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ヤソの新カードレビュー『フォーゴトン・レルム探訪』

ヤソのカードレビュー

みなさんお久しぶりです、八十岡です。

今回は『フォーゴトン・レルム探訪』のカードレビューになります。
このセットは、マジックよりも歴史が長く今でも世界中で遊ばれている『ダンジョンズ&ドラゴンズ(以下D&D)』とクロスオーバーしていて、伝説のクリーチャーやスペルのカード名などほぼすべてがD&D由来のものになっているので、知っている方はより楽しめるセットになっています。

僕も今までD&Dをやったことがなく知識0だったのですが、先日体験する機会をいただいてMPLとライバルズの面々を集めて遊んできました。ゲーム自体も楽しかったですし、呪文の名前やクラスの名前が多少わかるようになりマジックのほうもさらに楽しめるようになったので、遊んだことがない人はこれを機会にD&Dを遊んでみるのもオススメです。

そして今回の新ギミックの「ダンジョン探索」や「20面ダイスを振る」などは今までマジックになかった効果なので、かなり新鮮なゲームを体験できるのではないでしょうか?

それではカードレビューにいってみましょう。

 

 

●『フォーゴトン・レルム探訪』注目カード

群れ率いの人狼

まずはちまたでの評価も高い《群れ率いの人狼》。
俗に言う《番狼》サイズで、お手軽な条件でドローもできるかなり優秀なクリーチャー。特に最近は2マナのクリーチャーが弱いので、かなり使われると思います。
現状では緑単ぐらいしか居場所はないですが、これから強い2色土地が出れば2色以上のデッキでも使うに値するレベルです。

 

そして『ダンジョンズ&ドラゴンズ』というぐらいですから、もちろん強力なドラゴンたちもいます。

砂漠滅ぼし、イムリス

『タルキール龍紀伝』にいた《龍王オジュタイ》を彷彿とさせる青いドラゴン、《砂漠滅ぼし、イムリス》。
呪禁と違い護法なので除去されてしまうこともありますが、5ターン目の着地であればそれも気にしなくていいでしょう。
ただスタンダード環境には《神秘の論争》という天敵があるためそこまで活躍しない可能性もありますが、ローテーション後はかなり使われると思うので今のうちに揃えておくのを勧めます。

 

 

星山脈の業火

シンプルにカウンターされない6/6飛行速攻のドラゴン、《星山脈の業火》。
黒いデッキではあまり困らないですが、除去を火力に頼っている赤青などのコントロールには天敵となる1枚。
殴るしか能がないためメインデッキには採用しづらいですが、特定のデッキにはかなり強力なのでサイドではよく見る1枚になるかもしれません。
1度ぐらいはパワーを20にして20ダメージ飛ばしてみたいですね。

 

そして次は、これからよく使われそうな除去を2枚紹介します。

パワー・ワード・キル バーニング・fンズ

D&Dではかなり強力な呪文の《パワー・ワード・キル》。まれに除去できないクリーチャーがいるとはいえ2マナの確定除去なので、スタンダード落ちするまで使われ続ける1枚だと思います。
《バーニング・ハンズ》は赤の天敵である《長老ガーガロス》や《恋煩いの野獣》をたった2マナで倒せる待望の1枚で、赤いデッキなら間違いなく使うと思います。あの《王冠泥棒、オーコ》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ》なども倒せるカードと言うと、より強く感じますね。

 

D&Dといえばやはりダンジョンということで、続いてはダンジョンを探索できるこの2枚。

勝利した冒険者 無私のパラディン、ナダール

ダンジョン踏破デッキを作るならまず入るのがこの2枚でしょう。
《勝利した冒険者》はクリーチャーで止めることが難しいので、除去が少ないデッキ相手なら1人でダンジョンを踏破してくれます。
《無私のパラディン、ナダール》は戦場に出たときにダンジョン探索できるため、除去されても最低限の仕事をしてくれますし、後半になれば全体強化もしてくれるエース的存在です。伝説でなければかなり強そうなだけに、そこだけが少し残念。

ちなみに、構築では踏破するダンジョンは《魂を喰らう墓》 がオススメです。探索する回数が少ないため、早ければ4ターン目に踏破してアトロパル・トークンを出すこともできます。逆に、リミテッドでよく選ぶ《ファンデルヴァーの失われた鉱山》 にはあまり挑まないので、構築とリミテッドで全然違うと思いました。

魂を喰らう墓 ファンデルヴァーの失われた鉱山

 

 

 

ミシュラ白 ミシュラ青

ミシュラ黒 ミシュラ赤

ミシュラ緑

最後は僕の大好きなミシュラランド(クリーチャー化する土地)シリーズです。
今まで色マナが出るミシュラと言えばタップインでしたが、今回は少しだけ親切に「序盤だけアンタップイン」で、かなり使いやすくなっています。
個人的な評価は赤と黒が強めで他がぼちぼちという感じですが、なんだかんだで使ってみたら全部強い可能性もあります。
単色デッキだと氷雪ミシュラ(《不詳の安息地》)のほうが優先されますが、その上から1、2枚は入ってもおかしくないと思います。また、2色以上のデッキは氷雪土地でまとめるのが大変なため、この新ミシュラ土地が使われると思います。
これから1年間はマナフラッドに悩まされることはなさそうで安心ですね。

 

今回のセットは、現スタンダードローテーション前の最後のセットということもあり環境への影響度は少なそうですが、10月になり去年のセットが一気に落ちると使われそうなカードはちらほらあるので、そういう意味も含めて次のセットが楽しみです。

では次の『イニストラード:真夜中の狩り』でお会いしましょう。

 

ヤソ

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