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ヤソの新カードレビュー『ドミナリア』

ヤソのカードレビュー

こんにちは、Team Cygamesの八十岡です。
何か記事書いてとつつかれたので、新セットの話でもしようと思います。
最後までよろしくお願いします。

とうとう新セット『ドミナリア』が発売となりますね。
ここ数年にマジックを初めた人はあまり聞いたことがないと思いますが、昔からマジックをやっていた人ならほとんどの人が反応するワードだと思います。

簡単に説明すると『ドミナリア』とは昔、マジックのストーリーの中心となった世界です。『オンスロート』ブロックまでのほとんどの舞台がこの『ドミナリア』でした。
しかもこのセットは明らかに昔やっていた人たちがが懐かしい!と思うような地名やキャラクターを推してきています。《スキジック/Skizzik》や《新緑の魔力/Verdant Force》などの再録は明らかにスタンダード環境の為というよりかファンサービスだと感じました。正直スポイラーのカード名見ているだけでかなり楽しいです。
とはいえそんな昔話を長々しても仕方がないので、『ドミナリア』の注目カードを5枚ピックアップしてみました。カード買う際にでも参考にしてもらえればと思います。(とりあえず1位等順位はないです。)

 

 

 

 

まずは再録から1枚。
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》

包囲攻撃の司令官

八十岡
一瞬で4体のクリーチャーを展開できるゴブリン。初出は『スカージ』で『第10版』と『基本セット2010』で再録されていますが、このカードがあったスタンダードでは常に使われていたレベルの強カードなので、今回もまぁ使われるでしょう。相方として《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》や《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief》がいるのもいいですね。

 

 

次は青いカードからこのクリーチャー。
《ランプのジン、ザヒード/Zahid, Djinn of the Lamp》

ランプのジン、ザヒード

八十岡
《マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn》を使っていた昔の僕が見たら卒倒するレベルのカード。『カラデシュ』がアーティファクトセットなので軽いアーティファクトは沢山ありますし、『イクサラン』の宝物とも相性がよいので、ほぼ4マナでキャストすることが出来るでしょう。これからは《キランの真意号/Heart of Kiran》-《戦場のたかり屋/Battlefield Scrounger》-《ランプのジン、ザヒード》を見ることになるかもしれません。
ちなみに《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》を寝かせて軽く出すことも出来ます。

 

 

次は『ドミナリア』から追加された新しいエンチャントタイプ“英雄譚”から。
(※英雄譚とは出たターンとそこから2ターンにかけて効果を発揮し、生贄に捧げられるエンチャントのこと)
《ファイレクシア教典/Phyrexian Scriptures》

ファイレクシア教典

八十岡
ファイレクシアといえばもう色々ヤバイ次元で簡単に言えば悪です。そんな世界の教典が弱いわけがないでしょう。
1ターンラグのある《神の怒り/Wrath of God》ですが、コントロールからしてみればタップアウトの隙を作らないので動きやすかったりもします。ただこのカードはどちらかといえば攻めるデッキ、特にアーティファクトクリーチャーの多いで真価を発揮します。お互いが殴り合っている状況で相手の場だけ全滅したらどうなるかは言うまでもないでしょう。
自分達以外をすべて滅ぼす効果からファイレクシアらしさを感じられる1枚です。

 

 

次はわざわざ上げるまででもないですが一応。
《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》

黎明をもたらす者ライラ

八十岡
昔《悪斬の天使/Baneslayer Angel》というふざけたカードがありました。日本代表をかけた試合でこれ1枚で負けた思い出もあります。ほとんど飾りだったプロテクションをとって伝説にしたからといってその強さが変わるわけではありません。むしろ周りの天使が強くなる分それ以上です。
《スカラベの神/The Scarab God》と同じレベルか、それ以上で環境を定義する1枚になりえるので、最低でもサイドボード後は触れるようにしておきましょう。

 

 

最後はこの1枚。
《モックス・アンバー/Mox Amber》

モックス・アンバー

八十岡
MOXの名前を冠するカードはいままで8種類(ジョークセット等は除く)出ており、パワー9の5種類は論外としても《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》、《金属モックス/Chrome Mox》、《オパールのモックス/Mox Opal》の3種とも強く現在のレガシーでも使われるほどです。
それらと比較すると1ターン目に2マナを出せない《モックス・アンバー》はかなりおとなしいが、0マナのマナアーティファクトは何をしでかすか分らないので4枚集めておく事をおすすめします。

とまぁ個人的に気なったカードを5枚上げさせてもらいましたが、『ドミナリア』は他にも面白そうなカードや強そうなカードも沢山あってとてもいいエキスパンションだと思います。各色単色デッキも作れそうですし、デッキ構築しがいのある環境です。ただこのタイミングで国内グランプリがないのが残念ですね。

これからも新セット毎に書いていけたらと思います。

 

 

 

 

😎 ヤソのおまけ 😎

個人的にテンションが上がったカード2枚。
《上古族の栄華な再誕/Primevals’ Glorious Rebirth》

上古族の栄華な再誕

『インベイジョン』の頃にマジックをやっていたならカード名だけでテンションがあがる1枚。
《復活させるものトリーヴァ/Treva, the Renewer》
《追放するものドロマー/Dromar, the Banisher》
《粛清するものクローシス/Crosis, the Purger》
《点火するものデアリガズ/Darigaaz, the Igniter》
《煽動するものリース/Rith, the Awakener》

5体

上の5体は上古族ドラゴン/primevaldragonと呼ばれドラゴンの中でも特別な存在で、プレイヤー的にも凄く印象に残っていると思う。今では有効3色デッキはナヤやジャンド、グリクシスなどアラーラの断片で呼ばれる事が多いが、昔はこのドラゴンの名前からドロマーコントロールやデアリガズカラーなどと呼ばれていた事もある。

フレーバーからもどのぐらい凄かったのかが伺えるだろう。
ちなみに能力もかなり派手で好きなカード。これでプレインズウォーカーを沢山並べてみたい。

 

 

《再鍛の黒き剣/Blackblade Reforged》

再鍛の黒き剣

さすがにこのカードは自分以外でも反応した人が多いと思う。
昔『レジェンド』というセットに《黒き剣のダッコン/Dakkon Blackblade》というカードがあり、個人的にも好きなカードイラストTOP3に入るぐらいカッコいい。世界的な人気もかなり高い(はず)。昔マジックを始めたばかりの頃にこれに殴り殺された記憶もある。このカードの能力を見るにダッコンが持っていた黒き剣で間違いないだろう。『未来予知』に《黒き剣の継承者コーラシュ/Korlash, Heir to Blackblade》というカードがあり、これもこの黒き剣を持っているが、これは多分もう少し先の話になるのだろう。
黒き剣とは昔ガイヤドローン・ディーハダがダッコンに依頼して作らせた剣で完成まで約10年の歳月を要し、相手の魂を奪う能力をもっていると言われている。この剣でダッコンはディーハダに魂を奪われてしまい、復讐をしに行くみたいなストーリーらしいが、詳しくは知らない。Dakkon Blackbladeというアメコミもあるらしい。

とまぁその辺の話はおいといてカード名に再鍛/reforgeとあるがまず誰が鍛えたのかが気になるポイントだ。歴史に語られる程の伝説の剣だが数日で鍛え上げられる物なのかも気になるし、サダージュがこれを手に入れてから何者かに鍛えさせたのかどうか、それともその前なのかと気になる点が多い。
そして公開されている話ではリリアナはこの剣でベルゼンロックを倒そうと考えており、ギデオンは関わりたくと思っているのに、このフレーバーテキストを読むにギデオンがこれを振るう事になるのだろうか?ちなみにあるエルダードラゴンというのはダッコンが倒したピルーの事なのは語るまでもないだろう。

物語上でもかなり重要なアイテムっぽいのでこれから公開されるストーリーでも色々明らかになっていくことでしょう。楽しみでしかたがないですね。
ちなみにこのカードは+修正がとんでもないので、ある程度伝説のクリーチャーが入っているデッキなら使われてもおかしくない程度には強いと思います。

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