ヤソのカードレビュー『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』
皆さんお久しぶりです。八十岡です。
今回は『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』のカードレビューになります。よろしくお願いします。
まず今のスタンダード環境ですが、ビビ大釜デッキがローテーション後とは思えないほど強力で、環境を支配しています。
6月30日に大量の禁止カードが出たものの、その時点ではまだ隠れ強デッキだったビビ大釜には何も出なかった影響も大きいですね。そして『久遠の終端』で《量子の謎かけ屋》というマスターピースをもらい、最強のデッキが完成してしまいました。
スタンダードでは久しぶりに圧倒的なデッキパワーを感じたので、《迷える黒魔道士、ビビ》か《アガサの魂の大釜》はほぼ確実に次の禁止改定でいなくなると思います。ちなみにデッキはかなり楽しいので、使えなくなる前に『MTGアリーナ』で回してみることをお勧めします(ぶん回ると3ターン目に20点出したり、20マナ以上出したりします)。
正直、禁止後の環境はどうなるかわかりませんが、『マーベル スパイダーマン』から気になったカードを紹介していきたいと思います。ちなみに自分がスパイダーマンをほとんど知らないので、今回はフレーバー的なお話はありません。めちゃくちゃいいデザインだよーというカードがあったら教えて下さい。
●『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』注目カード
今回の土地はサイクルではなく、全部デッキを作るときにあると嬉しいぐらいの土地。特に《マルチバースの通り道》は弱いショックランドではあるが、追加で欲しい時には重宝しそうだ。1、2枚は持っておくといいかもしれない。
白では珍しい、恒久的にドローできるエンチャント。
1ターン目には置けないが、1マナと軽いので中盤のくっつきはかなり楽。
基本は軽い白アグロやトークンデッキで使う《家賃を払え》ではあるが、宝物を2つ以上安定して生み出せるデッキができればより輝きそうだ。
誘発能力を消せるとはいえ、2マナで撃つなら基本的に《否認》のほうが優先される。
ただ安定して《スパイダーセンス》をウェブスリングでキャストできるデッキであれば、昔あった《頑固な否認》と同じぐらいの強さを感じる。《瞬唱の魔道士》とかをこれで使いまわしたらとても気持ちよさそうだ。
場に出たとき誰かを4/4のトカゲにしてくれる《コナーズの呪い、リザード》。
基本は《ラノワールのエルフ》などの用済みのクリーチャーを4/4にするカードだ。《金脈のハイドラ》など、+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーとも相性がよい。
相手のクリーチャーも選ぶことができるので、《偉大なる統一者、アトラクサ》のような大型生物をただの4/4にすることも一応できる。
大混乱で唱えられれば、2マナ4/3でコスト3以下を1体蘇生と、無茶苦茶なことをしてくれる《真紅の混沌、カーネイジ》。
蘇生したクリーチャーは1回攻撃したら消えてしまうが、《忌まわしき眼魔》を釣って戦慄予示1回と5点、《ボール・ライトニング》を釣ってそのまま6点、《止められぬ斬鬼》ならライフを半分にするかクリーチャー1体と交換しつつ復活と、相性がいいカードは多いので相方を探すのも楽しい1枚。
1マナ装備で+4/+4修正という、破格の装備。
スタンダードでは《新星のヘルカイト》でワープで8点、キャストで8点とかは楽しそうだが、真価を発揮するのはモダンの親和デッキ。《河童の砲手》を筆頭に、《思考の監視者》や《記録の守護者》など1マナで出てくるクリーチャーに勝手に装備されるので、一瞬でゲームを終わらせてくれる。
今回のレビューは以上となります。
週末にはモダンのプロツアーがあります。『マーベル スパイダーマン』には、影響がありそうなカードもちらほらありつつも劇的に環境を変えるカードはなくて、ちょうどいい塩梅でよかったと思いました。
はたしてプロツアーでは何か新しいデッキが勝つのか、それともエネルギーやエルドラージなどの定番デッキが結局強かった、で終わるのか楽しみですね。
自分は執筆時点ではまだどのデッキをプレイするかは決まっていません。はたして何のデッキをプレイしているのか、注目しておいてください。
次は『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』でお会いましょう。
ではでは。