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ヤソのカードレビュー『ブルームバロウ』

ヤソのカードレビュー

皆さんお久しぶりです、八十岡です。

今回は『ブルームバロウ』のカードレビューになりますが、その前にローテーション落ちが久しぶりにあるので、その辺の話を少ししたいと思います。

昔はスタンダードと言えば2年ローテーションでしたが、去年から3年ローテーションに変わりました。それもあって今回初めてローテーションを経験するという人もいると思います。

簡単にどうなるかを説明しますと、

イニストラード:真夜中の狩り
イニストラード:真紅の契り
神河:輝ける世界
ニューカペナの街角

……が使えなくなります。
代表的なカードでいえば《婚礼の発表》、《放浪皇》、《策謀の予見者、ラフィーン》、《記憶の氾濫》、《熊野と渇苛斬の対峙》、各種トライオームあたりでしょうか。ここ数年見飽きてきたカードたちだと思います。

婚礼の発表放浪皇策謀の予見者、ラフィーン記憶の氾濫熊野と渇苛斬の対峙

三色土地5枚

ローテ―ションが行なわれると全体のカードパワーが下がるため、今まで日の目を見なかったカードが使われるようになりますし、新セットのカードの影響も大きくなります。
個人的にはローテ―ション直後のスタンダードが一番好きです。
そんなローテ―ション直後の新セット、『ブルームバロウ』のカードを見ていきたいと思います。最後までよろしくお願いします。

『ブルームバロウ』は小動物の獣人、アニマルフォーク(Animalfolk)たちが文明を営む新次元で、主人公であるメイブルの冒険譚になります。ウサギやハツカネズミにカワウソ、イタチなど小動物がたくさんいて、マジック30年の歴史でイラストが最もかわいらしいセットだと思います。

また今回のパックには「もしあのキャラがこの世界に来て、魔法の力で動物化されてしまったら?」を描いた「イマジン:勇敢なる生き物たち」シリーズがあります。昔活躍したジェイスやリリアナ、テフェリーやニッサたちがかわいい姿で登場します。こちらもとてもいいイラストです。
特にテフェリーとナーセットはこのイラストで集めたいですね。

テフェリーナーセット

正直1年ぐらいこの世界の話をやればマジックがより盛り上がるのでは? とも思います。
それではカードレビューに行ってみましょう。

 

 

 

●『ブルームバロウ』カードレビュー

メイブル

まずはこの物語の主人公《岩山炎の後継者、メイブル》です。

伝説の装備トークンを生んでくれる、ハツカネズミ・ロードのメイブル。
ハツカネズミデッキを作るなら必須の1枚ですし、けっこう強い装備を残してくれるので少し前にあった《熱烈な勇者》のような装備シナジーなどが出れば、普通のデッキでも使われそうです。
ぜいたくを言えば、元は2/2でいいんで装備はメイブルに付いてほしかったですね。

熱烈な勇者

白にもう1体、ハツカネズミ・ロードの《渓間の冒険呼び》というカードがあるんですが、残念ながらウサギです。もしハツカネズミだったらけっこう強いデッキになったのにと思います。

けいかんの冒険呼び

 

 

オオヤマネコ

続いては久しぶりに来た特殊地形いじめのカード、《陽背骨のオオヤマネコ》です。
昔あった《発展の代価》に比べるとかなりかわいいですが、こういうカードがあると赤い相手には後半戦で下手に土地を並べづらくなるなと思います。

発展の代価

常在効果も赤いデッキにとって欲しい要素を持っているので、赤いデッキが活躍できる土壌があればけっこう使われるカードではないかと思います。ただ《熊野と渇苛斬の対峙》のローテ―ション落ちはかなり痛いので、そこを補うカードが欲しいですね。

 

 

脚当ての陣形

《垂直落下》もここまで来たかと驚いた1枚。今回は「給餌」という食物を使ったキーワードもあるので、3つ目のモードもけっこう強そうです。
最近はBO1を意識してか、モードをいろいろ持った対策カードが刷られるようになりましたが、《脚当ての陣形》ほどまでくると普通にメインから入れても問題なさそうですね。もちろんサイドカードとしてはかなり定番になると思います。

垂直落下

 

 

亭主の才能
久しぶりの登場となった「クラス」カード、《亭主の才能》。
クリーチャーはほかで用意しなければならないので、《レンジャー・クラス》と比較しても仕方がないですが、強さだけでいったら肩を並べられると思います。

レンジャークラス

レベル2へのレベルアップが軽いのがかなり強く、重ね貼りも強力なので4枚使いたいですね。
まだ緑は1マナ粋が足りてないですが、11月に出る基本セットのような『ファウンデーションズ』で《ラノワールのエルフ》の再録が発表されているので、緑単の時代が久しぶりに来るかもしれません。

 

 

鋭い目の管理者

最初から3/3の《漁る軟泥》。《漁る軟泥》とこの《鋭い目の管理者》を比べるとどっちが強いかは微妙ですが、4マナ注ぐだけで7/7トランプルになる可能性があるのは惹かれますね。また起動が無色なので、2色で使ったときの墓地掃除の速さはこちらに軍配が上がります。これだけ強いと、パイオニアの緑単とかでも普通に使われるような気がしますね。
漁る軟泥

昔からやってる人が「かつては《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》というクリーチャーがいてな……」とか言ってくると思いますが、心優しい目で見てあげましょう。令和のクリーチャーは強力です。

Withered Wretch

 

 

ラル

カワウソの姿になってしまったプレインズウォーカー、ラル・ザレック。名前が隠れててもイラストと能力でラルってわかりそうなのがいいですね。
プラス能力でトークンを出せるためかなり固く、まぁまぁな速度で忠誠値も増やせそうなのでかなり可能性を感じる1枚。とりあえず青赤系のコントロールは作って奥義を目指したいと思います。もしかしたらパイオニアのイゼットフェニックスのサイドでも見かけるかもしれないですね。

 

 

今回のカードレビューはここまでとなります。
このかわいらしい動物たちがスタンダードにどう影響を与えてくれるのか楽しみですね。
まずは8月10日、11日にスタンダードの大型大会「ジャパンオープン2024」が開催されるので、そこで活躍するハツカネズミやカワウソたちの姿が見られるのを期待しましょう!

それでは次は『ダスクモーン:戦慄の館』でお会いしましょう。
ではでは。

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