明する手立てはなく、「イカサマをしていただろう」「いや、してないと思う」という水掛け論にしかならないからだ。
また、上記のTwitter上での声明以外で、裁定を受けた後の渡辺の発言を引用するようなこともしない。今後渡辺にはMPLの調査が入る可能性があり、その際に渡辺の不利になることもありうるからだ。
よってここでは報道の精神に則り、「客観的に渡辺のスリーブはどのような状態であったか」という事実について、補足として情報提供をするにとどめる。各カードの写真は表裏それぞれキズを確認できる部分をわかりやすく撮ったものである。
・渡辺が使用したデッキのうち、4枚の《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》のスリーブは、裏向きにしたときにスリーブの左上が、以下の態様で他のスリーブと区別が付けられるようになっていた。
・渡辺が使用したデッキのうち、1枚の《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》と3枚の《ウルザの塔/Urza’s Tower》のスリーブは、裏向きにしたときにスリーブが、以下の態様で他のスリーブと区別が付けられるようになっていた。
・渡辺が使用したデッキのうち、3枚の《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》と1枚の《ウルザの塔/Urza’s Tower》のスリーブは、裏向きにしたときにスリーブの左下が、以下の態様で他のスリーブと区別が付けられるようになっていた。
・渡辺はモダンラウンド初戦となるラウンド12でタイタンシフトを駆るティエン・ヌウェンに負けた後、縁起を担いでスリーブを変えた。
以上が、確認できたすべてである。
まずはTeam Cygamesを応援してくださっている皆様へ、このような形で渡辺の残念な結果をお伝えせざるをえなくなってしまったことについて、深くお詫び申し上げたい。そして今後は、MPLの調査結果をもとに何らかの発表が別途行われるものと思われるので、ひとまずはその沙汰を待つ段階となる。
Team Cygamesとしては今回の件を真摯に受け止めつつ、世界の舞台でより廉潔に活躍できるよう努力していく所存なので、引き続き応援していただけると幸いだ。
2019.05.01追加