【PTBFZ】ドラフトラウンドを終えて 覚前輝也【Day2】
――覚前さん、ドラフトいかがでしたか!?
覚前「昨日よりはデッキ強かったんですけどね……事故もあって1勝2敗でした。」
――うーん。残念ですね。これで通算5勝6敗……。残りを全部勝てばプロポイント6点ですね。
覚前「シーズン初めのプロツアーですし、できるだけポイントを稼いで次に備えたいですね……。プロなんで!」
――スタッフ側としてもぜひお願いしたいところです! それでは、昨日に引き続いてデッキを拝見していきましょうか!
――一見するとよさそうじゃないですか! 地上を止めて飛行で殴りつつ、マナが伸びたら《アクームのヘルカイト/Akoum Hellkite(BFZ)》か《うねる撃ちこみ/Serpentine Spike(BFZ)》もありますね。……本当は《コジレックの媒介者/Kozilek’s Channeler(BFZ)》とか《面晶体の記録庫/Hedron Archive(BFZ)》があれば……。
覚前「確かにそうですね。一応《コジレックの伝令/Herald of Kozilek(BFZ)》でマナ加速は代替してます。2/4というサイズが『地上を止める』って役割も担ってくれているので、このデッキの柱ですね。」
――では、このデッキがどのようにして生まれたか、ピックを追っていきましょう。
★覚前の主なピック(1パック目)
1-1 《グリフィンの急使/Courier Griffin(BFZ)》
1-2 《雲マンタ/Cloud Manta(BFZ)》
1-3 《雲マンタ/Cloud Manta(BFZ)》
1-4 《雲マンタ/Cloud Manta(BFZ)》
1-5 《巻き締め付け/Tightening Coils(BFZ)》
1-6 《巻き締め付け/Tightening Coils(BFZ)》
1-7 《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker(BFZ)》
――まさかの《雲マンタ/Cloud Manta(BFZ)》三連発!
覚前「ドラフト3-0を目指すには、決め打ちも必要だと思ったんです。練習の段階では青白飛行ビートでかなり勝っていたので、今回もそれで行こうと思いました。ただ……1パック目の2手目に、《荒廃の一掴み/Grip of Desolation(BFZ)》があったんですよね。」
――環境屈指の強力アンコモンじゃないですか!
覚前「しかも、3手目には《不毛の地の絞殺者/Wasteland Strangler(BFZ)》まであって……上のプレイヤーはよほど僕に黒をやってほしかったみたいなんですよね。でも、僕としては一貫性を貫きたかったんで、《雲マンタ/Cloud Manta(BFZ)》をとりました。」
――なるほど。実際その戦略はかみ合っていますね。《巻き締め付け/Tightening Coils(BFZ)》も2枚とれてますし……1パック目が終わったところで青は確定ですね。では、2パック目を見ていきます。
★覚前の主なピック(2パック目)
2-1 《アクームのヘルカイト/Akoum Hellkite(BFZ)》
2-2 《うねる撃ちこみ/Serpentine Spike(BFZ)》
2-3 《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》
2-4 《波に漂うもの/Tide Drifter(BFZ)》
2-5 《コジレックの伝令/Herald of Kozilek(BFZ)》
――ここで2種類の強力レアとデッキの柱である《コジレックの伝令/Herald of Kozilek(BFZ)》が登場しましたね。1パック目の《ヴァラクートの発動者/Valakut Invoker(BFZ)》と合わせて、一気にデッキの形が見えてきました。
覚前「赤の流れはよかったですね。《波に漂うもの/Tide Drifter(BFZ)》も戦略にかみ合ってます。ブロッカーを排除するための《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》もあります。ただ、やっぱり青白と違って《影の滑空者/Shadow Glider(BFZ)》がないので、3マナ域がちょっと弱いんですよね。そこを埋めたいなと思いながら3パック目に進みました。」
★覚前の主なピック(3パック目)
3-1 《ハリマーの潮呼び/Halimar Tidecaller(BFZ)》
3-2 《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》
3-3 《コジレックの伝令/Herald of Kozilek(BFZ)》
3-4 《石の怒り/Stonefury(BFZ)》
3-5 《手酷い失敗/Horribly Awry(BFZ)》
3-6 《血統の解体者/Brood Butcher(BFZ)》
3-7 《珊瑚兜の案内人/Coralhelm Guide(BFZ)》
――初手は3マナの超強力カード《ハリマーの潮呼び/Halimar Tidecaller(BFZ)》! ……とはいえ、あまり3マナで使いたいカードではないですね。
覚前「序盤に《掴み掛かる水流/Clutch of Currents(BFZ)》してそれを回収……という動きは現実的ではありませんしね。ただ、このカードのおかげで覚醒呪文の撃ち合いになった今日の第2試合(Round10)を制することができたので、やっぱり強いカードだなと思いました。問題は6手目の《血統の解体者/Brood Butcher(BFZ)》です。他にとるべきものがないのでカット(使わないカードを周囲の人に使わせないためにピックすること)しましたけど、かなり後悔しましたね。」
――1パック目の2手目、3手目で黒をやっていれば使えたはずのカードですもんね。
覚前「《腐敗のシャンブラー/Rot Shambler(BFZ)》とか《カラストリアの夜警/Kalastria Nightwatch(BFZ)》とかの優秀な緑黒のカードが見えていたので、素直に黒緑を組んでいれば結果も違ったかもしれません。攻めの姿勢で挑んだので後悔はありませんが、経験は次に生かしたいですね。やっぱり強いカードを使った方が強い!」
――当たり前ですが、真理でもありますね。それでは最後のスタンダードラウンド、頑張ってください!
覚前「頑張ります!」