Articles

ヤソのカードレビュー『イニストラード:真夜中の狩り』

ヤソのカードレビュー

みなさんお久しぶりです、八十岡です。

今回は『イニストラード:真夜中の狩り』のカードレビューになります。よろしくお願いいたします。

イニストラードはゴシックホラーをモチーフにした次元で、狼男、吸血鬼、ゾンビ、スピリットそして人間がメインとなっている人気が高い次元の1つです。最近おなじみの両面カードは、初代イニストラードで人間が人狼に変身するのを表現したのが始まりとなっています。両面カードのシステムはマジックにおける1つの発明ではあったと思います(面倒なのであまり好きではありませんが)。

過去に2011年のイニストラード・ブロック(『イニストラード』『闇の隆盛』『アヴァシンの帰還』)、2015年のイニストラードを覆う影ブロック(『イニストラードを覆う影』『異界月』)と2回来訪しており、今回で3回目の来訪となることからも人気の高さが伺えます。

そして今回は2セットでイニストラードについて語られることになっており、11月に発売する『イニストラード:深紅の契り』と合わせて1つの物語となっています。
今回はアーリン・コードのストーリーなので、人狼がメインのセットになっていますが、きっと次はソリン・マルコフを中心に吸血鬼が活躍する話になるのではないでしょうか?

それではカードレビューに行ってみましょう。

 

 

 

●『イニストラード:真夜中の狩り』注目カード

滅びし者の勇者

かつてゲームでも物語でも活躍した《教区の勇者》が、ゾンビとなって復活した姿がこの《滅びし者の勇者》。フレーバーテキストもよく、こういうカードがあるのがマジックの楽しさの1つだと思う。
人間とゾンビどっちが強い種族かは、語る必要もないだろう。

教区の勇者_改

フレーバーテキスト《教区の勇者》
私はこの町の靴屋や皮職人や愚か者のために戦う――そして、彼らも私のために戦ってくれる。

フレーバーテキスト《滅びし者の勇者》
彼は教区で殺戮された靴屋や皮職人や愚か者のために墓から蘇った―—そして、殺戮された人々も蘇り彼の後をよろめき進んだ。

 

 

無謀な嵐探し 無謀な嵐探し裏

3マナのクリーチャーもここまで来たかという性能。変身能力を持っていることを忘れるぐらい、書いてあることがすごい。『フォーゴトン・レルム探訪』で《武勇の歌い手》(リミテッドでまぁまぁなコモン)を見たばっかりなので、より強く見える。
この《無謀な嵐探し》から《エシカの戦車》という動きはよく見ることになると思うので、2コスト除去の価値もかなり高くなる気がする。

武勇の歌い手 エシカの戦車

 

 

粗暴な聖戦士 粗暴な聖戦士裏

白おなじみの3マナ追放シリーズ。基本的にこの能力を持った生物は戦力にならないことがほとんどだったが、《粗暴な聖戦士》は放置していると3/3先制で襲いかかってくる。
特にトークンを消す挙動が強く、除去したくもないクリーチャーだが放置しておくと変身してさらにトークンを消してくる厄介なカード。
次のスタンダードでは《エシカの戦車》や《レンと七番》などがかなり強そうなので、白いデッキではよく見ることになりそうだ。

 

 

記憶の氾濫

《記憶の氾濫》はよくある4マナのドロー操作だが、フラッシュバックがかなり強いので、コントロールの1つのゴールになりえる存在。ぜいたくを言えばシングルシンボルであってほしかったが、それでも十分に強いカードではある。
あとはコントロールがデッキとして成立するかどうか? かなり期待の1枚。

 

 

レンと七番

実はイニストラードはレンの相棒、ツリーフォーク六番の故郷。六番との別れののち、テフェリーの力を借りて七番と一体化したらしい。
《レンと七番》は久しぶりにかなり強力なプレインズウォーカー。トークンが《黄金架のドラゴン》をきちんと止められるサイズなのが嬉しい。トークンがかなり強いので、奥義はそうそう使うことはないだろう。
プラス能力については、出したターンなら悪くはないが連打して強い能力でもないので、フラッシュバックや降霊持ちのカードと一緒に使っていきたい。

 

 

剛胆な敵対者 幽体の敵対者

穢れた敵対者 血に飢えた敵対者

原初の敵対者

この5枚からなる敵対者サイクルは、最近のマジックを体現したデザインといえる。ものすごく強いわけではないが、序盤、中盤、後半いつ引いてもそれなりの活躍をしてくれる。しかもご丁寧に追加コストではなく、ETB(戦場に出た時)効果でカウンター耐性も高い。こういう便利カードは神話レアでなくレアにあってほしいとは思う。
全体的に使われる可能性が高いので、余裕があれば集めておきたい。

 

 

さびれた浜難破船の湿地

憑依された峰草茂る農地

落石の谷間

通称「スロウランド」シリーズ。3枚以下だとアンタップで出る「ファストランド」の逆バージョン 。
序盤の2ターンはタップインなので軽いアグロでは少し使いづらいが、コントロールや多色ではかなり強い。スタンダードが落ちるまで使われ続けるので、4枚揃えておくことをおすすめする。

 

 

今回はここで終わりとなります。
種族デッキはかなり好きなので、ゾンビや吸血鬼がどこまで戦えるのか期待しています。
スタンダードにローテーションが入り、環境を席捲し続けた『エルドレインの王権』が落ちたので、新しいデッキもたくさん出てきそうですね。このローテーション落ちした時期が一番好きなので、いろいろなデッキで遊んでみたいと思います。

それでは次回『イニストラード:深紅の契り』でお会いしましょう。
ではでは

 

ヤソ

  • Top