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2021年・春のTeam Cygamesだより

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この春のTeam Cygamesメンバーの活躍について、まとめてお届けしていきます。

定期的にTwitchで配信を行なっている市川さんや、リーグ・ウィークエンドでプロリーグ残留をかけて戦っているところを見る機会が多い八十岡さんに関しては、観戦する皆さんにも動向が追いやすいと思います。
覚前さんと山本さんは最近何をしているのか、うかがってみました。

覚前「最近あまりマジックに触れていませんが、MTGアリーナは、ミシックまで毎月プレイしています。毎月の頭に、ミシック帯からプラチナ帯に落ちるのですが、最低限ミシックにするまではMTGに触れて習慣づけようという思いからです。」

山本「マジックオンライン(MO)に、通称スーパーPTQ(STX Championship Super Qualifier)という上位2名が通過できる大会があるので、最近はMOを中心に活動してます。単純にマジックが楽しいのと、まったく勝てないので上手くなってやろうという気持ちがあり、アリーナプロツアーにも出てみたいのでMOで挑戦を続けています。」

モバイル版も始まってすそ野の広さが特徴のMTGアリーナと異なり、マジック・オンライン(MO)は玄人向けゲームとして住み分けが進んでいます。最近は競技的な大会が多く、市川さんもMOをやる時間が長くなっています。

市川「直近にあるMOでのチャンピオンシップ予選に合わせて、同じフォーマットのリーグや、プレリミナリという大会で練習し、その後チャンピオンシップ予選に参加するという流れで、基本的に動いています。
また、土日には人数に応じたラウンド数+トップ8ありの大会(店舗で開かれる休日大会に似た形。Standard Challengeなど)が各フォーマットで開催されていて、それには気になっているデッキがあればフォーマット問わず出ています。
最近はPTQを抜けてしまって(後述)暇なので、もっぱら後者の方でMOを楽しんでいます。」

 

 

 

■2021年春振り返り

まずは1月から4月までの大会に関して振り返っていきましょう。

★1月16-17日
『カルドハイム』リーグ・ウィークエンド

八十岡さんはスゥルタイ・ミッドレンジ(フォーマットはヒストリック)で4ポイント獲得。

八十岡
この時の佐藤レイさんとのスゥルタイミラーは、印象に残っている試合。かなり接戦で、ワンミスで負け、そもそも何か引かないと負けという場面できちんと渡りきれた。
★1月18日
予選ウィークエンド

覚前さんはオルゾフオーラ(フォーマットはヒストリック)で突破し、3月のチャンピオンシップの権利を獲得。山本さんはスゥルタイミットレンジを使用して初日は突破するも、2日目は1勝2敗に終わりました。

★2月5日
『カルドハイム』発売
★2月13日
日本選手権2020ファイナル

市川さんは解説をつとめました。

市川
このときは家のネット回線の調子が悪いタイミングで、ネットカフェのテレワーク室みたいなところでやったので、大変でした。朝早くに大荷物を持ってバイクで向かって、勝手の違うところでの解説。カメラやマイクが遠く、イスの背もたれにもたれられませんでした(笑)。
★2月27-28日
『カルドハイム』リーグ・ウィークエンド

八十岡さんはラクドス・サクリファイスで5ポイント獲得。市川さんは2日目の中継をミラー配信。

八十岡
リーグウィークエンドで使うデッキは、いつも1人で調整しています。タイミングによっては安定の択がないときもありますが、基本的には安定した勝率を重視して選びます。ただこの時はあまりいいデッキがなかったので、好きなデッキを使いました。
★3月20日
オンライン大会「Sekappy COLOSSEUM」

市川さんが解説で出演。

市川
解説をするときは、『このプレイヤーは何を考えてこのプレイをしたか』という点に重点を置いて解説しています。
お互いの手札が見えている状態で長時間解説していると、どうしても『このプレイが正しい、このプレイは間違っている』みたいな思考になりがちなので気をつけたいです。プレイヤーへのリスペクトを忘れない!
★3月27-28日
カルドハイム・チャンピオンシップ

スタンダードとヒストリックのダブルフォーマット

八十岡さんトップ8(スゥルタイ根本原理/ジャンドフード)

八十岡
リーグよりチャンピオンシップのような大会のほうが好き。リーグは明確な目標がない、負けたときのリスクがでかい、勝ったときの嬉しさもないなど楽しめるポイントが少ない。勝って嬉しいというより負けなくてよかった的なイベントなので、精神的にも疲れる。

覚前さん3-4(ラクドスサクリファイス/オルゾフオーラ)

覚前
スタンダードに関してはどのデッキも大差ない環境だと思ったので、自分の1番得意なデッキを練り上げて持ち込もうという考えに至り、かつ勝率も良かったためラクドスサクリファイスに決まりました。
ヒストリックに関しては1番慣れてるデッキを選択しました。デッキ選択に関しては満足しています。
初日の最終戦、1-1で迎えた3本目で、ジャンドサクリファイス相手に《波乱の悪魔》をトップデッキされなければ次のターン勝ちという局面で(相手の墓地に《波乱の悪魔》は3枚)、見事最後の1枚をトップデッキされて初日敗退でした。
★4月3-4日
日本選手権2021 SEASON1

市川さんがトップ4(オボシュティムールアドベンチャー)、八十岡さんは生中継の解説。

市川
単純に面白くて好きだからティムールアドベンチャーを選びました。
選択肢がたくさんあって好きです。各種両面土地、トライオーム、カザンドゥのマンモスなどの土地周りから、出来事クリーチャー、予顕スペルとほとんどのカードに2つのモードがありますし、デッキもミッドレンジで受けるのか、それとも攻めるのかなどの大局観も含めて悩むのが楽しいです。
ただ、ティムールアドベンチャーは基本的に良い選択肢だと思っていません。
理由としては一番勢力が強いスゥルタイ根本原理に対して有利が取れていないからです。
自分の構成は《アールンドの天啓》を4枚採用していて、ここがスゥルタイ根本原理に対しての相性を若干改善していると考えていますが、それでも有利とは言えないと思います。
日本選手権ではスゥルタイにかなり当たったんですが負けたのは1回だけで、その点でかなりツイていたと思います。
★4月10-11日
『ストリクスヘイヴン』リーグ・ウィークエンド

スタンダードとヒストリックのダブルフォーマットで、最終成績の下位から戦線を脱落していくという過酷な戦い。

八十岡さん(ディミーア・ローグ/ジャンド・フード)は6点獲得、市川さんは2日目のミラー配信を実施。

★4月17日
Showcase Qualifier

市川さんが、ティムールアドベンチャーでスタンダードのShowcase Qualifierに優勝し、ストリクスヘイヴン・チャンピオンシップとMOCSの権利を獲得。


市川さんのここまでの道のりまとめ

●MOのプレリミナリで勝ってポイントを集める
プレリミナリは4回戦固定の大会。勝ち点に応じてQPというポイントが得られる。このポイントは何種類かの予選に参加する時に支払う。

●Showcase Challengeに出場
QPを使ってShowcase Challengeに出場。シーズンで3回ほどShowcase Challengeが行なわれる。

●Showcase Qualifierに出場
計3回のShowcase Challengeでトップ8に入賞した計24人+ラストチャンス予選(開催されないこともある)を抜けてきた0~2人が出場できる大会。

●The Magic Online Champions Showcaseに出場
Showcase Qualifierで優勝すると、参加者わずか8人でトータル7万ドルの賞金(最低5000、優勝で2万ドル)が出るThe Magic Online Champions Showcaseという大会に出場できる。
6月26日に『モダンホライゾン2』のリミテッドおよびモダンで開催予定。


市川
Showcase Qualifierに参加するプレイヤーが誰かは、基本的にMOの入賞リストを見ていたらわかります。そこで参加者を調べたところ、スゥルタイをプレイして入賞した人が1人もおらず、逆に直近のShowcase Challengeでは赤単が多く入賞していました。
スゥルタイが少なく、かつ有利な赤単が多そうというところでティムールアドベンチャーはポジションが良いのではないかと考えました。
実際にはティムールやグルールなどのアドベンチャーミラーが多く、かつ多いと踏んでいた赤単に当たったのはわずかに1回で、しかも負けました(笑)。しかしスゥルタイには1回も当たらなかったので読みは悪くはなかったと思います。

 

さっそく5月15-16日に次のリーグ・ウィークエンドが始まります。大変な戦いを続ける八十岡さんをぜひ応援してください。
その後、6月にはストリクスヘイヴン・チャンピオンシップも控えています。マジックプレイヤーに休みなし!

 

 

 

■チームメンバーへのマジック・アンケート

皆さんへのアンケートも実施しました。

Q. MTGアリーナのモバイル版が実装されましたが、やってますか?

山本「ダウンロードして何回か遊んでみましたが、あえてモバイルでやらなくてもなって感じでやらなくなりました。ただモバイル版の完成度は相当高く、PC版とほば遜色なしでした。」

八十岡「少し触ったがやってない(ほとんど家にいるのでPCでよいため)。」

市川「やっていません! 家を出ません!」

覚前「モバイル版が出たため携帯を新しくしました。時間が空いたタイミングで少しだけやっています!」

 

Q.『ストリクスヘイヴン』のドラフトで、初手に取りたいレアは?

山本「《マスコット展示会》か《神託者の広間》の2択で悩みましたが、微差で《マスコット展示会》です。」

八十岡「《戦闘講習》か、《詩人の羽ペン》か《神託者の広間》。」

覚前「《戦闘講習》です。MTGアリーナでシールドをやるたびにこのカードを引くんですが、いつ引いても強すぎるので好きなカードになりました(笑)」

市川「《神託者の広間》。デッキに絶対に入るし、引いたゲームはだいたい勝てます。言い過ぎ?」

マスコット展示会 戦闘講習

詩人の羽ペン 神託者の広間

 

Q.『ストリクスヘイヴン』の注目カードは?

山本「《墨の決闘者、キリアン》。リミテッドで2ターン目に出されるたびに萎える強さです。除去もクリーチャー強化も2マナ軽くなるって、やばくないですか?」

八十岡「レビュー記事以降は、特になし。」

覚前「《レオニンの光写し》は、モダンなど下の環境で活躍するかもしれません。新たなアグロデッキの可能性……そんな1枚になるかも? と感じさせてくれますね!!」

市川「《ロアホールドの命令》。リミテッドでプレイされるとメチャクチャ強くて、だいたいそのターンに負けるので。リミテッドで強いカードは構築でも強いはず! だけど『エルドレイン』のスタンダード落ちは待たなきゃダメそう。」

墨の決闘者、キリアン レオニンの光写し

ロアホールドの命令

 

Q. 自分だったらストリクスヘイヴンの5つの大学のうち、どこに入りたいですか?

山本「クアンドリクス(青緑)。数学をちゃんと勉強してマジックに生かしたいです。」

覚前「プリズマリ(青赤)。一度きりの人生、生き方は自由、自分らしい自己表現を大事に生きていきたいです!」

市川「よくビジュアルだけで『このデッキは良い』とか、『この枚数はマジックナンバー』などの妄言を吐いているので、クアンドリクス(青緑)と親和性を感じます。」

※八十岡さんはレビュー記事で「数字が好きなのでクアンドリクス」とのことでした

クアンドリクスの学舎

魔法を数学的に使いこなすクアンドリクス派が多いようです

 

Q. 最近お気に入りのデッキはありますか?

山本「最近ほぼリミテッドしかやってないので、ちょっと思いつかないですね。リミテッドではウィザーブルーム(緑黒)がお気に入りです。」

八十岡「ない。リミテッド楽しい。」

覚前「最近は普通の赤単アグロを回すことが多いです。特に外出してスマホでアリーナをやるときは盤面の見やすさ、スピーディーさが求められるので、アグロデッキをダメージ計算のリハビリとして使うことが多いですね(笑)。」

市川「5月頭のモダンチャレンジで優勝したモダンのハンマータイム。
このデッキの魅力は、見た目がすごいふざけたファンデッキみたいなのに結構強いところ。だいたい初手ゲーなんだけど《夢の巣のルールス》を絡めて意外と粘り強いところ。ダブマリしても3キルしちゃったりするところ。ほぼパーティゲーム。」

ハンマータイム

 

 

 

■おまけ:最近の1枚

山本「ウマ娘始めました。」

山本

 

八十岡「厳重な箱で送られてきた、チャンピオンシップTOP8の副賞です。」

八十岡2

八十岡1

 

覚前「コロナの影響からか家に籠ることが多くなり、気づけば体重が8kgも増えてしまいました。さすがにマズイと、4月にダイエットを決意。1か月で4kg落としましたが、最低でもあと4kg落としたいです。買ったズボンがまったく入りません(笑)。
写真は、ラーメン食べたくなったらコレに置き換えようと買った「糖質0麺」。50kcal以下ながら食べてる感じもあるので、まとめて購入。しばらくはダイエットの日々が続きそうです 😥 」

覚前

 

市川「念願の食洗機を買いました。QOLの上がり方がドラム式洗濯機を超えて現在人生トップです。
自炊する方にぜひオススメ、皿洗いはクリエイティブではないので機械に任せ得です。」

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