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「Mythic Championship London」で渡辺雄也に下された失格裁定について

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この度、株式会社Cygamesは「Mythic Championship London」Day2で渡辺雄也(以下、渡辺)に下された失格裁定に関して本人から事情聴取を行いました
状況の整理を行った結果、私たちは渡辺に不正行為を行った事実はないと強く信じています

渡辺が決して不正行為を行っていないという事を、読者のみなさんはもちろん、Magic: The Gatheringを愛するすべての方に知ってほしいと思い、当日の状況などについてまとめた記事を公開することを決めました。
断片的な情報だけではなく、全体を通して当日の状況がどういうものだったか知ることで、みなさんにも渡辺に不正行為がなかったことを信じてほしいです。

また、公平性を期すため、本記事は、事実のみでまとめたパートと、事実を踏まえた私たちの見解を含んだパートに分けて構成しています。

 

 


● 起こった事実のみについてのまとめ
今回のトラブルが起きた「Mythic Championship London」のDay2について、渡辺の1日の流れを説明いたします。

Round 9~11

リミテッド戦での試合だった為、今回問題となるスリーブは使用していません。

Round 12

フィーチャーマッチでの試合で、ランダムデッキチェックはありませんでした。
試合終了後、このラウンドで敗北した渡辺はスリーブの摩耗と気分転換などの理由でデッキのスリーブを新品のものに交換しました。変更したスリーブは、大会参加者に参加賞として配られたものでした。

Round 13

フィーチャーマッチでの試合でした。
ランダムデッキチェックは無く、通常通りゲームが行われました。

Round 14

ラウンド開始時のランダムデッキチェックを受けました。
結果、ジャッジから「問題ない」という判断を受け、延長時間を与えられた上でゲームを行いました。

Round 15

フィーチャーマッチでの試合でした。
試合終了後にジャッジから「スリーブを見せて欲しい」と言われ、その場で約1分程の確認が行われ、「問題ない」という判断を受けました。

Round 16

対戦相手とID(同意の上での引き分け)を行った後、20分程友人と会場内の通路で談笑していたところ、ジャッジからデッキチェックの打診を受けました。
デッキをジャッジに渡してから15分程の時間が経った頃、ジャッジに呼ばれ、ジャッジステーション裏に行ったところ、状況の説明と失格の裁定について説明を受けました。

 

 

● 状況を踏まえた弊社の見解

1

渡辺はRound14で勝利し、発表されている順位表の情報から、ほぼ確定と言える確度でTop8進出が見込まれていました。
事実、渡辺はRound15で敗北しましたが、Round16でIDを行い成績上はTop8進出を決めています。渡辺には勝利が求められておらず、不正行為を行う利点が見つからない状況でした。

【参考リンク】Round 14 終了時の順位表

前述のとおり、Round14はラウンド開始時にデッキチェックを受けて「問題ない」とジャッジの判断を受けた上で試合を行っているので、スリーブが不正な状態ではなかったことが証明されています。
Wizards of the Coast LLCの公式発表によると不正行為はRound15に発見したとされていますが、渡辺にはRound14終了時からRound15の開始前までに不正行為を行う理由はありません。渡辺はRound14で成績上Top8進出を決めており、得られる利益が存在しないからです。
また、渡辺はRound15の試合終了後にビデオ卓の担当ジャッジからスリーブの確認を求められ、その場では1分程の確認を経て「問題ない」と判断を受けています。

2

渡辺はRound16でID(同意の上での引き分け)を行った後、20分程友人と談笑していました。渡辺が不正をしていたならば、その時間に不正の証拠となる物の隠滅を行っていたことでしょう。
渡辺が不正を行っていない証拠にはなりませんが、渡辺の行動は明らかに不正を行っているプレイヤーの行動ではありません。

3

渡辺は試合の際、スリーブの左側面を自分から見えるような向きに置いてプレイしています。(※これは、この日に何回も行われたビデオ中継で確認することが出来ます。)
MagicのMythic Championship II from London UK – Day Twoをwww.twitch.tvから視聴する

今回問題となったスリーブは、渡辺が普段行っているライブラリーの置き方だと試合時に対戦相手からよく見える位置の角が折れています。わざわざ対戦相手からに不正が見つかりやすい位置の角に印をつけていたことになり、意図的に不正を行おうとしているのであれば非常に不可解な状況です。
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4

「Mythic Championship London」Day2、Round11を終えた段階で優秀な成績を残していた渡辺は、実際にそうであったようにフィーチャーマッチに多く呼ばれることが想定されるような状況でした。
全世界にビデオ中継がされ、映像記録が残る状況において不正行為を行うことは極めて非合理的な判断と言えます。また、残っている試合映像の中において、画質の問題があり断定は出来ないものの試合中にスリーブが不正な状態であることは確認できませんでした。

5

渡辺は今までの選手キャリアにおいて一切の不正行為によるペナルティを受けたことがなく、模範的なプレイヤーとして長期間に亘って活動し、活躍してきました。
その長期に亘る模範的な活動と優秀な成績により多くのMagic: The Gatheringファンから多くの厚い信頼を集めており、2016年にプロツアー殿堂投票において世界中から9割以上の支持を集めて殿堂入りを果たしました。
また、経済面においてもMPLに参加する権利やスポンサー収入などによって、既に大きな成功を収めています。
こういった渡辺を取り巻く現在の状況を鑑みると、今回の不正行為という選択肢はリスクに対して得られるものが少なく、現実的に考えにくいことです。


 

以上が、「Mythic Championship London」Day2において渡辺に出された失格裁定に関する当日の状況の説明と株式会社Cygamesとしての見解です。Wizards of the Coast LLC に対して、私たちは今回渡辺に下された失格裁定について徹底した調査と、その裁定に至った明確な証拠の提示、加えてその説明が公平公正に行われることを強く求める申し入れを行いました。
渡辺の声明についてもあわせてご確認を頂けますと幸いです。

渡辺の活動について、引き続きご支援の程を宜しくお願い申し上げます。

 

 

株式会社Cygames

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