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【PTDOM】山本・市川のドラフト【Day2】

01

2日目に進出した2人のドラフトについて見ていきたいと思います。

 

 

 

●山本賢太郎のドラフト

02

山本さんは「ドミナリア」ドラフトの代表的な強アーキタイプである青赤ウィザードを作成。サム・ブラック、クレッグ・ウェスコーという有名プレイヤー2人を倒して2-1となりました。
(編注:プロツアーのレポート内でも、山本さんのデッキのような《大将軍の憤怒/Warlord’s Fury(DOM)》を生かした青赤が強いアーキタイプである、という記事が掲載されていました。)

ピックの流れ

1-1《リッチの騎士、ジョス・ヴェス/Josu Vess, Lich Knight(DOM)》
1-2《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning(DOM)》
1-3《火拳の達人/Firefist Adept(DOM)》

2-1《ギトゥの年代記編者/Ghitu Chronicler(DOM)》
2-2《燃えがらの風、エイデリズ/Adeliz, the Cinder Wind(DOM)》

3-1《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(DOM)》

山本「1-1がすごく強いパックで、《リッチの騎士、ジョス・ヴェス/Josu Vess, Lich Knight(DOM)》、《密航者、スライムフット/Slimefoot, the Stowaway(DOM)》、-2/-2(《不純な捧げ物/Vicious Offering(DOM)》)、バウンスウィザード(《アカデミーの修士魔道士/Academy Journeymage(DOM)》)、あと《セラの天使/Serra Angel(DOM)》とかもあって、めちゃめちゃ強くて。黒がちょっと濃かったんで《ジョス・ヴェス》は取りたくなかったんですけど、一番カードが強くて、単色だからということで。
1-2は素直に一番強いカードを取って《魔術師の稲妻/Wizard’s Lightning(DOM)》、1-3にウィザード分のダメージを与える《火拳の達人/Firefist Adept(DOM)》という、ウィザードシナジーを見るカードが流れてきたんで、赤青ウィザード系ができるならやりたいなと。
1パック目はあと《ギトゥの修士魔道士/Ghitu Journeymage(DOM)》や《喊声のフェニックス/Warcry Phoenix(DOM)》が取れて、赤ばっかりで黒はまったく流れてこなかったんで、黒はあきらめて青赤ウィザードをやりたいなという感じでしたね。
ちなみに青赤ウィザードは、組めたら最強ですけど、卓にもう1人同じことをやってる人がいたら共倒れする可能性もけっこうあるので、ハイリスクハイリターンなアーキタイプかなと思ってます。

2-1はパッとしないパックでしたけど、一応ウィザードだし火力も回収できる《ギトゥの年代記編者/Ghitu Chronicler(DOM)》を。
2-2で青赤レジェンド(《燃えがらの風、エイデリズ/Adeliz, the Cinder Wind(DOM)》)が流れてきたんで、ここで青赤確定かなという感じで、ここからは青と赤のカードをひたすら取り続けました。
そしたら3-1で《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(DOM)》が出たので、すごい噛み合ったなと。
この環境の赤は好きで、やりたいなと思ってたので1日目と2日目とどっちもできてよかったですね。」

03
山本さんのデッキ

対戦結果

山本「デッキ的には3-0もねらえるかなと思ったんですけど、1戦目でちょっと色事故とダブルマリガンで負けちゃいました。相手のデッキはそんなに強くなかったんですけど。でも2戦目のサム・ブラックと3戦目のクレッグ・ウェスコーはどっちもデッキがクソ弱くて、普通に勝てました。
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(DOM)》は1回しか出なかったんですけど、《燃えがらの風、エイデリズ/Adeliz, the Cinder Wind(DOM)》がよく初手に来てて、軽いインスタントとかで強化して殴ってく流れがさすがに強かったですね。」

 

 

 

●市川ユウキのドラフト

04

市川さんはよく緑をやっている印象がありますが、今回はなんと緑黒タッチ赤白青の豪華5色デッキで、結果は1-2でした。

ピックの流れ

1-1《這い回る偵察機/Skittering Surveyor(DOM)》
1-2《金粉の水蓮/Gilded Lotus(DOM)》
1-3《フレイアリーズの歌/Song of Freyalise(DOM)》
1-4《ヤヴィマヤの苗飼い/Yavimaya Sapherd(DOM)》
1-9《内陸の湾港/Hinterland Harbor(DOM)》

2-1《胞子冠サリッド/Sporecrown Thallid(DOM)》
2-2《火による戦い/Fight with Fire(DOM)》
2-3《エルフェイムのドルイド/Elfhame Druid(DOM)》
2-4《ウルザの殲滅破/Urza’s Ruinous Blast(DOM)》
2-5《ギックスの信奉者、ローナ/Rona, Disciple of Gix(DOM)》

3-1《這い回る偵察機/Skittering Surveyor(DOM)》
3-2《水底のドルイド、タトヨヴァ/Tatyova, Benthic Druid(DOM)》
3-4《飢饉の具現、トルガール/Torgaar, Famine Incarnate(DOM)》
3-5《ギックスの信奉者、ローナ/Rona, Disciple of Gix(DOM)》

市川「1-1は取るものがなくて《這い回る偵察機/Skittering Surveyor(DOM)》、1-2も取るものがなくて《金粉の水蓮/Gilded Lotus(DOM)》、1-3で《フレイアリーズの歌/Song of Freyalise(DOM)》を取った時点で方向性決まったなと。青緑土地が一周してきて、緑黒タッチ青とか、青緑タッチ黒とか、そういうのをイメージしながら……ドラフトがスタートしていったのであった!
2-1はサリッドロード(《胞子冠サリッド/Sporecrown Thallid(DOM)》)、2-2で《火による戦い/Fight with Fire(DOM)》が流れてきて、これは赤赤が必要だけど一応《フレイアリーズの歌/Song of Freyalise(DOM)》と《金粉の水蓮/Gilded Lotus(DOM)》があればプレイできるから、タッチしようかなと。
2-4くらいで《ウルザの殲滅破/Urza’s Ruinous Blast(DOM)》が流れてきて、5色という大海原に……市川は飛び込むことになったのであった!
2-5の《ギックスの信奉者、ローナ/Rona, Disciple of Gix(DOM)》は、《這い回る偵察機/Skittering Surveyor(DOM)》とか《フレイアリーズの歌/Song of Freyalise(DOM)》とか、使いまわすカードが多いんで悪くないですね。
3-1は5色で絶対使うんで《這い回る偵察機/Skittering Surveyor(DOM)》を取って、最終的に青緑黒タッチ赤白という感じになった次第です。」

05
市川さんのデッキ(森6、沼4、島3、山1、平地1+特殊地形2)

対戦結果

市川「まあまあデッキは回りましたけど、1戦目の赤白がそんなに強くなかったんで、そこに負けちゃったのが痛かったですね。ここは勝ちたかった。逆に2戦目の緑黒はすごく強かったんで、あれには勝てない。3戦目は緑白タッチ黒みたいなデッキで、お互いにグダグダして決め手がなくて、いかにも0-2ラインっぽいなと(笑)。
振り返ってみると、4マナの除去(《臓腑抜き/Eviscerate(DOM)》)とか、確定除去が欲しかったですね。格闘(《古えの憎しみ/Ancient Animus(DOM)》)はすごい取れてるんですけど、格闘できるクリーチャーがあまりいなくて、大ぶりな除去しかない。-2/-2(《不純な捧げ物/Vicious Offering(DOM)》)とか、黒のもっといい除去が取れてたら小回りきいたかなと。そういう意味では、ディティールがちょっと粗かったかなという印象です。」

 

ということで、山本さんは4敗、市川さんは5敗で最後の構築ラウンドに突入となります。なお〈MUSASHI〉勝ち頭の行弘さんはこのドラフトを2-1しており、3敗ラインでトップ8入りをねらいます。

06

会場隣のホールでランチタイム

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