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ヤソの新カードレビュー『イコリア:巨獣の棲処』

ヤソのカードレビュー

みなさんお久しぶりです、八十岡です。
新型コロナウイルスの影響でマジックのイベントも軒並み中止になり、約半年は何もなくなってしまいました。僕は2006年からプロツアーやグランプリを回り出したのですが、3か月以上イベントに参加しないのはこれが初めてだと思います。腕が錆びつかないか心配です。
イベントがない以上Team Cygamesとしての活動もないので(もちろんドラフト合宿もないです)、軽く近況について話しておこうと思います。

 

 

 

● 近況報告

まずは僕ですが、目指す大会がなくなったためほとんどマジックをしていません。『イコリア』が発売したらドラフトをやりたいところでしたが、集まってやるわけにもいかないのでMTGアリーナで軽く遊ぶ程度で終わりそうです。
最近はPS4を買ってコンシューマーゲームをプレイしていました。コンシューマーのゲームは数年ぶりでしたが、技術の進歩ってすごいなと感じました。マジックでイベントに全部参加していると、ゲームしている時間がとれないので、これを機にほかのゲームでも触ってみようかと思いました。

次に市川さんですが、Channel Fireball主催で「マジックフェストオンライン」が始まり、配信しつつ毎日のように参加してマジック漬けの日々を楽しんでいるようです。この期間でかなり経験値を稼いでいると思うので、次に会う時にはかなりレベルアップしていると思います。

覚前さんも市川さんと同じように日々マジック・オンラインやMTGアリーナで練習しているようです、来季はきっとライバルズリーグ入りしてくれるでしょう。

山本さんはよくわからないですが、目撃情報は入って来ているので大丈夫でしょう。多分マジックはしてないですね。

早くみんなで集まれるようになってほしいですね。

 

 

 

● 『イコリア:巨獣の棲処』注目カード

ここからが本題のカードレビューになります。
ただその前に、今回はキーワード能力が特殊なので軽く説明しておこうと思います。

サイクリング
定期的に戻ってくる能力の1つ。手札にある時にサイクリングコストを支払って捨てることで、カードを1枚引くことができる。
今回は1コストサイクリングがかなり多く、いかに事故らせたくないかが伝わってくる。ただサイクリングしすぎるとすぐにフラッド(土地の引きすぎ)するので気をつけよう。

変容
変容コストを支払ってプレイすると、場にいる人間以外のクリーチャーの上か下に重ねることができる能力。変容するとそれらが持っていた能力をすべて持ったクリーチャーになり、パワーとタフネスは1番上のものを参照する。変容したクリーチャーは何枚重なっていても1体のクリーチャーとして扱われ、破壊されるとすべて墓地に置かれるし、手札に戻るときは全部手札に戻る。イメージ的には合体とか融合。

相棒
指定された条件でデッキ構築をすると、ゲーム外(サイドボード)から1度だけプレイできるクリーチャー。構築の条件を無視してデッキに入れておき、普通に使うこともできる。
サイドボード枠を1枚使ってしまうので、どちらかといえばBO1向きのカードな気もする。最近のカードたちを見ているとMTGアリーナを意識して作ったんだろうなと思うカードがちょくちょくあるが、これは最たるものだ。

ゴジラ
60年以上前から続く怪獣特撮映画。見たことがない人はいても、聞いたことない人は少ないはず。個人的にはモスラやメカゴジラは小学生の時に見ていたのでとても思い出深い。
いきなりゴジラとのコラボレーションと聞いて驚いたが、かっこいいイラストが多く一部はノーマル版ではなくゴジラ版で揃えたいと思ったレベルなので、成功なのではないだろうか。余談だが、マジックの公式生放送によく出ている某K氏はかなりのゴジラ好きだったはず……。

それでは今回のオススメカードを紹介していこうと思う。

ラバブリンクの冒険者
久しぶりに使ってみたいと思った白のクリーチャー。構築段階で少し意識しておかないとまったく対処できない可能性も高い。奇数デッキや偶数デッキに当たったら最強。

サメ台風
昔あった《正義の命令/Decree of Justice(SCG)》ほどではないが、コントロールのフィニッシャーになりうる1枚。
サイクリング効果なのでカウンターできず、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler(WAR)》があってもサメ・トークンが出せるので、コントロール対決ではかなり重要になりそう。
普通に出してもそこそこ働きそうなところも〇。

ネスロイの神話
ほぼアブザンカラー(白黒緑)限定カードではあるが、最強クラスの除去。
最近はプレインズウォーカーだけでなく、エンチャントやアーティファクトもかなり使われているので、すべてに対応できるこのカードはミッドレンジやコントロールが待ち望んでいた1枚。

マルチカラー

死の頂点、ネスロイビオランテ
最低でも絆魂持ちの5/5という破格のサイズなうえ、変容時効果がパワー合計10までリアニメイトなので、小粒なクリーチャーをいっぱい釣ってもよし、でかぶつ2体を釣ってもよしと、構築段階からいろいろ考えさせてくれるかわいい猫。

深海の破滅、ジャイルーダ ガイガン
偶数デッキを組んでみようかと思わせる1枚。
きちんとデッキが組めるかはいったん置いておいておくとして、最近は強い8コストのクリーチャーがほとんどいないので、できるなら6コストで探したい(『イコリア』内で探すと《巨大猿、コグラ/Kogla, the Titan Ape(IKO)》が一番よさそう)。
本人のコストも偶数なので、相棒にしつつデッキに入れられるところも高評価。

巨大猿、コグラ

 
『イコリア:巨獣の棲処』にはほかにも強そうなカードは数枚ありましたが、かなりクリーチャー推しのセットなので僕個人としては使いたいカードが少なかったです。プレインズウォーカーも全体的に、もうひと声欲しかったなという印象があります。
これからのスタンダード環境はよりクリーチャーデッキが多くなっていきそうですが、相変わらずランプ系も強そうな気がします。はたしてどうなっていくのか楽しみですね。

次の記事は『基本セット2021』レビューの予定ですが、もしかしたらその間に何かあるかもしれません。
それではまた。

ヤソ

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