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2024年・秋のTeam Cygamesだより

2024秋

2024年8月から2024年10月までの、Team Cygamesメンバーの近況をお届けするまとめ記事です。この間に2つの新セットが発売されて環境が大きく変わり、プレイヤーズコンベンション静岡2024と、世界選手権がありました。

■2024年秋振り返り

8月2日 『ブロームバロウ』発売
このタイミングでスタンダードがローテーションしました。八十岡さんのレビュー記事はこちら

 

8月10-11日 ジャパンオープン
MTGアリーナで開催された、スタンダードのオープン大会です。
市川さんはゴルガリミッドレンジで参加。《亭主の才能》と《裏切りの棘、ヴラスカ》のコンボは決まれば必勝の「実質双子」で、初日9勝0敗の1位突破!
ですが、初日の成績は2日目(64人によるシングルエリミネーション)に引き継がれず、市川さんは残念ながら初戦のフィーチャーマッチで敗北してしまいました。
一方、八十岡さんはデッキを作る時間がなくて「そのへんに落ちてたデッキ」ことラクドストカゲで参加。
2日目のフィーチャーマッチではトカゲのぶんまわりで勝ち、「アグロを使うヤソ」の姿に視聴者も盛り上がっていました。最終成績はトップ8。

ジャパンオープン市川デッキ
↑市川さんのデッキ

ジャパンオープン八十岡デッキ
↑八十岡さんのデッキ

8月17-18日 BMO Vol.13
1日目はレガシー、2日目のチームモダンの大会です。
市川さんは2日目に、平山怜さん、行弘賢さんとチームを組んで参加。「誰がテイカーかを決める」というコンセプトでしたが、結果的には市川さんが一番負けました。
市川
チーム決めは主にMSDという最近一緒に遊んでいるコミュニティで決めました。
6人くらい出る人がいたのでダイスロールで。
このチームモダンはナドゥ一強のタイミングだったので、逆にチーム戦のほうがバランスが取れて面白かったです。
ナドゥ以外にも2つデッキを用意しなければいけないですからね。

八十岡さんは解説をつとめました。
このイベント時に収録された動画「ギリギリ初手セブン!ピー音連発!NGギリギリ攻めた質問に日本人初PT王者と殿堂プレイヤーが答えます!」では、八十岡さんが黒田正城さんと一緒にいろいろな「やばめ」の質問に答えています。

8月24日 リミテッド神挑戦者決定戦
市川さんが9位でした。

 

8月25日 八十岡さんが山口でのマジックイベントにゲスト参加
名物のフグをご馳走になったり、お客さんとチェキ撮影サービスをしたりしていました。

Staff

 

八十岡さんにとってこういった地方でのイベントはどうですか?めったに行かないような場所ならではの面白さなどはありますか?

 

八十岡

 

個人的には場所はあまり関係ない気がします。東京でも大阪でもいろいろな人と触れ合えるイベントは楽しいですね。 イベントとは関係ないですが、ご飯が美味しい場所はいいですね。

 

8月26日 禁止制限告知
モダンの《有翼の叡智、ナドゥ》やパイオニアの《アマリア・べナヴィデス・アギーレ》などが禁止となりました。

 

ナドゥアマリア  

 

8月31日 マジック大戦祭2024 TOKYO
市川さんが招待されてBO1チームシールドに参加し、優勝。メンバーは平山怜さんと井川良彦さんでした。

 

市川

 

このときは私にお誘いの連絡が来ておりましたので、「誰か一緒に出る人いる?」みたいな感じでMSDに投げかけたら最初に反応があったのが井川さんと平山さんでした。 BO1シールドは、チームなら許容できるレベルだなと思いました。 個人だと本当に5分で終わってしまうこともあるので。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA (写真は「マジック大戦祭TOKYO GO!GO!マジック:ザ・ギャザリング」から引用)  

 

9月15日 市川さんが新潟でのマジックイベントにゲスト参加
翌日は水戸のプレミアム予選へハシゴして、トップ8一没と惜しい結果に。

 

Staff
市川さんにとってこういった地方でのイベントはどうですか?めったに行かないような場所ならではの面白さなどはありますか?
市川
面白かったです!GATTA NEW RIDEさんの「新潟のMtGを盛り上げる」熱気を感じました。
今回は場所、というか人ですね。大会中も、大会終了後の打ち上げもいろいろな人に話しかけられてすごい楽しかったです。
次の日に水戸のプレミアム予選に行ってしまったので、新潟自体はあまり観光できてません。次はゆっくり見て廻りたいですね!

 

9月23日 市川さんが店舗予選抜け
マルドゥ・エネルギーを使用して矢向の店舗予選を突破。

 

9月27日 『ダスクモーン:戦慄の館』発売
八十岡さんのレビュー記事はこちら
また、覚前さんはショップでプレリリースに参加し、青緑で2-0-1(普通に引き分けました)とのことでした。

 

10月11日 ファイナル・ラストチャンス予選
市川さんが、最後の最後で静岡のラストチャンス予選を突破(68人のうち4人抜け)。その前の週末もラストチャンス予選のトップ8で一没していたので、本当に最後のチャンスをついにつかみ取り、翌日のチャンピオンズカップファイナルに出場できることになりました。
Staff
長い予選めぐりの末のラストチャンス予選を通過という劇的な展開でしたが、ここで抜けるという確信があったのでしょうか?
市川
確信は全くなかったですねw
抜けなかったらプレイヤーズコンベンションでは初日レガシー、二日目モダンの予定でデッキも用意していました。
レガシーのほうは年に一回のエターナルウィークエンドということで、むしろ結構楽しみにしていました。

ラストチャンス予選の感想ではないですが、エリア予選は想像より大変でしたね。
限られた日程の中に予選が詰め込まれていて、手持ちの選択肢が潰れた(勝算が薄く感じられた)場合他の選択肢を吟味する時間がないんですよね。
3連休3連戦でデッキを変えるのはなかなかに難しい選択だと思います。
そのため週末までに択をどれだけ作れるかみたいな作業でもあるなと感じました。

とか言いつつ、今回のモダンのエリア予選はほぼエネルギーデッキ一本ですけどね、改善は出来ていません。

 

10月12日 チャンピオンズカップファイナル シーズン3ラウンド1
フォーマットはパイオニア。市川さんはマルドゥパルヘリオンで出場して4勝3敗の初日落ち。残念ながら、「前日のラストチャンス予選ではすごい回ったけど本戦ではさっぱりだった」とのこと。ラストチャンス予選後だったので1人だけ2日目みたいな状態で疲れていたそうですが、日曜はモダンオープンにも参加していました。こちらはマルドゥ・エネルギーで7勝2敗の22位でした。

一方八十岡さんは、「めっちゃ好きだけどリアルで全く回してない」というイゼットフェニックスで参加して、最終成績は22位(8勝4敗ですが、最後の試合はプロツアーに行きたいという渡邉崇憲さんに勝利を譲っています)。
今回もインタビュー記事の「八十岡 翔太のマジック:ザ・ギャザリング解説 ~メタゲームの正体~」が注目されました。八十岡さんの記事は普遍的な内容が多いからか、マジック以外のTCGプレイヤーにもよく読まれているという話です。

サイン

配信での突発パック剥き企画に呼ばれ、出たカードにサインをして視聴者プレゼントにしました。
(写真は「Magic: The Gathering」より引用)

10月12-13日 アリーナ・オープン
フォーマットは『ダスクモーン:戦慄の館』のリミテッド。
山本
2日目第1ドラフト3-1、第2ドラフト1-1で500ドル獲得しました。デッキはどちらも環境最強カラーだと思われる赤白で、ドラフトの経験数が少なかったので半分決め打ち戦略で挑みました。

ドラフトが面白い環境とのことで、山本さんはアリーナ・オープン以外にも参加してプレイインを抜けた報告をしていました。

ちなみにその後の予選ウィークエンドについて伺ったところ、「微妙な青白を組んで3-3で終了しました。まとまってはいたんですがレアが無かったので駄目駄目でした。」とのことでした。

Staff
ダスクモーンのドラフトは面白いという話ですが、どういうところが面白いとか、勝ちやすいポイントとかがあれば教えてください。
山本
アーキタイプが10種類あってどれもそれぞれの特徴が活かされていて最近の環境では1番面白いと思います。レアに強いカードが多すぎる気もしますが、そこもスリリングで良し! オススメは《最優秀殺害者》等、コモンだけでも継続的に攻めるシステムを構築できる赤白です。
覚前
部屋や兆候というシステムが2枚分の働きをするので考えることが多く、ドラフトが楽しいです。
コモンにもそういうカードがたくさんあるため、今までのドラフトと感覚が変わってしまったと感じるところがありました。
1番の大きな変化は、除去の価値が下がったことです。盤面にたくさんパーマネントを並べ合うことが多く、部屋や兆候のおかげでお互いに呪文の息切れがなかなか起きません。
除去は強いカードですがアドバンテージを取れるわけではないので、こういう環境では評価が落ちてしまいます。
逆に装備品みたいな置物系のカードが強くなる傾向があり、環境的にもアーティファクトにさわれる除去がないので、コモンのベストカードは《光霊灯》に1票入れたいと思います。

最優秀殺害者光霊灯

10月25-27日 世界選手権
今年もアメリカのラスベガスで開催。世界最高峰の船主が集まるこの大会に今年も八十岡さんは権利を獲得しており、“ジャーマン・ジャガーノート”カイ・ブッディ選手との試合をはじめたびたびフィーチャーマッチに登場しました。
フォーマットはドラフトとスタンダードで、八十岡さんは青白眼魔を使用。後手1ターン目に土地を置かず、眼魔をディスカードして勝った試合がネットで評判になりました。最後までトップ8の目がありましたが、2日目の最終戦に惜しくも敗れ、15位でした。それでも賞金17000ドル(約260万円)を獲得です。
市川さんは解説をつとめました。
Staff
なぜ青白眼魔を選びましたか?
八十岡
単純にデッキが強いと思ったので。RIP(《安らかなる眠り》)だけキツイのですが、白いデッキが環境にほとんどいないのもプラス要素ではありました。
Staff
《第三の道の創設》が注目されていましたが、なぜこのカードがこのデッキにとって良いのか、教えていただけますか?
八十岡
デッキを掘る効率が一番よくて、このカードがないと3ターン目手出し眼魔が出来ない。
Staff
印象的な試合はありますか?
八十岡
セスとの3本目、フェアリー(《錠前破りのいたずら屋》)でデッキ掘ってリアニ探しにいったのですが、スペルすら落ちなくて《第三の道の創設》の3章を使えなかったのが響いて負けました。
下振れを引いたのはありますが、別に欲張らず《航路の作成》撃ってリソース差勝負しにいけばよかったと反省。
Staff
今回のラスベガスはどうでしたか?乾燥や物価高への対策などはしていきましたか?
八十岡
いつも通り、乾燥対策と食料は持っていきました。ただホテルの水が出なくて1泊だけホテル移動したのですが、その時ホテルに湯沸かし器を忘れてしまい持って行ったコーンスープとかお湯を使う系が全部無駄になりました。

 

 

 

 

■チームメンバーへのマジック・アンケート

Q. 『ファウンデーションズ』の注目カードは?

覚前:《忘れ去られし伝承のスフィンクス》
アグロデッキからコントロールデッキまで、このカードからデッキを考えたい、そう思わせてくれる1枚です。
むしろ強すぎる気がするので、新しい環境でどれだけ使われるのか楽しみです。
忘れ去られし伝承のスフィンクス
山本:《上げ潮、キオーラ》
ルーターできて、3マナで、いずれはマスト除去になる、ってもうそれ実質《鏡割りの寓話》!
キオーラ
市川:《ラノワールのエルフ》
正直まだ全部見てないんですが《ラノワールのエルフ》は環境を変える1枚だと思います。
ラノワールノエルフ
八十岡:《魂石の聖域》
結構《隠れ石》使っていたので、完全上位互換の《魂石の聖域》には期待してます。
魂石の聖域
 

■おまけ:最近の1枚

市川:
https://www.youtube.com/watch?v=yGysfFxTrLE&list=PLWSC6OHatntS-hBr1vyH8ul4C9r_fWMyy&index=11

写真ではないですが、最近カートゥーン ネットワーク公式で「おくびょうなカーレッジくん」が配信されていて、よく観てます!
懐かしいし可愛いしでオススメです。

山本:アリーナオープン第1ドラフト3-1した赤白。MVPは2枚入ってる《ジャンプスケア》。
山本

覚前:コーヒーが好きでよく飲むのですがお供にするお菓子を今まで決められませんでした。
真剣に考えた時にロータスのビスケット以外に考えられなかったので、これから大会に行く時にも常備する事に決めました♪
ラッキーアイテムになりますように。
覚前

八十岡:やっとアリーナダイレクトの賞品届きました。お買い得イベントなので次も早くやってほしいですね。
八十岡1

八十岡2

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