【PTEMN】新デッキの活躍やいかに!? 構築ラウンドまとめ【Day1】
●覚前輝也の場合
1日目ドラフトラウンドの戦績
3-0
1日目スタンダードラウンドの戦績(通算戦績 5-3)/赤緑昂揚ランプ
ラウンド | 対戦相手のデッキ(相手の名前) | 勝敗 |
---|---|---|
4 | 青白スピリット | 勝ち(○○) |
5 | 4色カンパニー | 負け(○××) |
6 | 白黒コントロール(Raphael Levy) | 勝ち(○○) |
7 | 緑黒昂揚(Andrew Cuneo) | 負け(×○×) |
8 | トリコロール現出 | 負け(××) |
対戦について
5ラウンド目の4色カンパニー戦で、もともとバントカンパニー相手のサイドプランは合宿でみんなで共有してたから、それに従ってサイドボーディングしたんですけど、4色カンパニーは普通のとはちょこちょこ違ってて、バントカンパニー相手だったらサイドアウトする《炎呼び、チャンドラ/Chandra, Flamecaller(OGW)》を、このデッキ相手では抜くべきではなかったなと。相手に合わせてサイドプランは臨機応変にしないといけなかったのに、それを意識できてなかったのが反省点です。
デッキ選択について
事前合宿での勝率が一番高かったし、トップメタのバントカンパニーと緑白トークンに5割勝てるデッキで、それ以外のデッキ、特にバントカンパニーをメタった《衰滅/Languish(ORI)》系のデッキにはけっこう有利がつくので、赤緑昂揚ランプを選びました。
思ったよりバントカンパニーはいなかったけど、バントカンパニーのメタデッキには有利なので悪くない、でもすごいよくもない、という感じです。ドレッジ系の《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》がきつくて、ドレッジ系と現出デッキは絶対使ってくるので、当たるときついんですよね。
●山本賢太郎の場合
1日目ドラフトラウンドの戦績
1-2
1日目スタンダードラウンドの戦績(通算戦績 5-3)/赤緑昂揚ランプ
ラウンド | 対戦相手のデッキ(相手の名前) | 勝敗 |
---|---|---|
4 | バントカンパニー | 勝ち(×○○) |
5 | ティムール現出ランプ | 勝ち(×○○) |
6 | 緑白トークン | 勝ち(○×○) |
7 | 緑黒昂揚(Joel Larsson | 勝ち(○○) |
8 | バントカンパニー(高橋優太) | 負け(×○×) |
対戦について
けっこう相手が事故った印象があります。15ゲームくらいやって、2、3ゲームくらいは相手が土地2枚で止まって何もできなかったことがあって、ツイてたなと。
デッキ選択について
このデッキは昂揚するかしないかで動きがかなり変わるんですが、ローグデッキ(メタ外のデッキ)ということもあって、相手がデッキを知ってたら昂揚させないように動く場合でも、こっちの狙い通りに動いてくれるような場面があったりしました。
たとえば、4/4の《ゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellers(OGW)》が攻撃したときに、相手の場に《搭載歩行機械/Hangarback Walker(ORI)》しかいなくて、《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》を出してダブルブロックしてきたんですよ。もちろん、相手からしたらこっちがただ死ぬだけなので、普通ならタダ得なブロックなんですけど、こっちの墓地にはちょうどクリーチャー以外3種類のカードが落ちてて、《ゴブリンの闇住まい/Goblin Dark-Dwellers(OGW)》が落ちると昂揚達成するんです。こっち的には、「《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》が出てきそうだけど、むしろブロックされて死にたいな」って気持ちで攻撃したんです。それで昂揚だと好きな土地を持ってこられる《ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald(SOI)》で2マナ土地を持ってきて、次のターンに《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End(EMN)》を出せました。
そういう新しいデッキのアドバンテージ、「わからん殺し」的な面はありましたね。
●市川ユウキの場合
1日目ドラフトラウンドの戦績
2-1
1日目スタンダードラウンドの戦績(通算戦績 5-3)/スゥルタイ現出
ラウンド | 対戦相手のデッキ(相手の名前) | 勝敗 |
---|---|---|
4 | ティムール現出ランプ | 勝ち(○○) |
5 | バントカンパニー(Luis Scott-Vargas) | 負け(××) |
6 | 青黒ドレッジ(八十岡翔太) | 勝ち(×○○) |
7 | バントカンパニー | 負け(○××) |
8 | バントカンパニー | 勝ち(○×○) |
対戦について
LSV(Luis Scott-Vargas)とのフィーチャーマッチは《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》を4枚引いたり、《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》を3枚引いたりして2事故で一瞬で負けたんですけど、フラグが立ってたんですよ。フィーチャーテーブルに行ったら、顔なじみのカバレージライターがいて、「君のデッキ、見たよ。すごくいいデッキだから、カバレージに呼んだんだ!」って言ってきて、「サンキュー」って答えたら2事故っていう(笑)。
LSVとフィーチャーマッチで戦う市川さん(奥)
あと、今日の最終ゲームではライフ4まで追い詰められたんですけど、タコ(《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》)出して《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》を撃って、そしたら《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》が出てきたんですけど、《ウルヴェンワルド横断/Traverse the Ulvenwald(SOI)》でまたタコ持ってきて寝かして、墓地に落ちたタコを回収スペルで拾って、タコを4、5回連打して耐えて勝ったというエピソードがあります。相手はずっと《悲劇的な傲慢/Tragic Arrogance(ORI)》を持ってたんですけど、白マナを寝かし続けてたから撃てなかったんです。
デッキ選択について
最初は好きなバントカンパニーデッキをいろいろ試したけど、どれも同系に有利だけどほかに弱いとか、一長一短で正解がないなと思って、使うのはやめました。
浅原(晃)さんがBMOで勝ったドレッジデッキを回してるときに、MOで青黒緑+赤のタイプのドレッジデッキに当たって、けっこう回るからいけるかなと思って、Aさん(松本友樹さん)に相談してマナベースとサイドボードをちょっと詰めて、これになりました。
コミュニケーションについて
(タイミングが複雑なデッキなので、外国のプレイヤーと対戦する際、コミュニケーショントラブルを起こさないための工夫はありますか?という質問に対して)
ちゃんと言うことですね。相手の第2メインにゾンビを出すなら、相手がエンドって言ったときに「ユア メイン2 フェイズ」って言う。言わないと、エンドに出したことになっちゃうかもしれないし。
あとタコ(《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend(EMN)》)と《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》がからむと誘発がややこしいから、僕はMO(マジック・オンライン)みたいにタコの後ろに《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》のカードを配置して、「まずタコから解決するよ、解決したら次にコジレックが誘発するよ」みたいに伝えてます。
それと、《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》は誘発しても5点撃つ必要はないので、そこは「ノープレイ」とかなんとか、ちゃんと言う。適当に流すと相手が5点撃つものと思って《大天使アヴァシン/Archangel Avacyn(SOI)》出してきて、もめるかもしれないんで。
●渡辺雄也の場合
Patrick Dickmannとのフィーチャーマッチ
1日目ドラフトラウンドの戦績
3-0
1日目スタンダードラウンドの戦績(通算戦績 7-1)/赤緑昂揚ランプ
ラウンド | 対戦相手のデッキ(相手の名前) | 勝敗 |
---|---|---|
4 | 白黒コントロール | 勝ち(○○) |
5 | 緑黒昂揚 | 勝ち(○×○) |
6 | バント儀式(Patrick Dickmann) | 負け(○××) |
7 | 青緑ドレッジ(十文字諒) | 勝ち(×○○) |
8 | ジャンド昂揚 | 勝ち(○○) |
対戦について
上のほうにバントカンパニーを使ってるプレイヤーがいなくて当たりませんでした。その分黒いデッキに3回当たって、メインはすごく有利なんですけど、サイド後はそんなでもない印象で、サイドの仕方はシビアにしないといけないなと。サイド後は相手のほうが干渉手段が多くなるので、クリーチャーを多めにするとか。こっちはライブラリを深く掘れる構成なので、1枚だけカードを残しておくとか。《コジレックの帰還/Kozilek’s Return(OGW)》を1枚だけ残しておいたおかげでけっこう勝ったので。
このデッキはトーナメントに出ないで持ってきたので、サイドボードは試行錯誤しながらでした。相手のデッキも自分たちの想定より強くなっていて、事前に決めてたものとはちょっと変える必要がありましたね。
デッキ選択について
想定してたよりも「バントカンパニーに負けない!」系のデッキが多くて、そこに勝てるデッキを組もうという調整プロセスはよかったと思ってます。ただサイドボードをもっとうまく組めてたらもう少し違ったかもしれないですけど。でも今日の手ごたえはよかったです。
殿堂入り決定の感想
ずっと目標にしていたので、やっぱりうれしいです。チーム入りしたときのインタビューで、得票率90%を目標って言いましたけど、正直当時はリップサービスというか、さすがに超えるのは無理だろうと思っていて。でも、本当に90%を超えることができたのでうれしいかぎりです。投票してくれた人たちにも、応援してくれた皆さんにも感謝、感謝です。
チームの集合写真を撮影していたら、どこからともなくあやしげな賑やかし勢が…!(笑)
近所に夜遅くまで開いているレストランがほとんどなかったのですが、なんとかすべりこんでおいしい晩ごはんにありつくことができ、明日への英気を養いました。
それでは、1日目のスタンダードラウンドを簡単に振り返っていきましょう。