ヤソのカードレビュー『イニストラード:真紅の契り』
みなさんお久しぶりです、八十岡です。
今回は『イニストラード:真紅の契り』のカードレビューになります。よろしくお願いします。
このイニストラード・ブロックは『真夜中の狩り』と『真紅の契り』の2つで1セットのような扱いです。
とはいってもカード枚数は普段とたいして変わらないため、短期間で2セット発売すると集めるほうは少ししんどいかもしれませんね。
『真紅の契り』では前回未完成だったいろいろな種族デッキが強化されているので、どこまで戦えるのかはとても楽しみです。
ではカードレビューに行ってみましょう。
●『イニストラード:真紅の契り』注目カード
イニストラードといえば種族デッキということで、まずはゾンビたちから。
カードは強いと言われながらも、仲間がいなく活躍できていなかった《滅びし者の勇者》に、《墓の肉裂き》といった心強い仲間が加わり、やっとゾンビデッキが現実味を帯びてきた。
特に《首無し騎手》は昔にあった《腐れ肺の再生術師》を彷彿とさせる。個人的にもかなり好きなカードだったので期待したい。
ゾンビが黒単になるか青黒になるかはわからないので、《過充電縫合体》はゾンビデッキで確実に使われるカードというわけではないが、スペックは高いのでクロックパーミッションでも使ってみたい1枚。
↑これかクレリックが死亡するたびゾンビ・トークンを生成する《腐れ肺の再生術師》
次に吸血鬼たち。
今回の吸血鬼に関しては、仲が悪いのか全体的にシナジーが少なく、吸血鬼デッキを組むのは少し辛そうだ。
ただ上にあげたカードは単体で十分強く、《歓迎する吸血鬼》は白単で、《不笑のソリン》は黒いコントロールで使いたい性能をしている。「カードが引けるアグロは強デッキ」と教科書にも書いてあるため、白単はこれからも活躍しそうな雰囲気を感じる。
また《真紅の花嫁、オリヴィア》に関しては昨今のスタンダード事情を考えると少し重いが、速攻&リアニメイトと夢は詰まっているのでどうにかして使ってみたい1枚だ。
そして人間代表としてはこちらの《小村の先兵》を。
きれいに回れば3ターン目に5/5護法持ちという、おおよそ人間とは思えないスペックのクリーチャー。
スタンダードでは人間がそろっていないため少し厳しいかもしれないが、軽い人間もあり《集合した中隊》も使えるヒストリックやパイオニアでは猛威を振るうかもしれない。
(この前シールドで使ったら11/11というサイズまで行った)
最後はディミーア勢から注目カードを。
0/4が壁としての性能が高いことは《くすぶる卵》が証明してくれているので、アグロからコントロールまで腐る相手なし!
1マナに強いカードがあることは強デッキの証なので、やっと黒の時代が到来か?
表の《隠し幕》と裏の《暴き目》、両方ともイラストが俺好みなのもGOOD。実は眼のクリーチャーけっこう好きなんですよね(昔《オームズ=バイ=ゴアの邪眼》使ってた)。
↑壁以外にはブロックされないが、「眼」以外の自クリーチャーは攻撃できなくなる《オームズ=バイ=ゴアの邪眼》
あの《ヴリンの神童、ジェイス》を思い出す効果だが、さすがに期待しすぎだろうか?
《ハーキンの眼識》への変身コストが重いため、ブロックからの変身は少し厳しそうな点はマイナスポイント。
2コストのクリーチャーで後半もマスト除去の性能をしているので、コントロール対決ではやってくれる気がする。期待の1枚。
久しぶりに現れた、「私コントロールのフィニッシャーです」という風貌をしているクラーケン、《船砕きの怪物》。
最近流行している青赤に対して、タフネス8という火力耐性+なぜか持っているカウンター耐性により、必殺の1枚になるにのではないだろうか? ただ黒除去には弱いので、このカードが流行するならグリクシスや青黒といったデッキも出てくるかもしれない。
しかしクラーケンと言えば昔はネタカードばかりだったが、最近は天使や悪魔より活躍している気もする。どうしてしまったのか???
これまでのスタンダードは緑単、白単、青赤の3強でしたが、今回は黒がかなり強いセットなのでこれからどうなっていくのか楽しみですね。
月末には日本選手権2021 SEASON3があり、12月頭には「イニストラード」チャンピオンシップ、12月末にはThe Last Sun 2021とイベントが多々あり、スタンダードのメタゲームがどういうふうに変わっていくのか今から楽しみです。
また2月の新セットの舞台は待望?の神河なので、日本マジックが盛り上がっていってほしいですね。
では次回『神河:輝ける世界』でお会いしましょう。
ではでは。