ヤソのカードレビュー『ファウンデーションズ』
みなさんこんにちは八十岡です。
今回は『ファウンデーションズ』のカードレビューになります。よろしくお願いします。
『ファウンデーションズ』は久しぶりに復活した基本セットになります。
シンプルなテキストのカードが多く、初心者がマジックを触れるためにあるセットといってもいいでしょう。
そして今回収録されるカードは、なんと2029年までスタンダードで使用可能です。5年後のマジックがどうなっているかはわからないですが、今手に入れたカードが当分は使えるのはいいことですね。
今回は基本セットだけあって再録カードも多いので、思い出のカードと注目のカードを挙げていきたいと思います。よろしくお願いします。
●思い出のカード三選
緑の1マナクリーチャーといえば《ラノワールのエルフ》。
個人的な印象では、緑が強い時はだいたい《ラノワールのエルフ》がいた気がするので、これから緑のデッキがどうなるのか期待ですね。
ちなみに昔作った思い出のデッキの1つに、1ターン目《森》→《ラノワールのエルフ》から、2ターン目《ダークウォーターの地下墓地》から《影魔道士の浸透者》を出すデッキがありました。
知る人ぞ知る初代ヤソコン(編注:LoM 2003準優勝)のキーカード《真面目な身代わり》。昔はかなりお世話になりました。
かなり好きなカードなので使ってあげたいところですが、現代はクリーチャースペックが上がりすぎていてさすがに力不足に感じますね。
やはりイラストは断然昔のほうがカッコイイですね。「ボール・ライトニングの召喚/Summon Ball Lightning」ってところも好きだったのですが、今はエレメンタルに統合されてしまって少し悲しいです。
マジック始めた当初はけっこう赤系アグロを使っていたのですが、《スークアタの火渡り》の前に《ボール・ライトニング》3枚抱えて負けたのは今でも覚えています。
●『ファウンデーションズ』注目カード
再録カードですが、特に思い入れはないのでこちらでの紹介になります。
4マナの全体除去はいろいろ出ましたが、一番シンプルで強い《審判の日》が戻ってきました。
《太陽降下》は強いですがやはり5マナは重く、最近では間に合わないことも多かったですが、4マナなら間に合うことは多々あります。環境にあるというだけである程度ケアしなければならないため、かなり影響度は高いカードだと思います。
最近はテキストが長くややこしいカードが多いので、またこういうシンプルなカードが増えてほしいとは常々思っています。
とうとう黒い悪斬(《悪斬の天使》)が出てきましたね。
ブロック時に回復はできないため単体での制圧力には少し欠けますが、横にクリーチャーがいればすぐに回復できるし、黒永劫(《永劫の不屈》)との無限コンボも注目されています。
そして《血に飢えた征服者》が《悪斬の天使》と一番違う点は、黒いということです!
黒いということは《恐怖》が効かない《強迫》や《大洞窟のコウモリ》などで手札破壊してから安全に着地できるということです。この差はけっこう大きいと思います。
青白眼魔の相方になりそうなカード。8/8は適当に出てきていいサイズではありません。
除去耐性は皆無ですが、出たときに2枚ルーティングできるのはかなり偉く、使い回しがいもあります。ただ墓地対策が入ってくるサイド後は弱いので、メインに枠があるかどうかといったところですね。使うとしたら《傲慢なジン》×3、《上げ潮、キオーラ》×2とかになりそうです。
《隠れ石》の起動コストが2減ったうえに、「多相」まで持つという驚きの性能!
《隠れ石》と《変わり谷》を足して2で割ったようなカードです。両方好きなカードなので、もちろんこの《魂石の聖域》もかなり好きですね。
ちなみに見た目以上に強いので、これが5年使えるというだけで当分の間単色デッキの強さはかなり上がっていると思います。逆に《バグベアの居住地》レベルの強い単色ミシュラランドは当分来ないような気がします……。
今回は少し短いですが、ここまでとなります。
来年から「ファイナルファンタジー」や「スパイダーマン」といったユニバースビヨンド商品もスタンダードリーガルになるとのことで、年間に6セットもの新セットが出ることになります。個人的にはユニバースビヨンドのセットがスタンダードで使えることは新規を獲得するにはいいと思ってはいますが、このペースで発売してスタンダードのユーザーがどこまでついていけるのかは少し心配ですね。
とりあえず次は『霊気走破』なので強力なエネルギーを使うカードが来ることを期待しています。
ではまた来年お会いしましょう。
ではでは。