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【MCVI】八十岡翔太・覚前輝也のドラフト【Day1】

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まずは会場の風景と、2人のドラフトについてお届けします。

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ドラフト開始前の様子。

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フィーチャーエリア。トロフィーに見守られ、ドラフトの開始を待ちます。

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ショップで見かけた「Got Elk?(大鹿になった?)」Tシャツ。

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MC会場の隣のホールはマジックフェスト・リッチモンド2019の会場です(金曜朝なのでまだガラガラ)。日本の会場と違ってショップブースが点在しています。

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会場に現れたドムリ・ラーデ(左)と、《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells(DKA)》(右)。

 

 

 

●八十岡翔太の場合

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八十岡さんは初手が《魔法の井戸/Witching Well(ELD)》で、アーティファクトとエンチャントを生かした青白デッキで2-1しました。
ドラフトテーブルでは、3/3の鹿にされたティアゴ・サポリトさんが向かいに座っていました。

ピックの流れ

※公式カバレージにピックが掲載されますので参照してください。

1パック目
八十岡「1-1は選択肢が《魔法の井戸/Witching Well(ELD)》か2マナ2/1の赤アンコモン出来事(《エンバレスの盾割り/Embereth Shieldbreaker(ELD)》)か、黒の1マナ1/1接死出来事(《穢れ沼の騎士/Foulmire Knight(ELD)》)しかないゴミでどうしようかと思ったけど、青はけっこうやりたい色で、黒はさわりたくないというのもあったし、どんな青いデッキでも《魔法の井戸/Witching Well(ELD)》は入るから、そこらへんのモブよりはいいだろうということで。
1-2も本当に何もないパックで、《寓話の小道/Fabled Passage(ELD)》。
1-3も弱くて《魔法の眠り/Charmed Sleep(ELD)》、1-4が《邪悪な貴族/Malevolent Noble(ELD)》。
1-5で《動かすフェアリー/Animating Faerie(ELD)》が来て、青は空いてそうだなと。で、1-6で《秘儀術師のフクロウ/Arcanist’s Owl(ELD)》が来て、青単か青白かなということで、一応青黒も意識はしつつ、青ベースでピックしていきました。」

2パック目
八十岡「2-1がまた弱くて、青いカードは何もなくて選択肢が《パイ包み/Bake into a Pie(ELD)》か《カラスの仕返し/Revenge of Ravens(ELD)》。《パイ包み/Bake into a Pie(ELD)》だと黒ダブルシンボルで《秘儀術師のフクロウ/Arcanist’s Owl(ELD)》と相反するから、青単タッチ黒で使える《カラスの仕返し/Revenge of Ravens(ELD)》のほうをピック。
2-2で《王国まといの巨人/Realm-Cloaked Giant(ELD)》が回ってきたから、これは青白になるかなと。

3パック目
八十岡「3-1で《秘儀術師のフクロウ/Arcanist’s Owl(ELD)》の2枚目を引いたので、あとは流れです。
《秘儀術師のフクロウ/Arcanist’s Owl(ELD)》は《動かすフェアリー/Animating Faerie(ELD)》とも相性がよくて、アーティファクトを入れやすくなるので、アーティファクトの点数はちょっと高めに取りました。ただ《煮えたぎる大釜/Scalding Cauldron(ELD)》はもう1枚欲しかったんですけど1周しなくて。」

八十岡さんのデッキ(島10、平地6)
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対戦結果

八十岡さんの卓は面子が豪華でしたが、「この環境は、逆にうまい人のほうがグチャりやすい」とのこと。周りを気にせず決め打ちするほうが成功しやすくて、周りに合わせて空いている色をやるタイプのプレイヤーが3人並んだりした場合、3人とも空いてる色だけどデッキの強さ的には一段階落ちる、あまり強くないデッキになりやすいそうで、「今回、僕の反対側3人がそういう感じで、そこでつぶし合ってくれたんじゃないかな」という話でした。

3-0もねらえそうなデッキでしたが、2ラウンド目は3-6あたりで流した《アイレンクラッグの紅蓮術師/Irencrag Pyromancer(ELD)》(2ドローすると3ダメージ)を取っていた下家の人に負けました。それ以外は勝って2-1でした。最後は《武器置き台/Weapon Rack(ELD)》が動き出して6/6になり、相手のスキをついた12点パンチで勝ったそうです。

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1ラウンド目、ブライアン・キブラーさんとの対戦

 

 

 

●覚前輝也の場合

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覚前さんはこの環境のドラフトはマジック・オンラインでしかやっておらず、リアルは初めてとのこと。流れてきた《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch(ELD)》をきっかけに青単色を目指したものの、流れがよくなく青タッチ黒デッキで1-2となりました。

ピックの流れ

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※上段が1パック目、左から右に向かって1-1、1-2、1-3……と並んでいます

覚前「赤単ぎみにピックしたいと思ってて、単色にできたらめっちゃ強い《紋章旗/Heraldic Banner(ELD)》から始めたんです。1-2で《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch(ELD)》が回ってきて、コモンがなくなってたんです。そうすると上は決め打ちっぽいなと。上の色はわからないけどたぶん青はやらせてくれるだろうと思って、青中心に単色ピックしていこうと。ただ緑の出がよくて、緑めっちゃ回ってるなーと思いながら、青とアーティファクトをずっとつまんでいき、気がついたらドラフトが終わってました(笑)。」

2-5の4マナ3/3飛行と6マナ4/5(アーティファクトがあればバウンスする《月明かりの掃除屋/Moonlit Scavengers(ELD)》)は見たら取ろうと思っていたのに、これ1枚しか見ませんでした。コモンなのに。卓全体であまり出てなかったと思います。
あと《湖に潜む者、エムリー/Emry, Lurker of the Loch(ELD)》があるから1マナ3点アーティファクト(《煮えたぎる大釜/Scalding Cauldron(ELD)》)がすごく取りたかったんですけど、1枚も回ってこなくて。

2-4で《動かすフェアリー/Animating Faerie(ELD)》が取れて、《黄金の卵/Golden Egg(ELD)》と《魔法の井戸/Witching Well(ELD)》を1、2マナで置いてアドバンテージ取りつつこれで3マナ4/4にすればかなり強いので、そっち系に寄せたかったんですけど、その後のピックもパッとしない感じでした。
もし柔軟な思考ができてれば、途中で緑に切り替えて緑単が組めるかなってくらい緑は回ってたんですよね。5手目くらいから切り替えたほうがよかったかも……。」

覚前さんのデッキ(島16、沼2)
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対戦結果

覚前さんはドラフト後、「ゴミができて目標1勝」とTwitterに書き込んでおり、結果1-2。八十岡さんには「そのデッキでよく1勝できたね」と言われており、0-3せずにすんでよかったです。
2ラウンド目での1勝は、互いに展開があまりよくなく、中盤から後半戦、3枚入っている《頂の預言者/Prophet of the Peak(ELD)》(占術2つきの6マナ5/5)を連打し、少しずつアドバンテージ差をつけて勝ったそうです。

引き続きスタンダードラウンドに突入です!

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