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【WORLD】チーム〈MUSASHI〉、世界を制す!(後編)【Day3】

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前半に続き、2つ目の試合と決勝戦についてお伝えします。

デッキリストはこちらです。

 

 

 

●MUSASHI-B【行弘・市川・山本】対 GENESIS-A【Nelson・Muller・Dang】ダイジェスト

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試合結果(2-1で勝ち)
プレイヤー デッキ 相手プレイヤー デッキ 勝敗
行弘 赤緑恐竜 /Blad Nelson 赤白恐竜 ××
市川 青黒海賊 /Martin Muller 青黒海賊 ○○
山本 白黒吸血鬼 /Martin Dang 白赤緑恐竜 ×○○

カバレージはこちらです。

この試合では、行弘さんが先に負けてしまいましたが市川さんが《大嵐呼び/Tempest Caller(XLN)》を《セイレーンの策略/Siren’s Ruse(XLN)》でブリンクさせるプレイで星を取り返し、ここまで悪いムーブが続いていた〈MUSASHI〉にとって転換点となりました。そして山本さんの3本目がチームの運命を決めることになりましたが、この山本さんが相性の悪い相手にもぎ取った勝利こそ、チーム優勝のカギだったといえるでしょう。さすがチームリーダー!

 

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行弘 VS Nelson

行弘「1本目は先手で《森》3枚、3マナの探検(《ティシャーナの道探し/Tishana’s Wayfinder(XLN)》)みたいな手札を、赤マナないけどまあやるかとキープしたらゲームの終わりまで赤マナ引かず。ブラネル(Blad Nelson)は1マリガンだったけどめちゃめちゃ回ってました。
2本目はまた赤マナのない手札が来てきついなーと思ったけどなんとか赤マナ引けて、けっこうゲームになって『よーしこっからだ!』ってところでブラネルに6マナ5/4の激昂3ダメージ(《太陽冠のハンター/Sun-Crowned Hunters(XLN)》)引かれて、詰みました。」

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市川 VS Muller

市川「1本目は相手がマリガンで動きがよくなくて勝てて、2本目は5マナ3/3の青黒マルチ(《巧射艦隊の略取者/Deadeye Plunderers(XLN)》)を引けて打点が高くなってたのがでかかったです。あれを出して《大嵐呼び/Tempest Caller(XLN)》でタップからの8点ダメージで、相手はかなり苦しくなったんで。」

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山本 VS Dang

山本「1本目はダブルマリガンして、ゲームは続いたんですけどこっちはトークンを出して粘るプランの遅いデッキになのに対して相手は重くて強いクリーチャーが多いので、相性が悪い。ダメージレースにならないからこっちの絆魂クリーチャーも意味がない感じだったり。
なので、2本目はトークンを出すカードや絆魂クリーチャーを抜いて、1マナ1/1飛行(《立ち枯れの守り手/Blight Keeper(XLN)》)とか、ありったけの飛行クリーチャーを入れて軽くシフトしたんです。相手の土俵につき合わないというか。そしたら2本目は勝てて、3本目につなげました。
3本目も同じように飛行クリーチャーで押す展開で、相手は土地がしばらく止まって、それでギリギリ押し切った感じです。」

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行弘さんの試合にみんなが集まる中、1人で休息を取っている山本さん。あとで表彰式のインタビューでも突っ込まれていました。

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市川さんがブラッド・ネルソンさんと2人で顔を隠しているというシーンが放送で映りましたが、あれは3人並び合っていたので「シャッフル中にデッキの中身が仲間に見えたらいけないので、お互いに目をふさごう」という提案でああなったそうです。こちらは服にすっぽり埋もれた市川さん。

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決着がつきそうな瞬間、あらゆるカメラが大集合。

 

 

 

●決勝戦:MUSASHI-B【行弘・市川・山本】対 GENESIS-B【Hendriks・Manfield・Blohon】ダイジェスト

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試合結果(2-0で勝ち)

プレイヤー デッキ 相手プレイヤー デッキ 勝敗
行弘 赤緑恐竜 Blad Nelson 白赤恐竜 ○○
市川 青黒海賊 Martin Muller 青緑マーフォーク ×○○
山本 白黒吸血鬼 Martin Dang 青黒海賊

カバレージはこちらです。

1-1で迎えた最後の決着。ここからはデッキリストが公開になります。
まず行弘さんが快勝し、山本さんも1本取った状態で市川さんが3本目の試合に勝利し、山本さんが出るまでもなく勝ちが決まりました。
取材陣もはるばるボストンまで来て目の前で優勝シーンを見ることができ、本当に感動・感激の瞬間でした。

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行弘 VS Hendriks

行弘「相手のサイズ差がけっこうあって、引くとこ引ければ有利だなと思ったんですけど、相手もすごくバランスがいいデッキで、1本目は相手が1マリガンでこっちが普通に回ったので勝てました。
2本目はちょっと微妙な重い手札が来て、やまけんにどう?って聞いたらマリガンって言われてマリガンしたら序盤からちゃんと守れる手札になって、相手はダブルマリガン。実際にはお互い決め手がなくてロングゲームになって、ただこっちのほうが重い分トップデッキが強い割合が多くて、その差で勝てた感じですね。」

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山本 VS Blohon

山本「僕は1本目しかやってないんですが、ルーカスのデッキがけっこう弱くて、こっちのクリーチャーに黒の5マナ3/3で+2/+0する吸血鬼(《選定された助祭/Anointed Deacon(XLN)》)が毎ターンパワー4の飛行を作って、えんえんと上だけで殴り勝ちました。
で、2本目は始めるのをちょっと待っててねと言われて、その間に市川君が勝ってくれて終わったんですけど、もし2本目やってたら勝ててたと思います。」

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市川 VS Manfield

市川「1本目はマリガン後に微妙な手札をキープして負けて、2本目は2マナ4/3(《指名手配の獄道者/Wanted Scoundrels(XLN)》)に3ターン目《海賊のカットラス/Pirate’s Cutlass(XLN)》がついて《潜水/Dive Down(XLN)》もあって勝ち。
3本目は放送されてたとおり、ドローもついてきてくれて助かった感じでした。僕もドロー強かったけどセスのドローも強くていいゲームでした。最後は僕のほうが、3マナ3以下破壊(《弱者成敗/Vanquish the Weak(XLN)》)を引けたのがほんとにでかかったですね。あれを引けてなかったら3/3飛行に殴られる展開だったんで。
最後に5マナ3/3マルチ(《巧射艦隊の略取者/Deadeye Plunderers(XLN)》)が殴れば相手はチャンプブロックしなきゃいけないってターンで、相手に緑の3マナ3/2のレア(《貪る死肉あさり/Deathgorge Scavenger(XLN)》)がいて、ライフレースをワンチャン差し切られそうだったんです。そこで《巧射艦隊の略取者/Deadeye Plunderers(XLN)》に《座礁/Run Aground(XLN)》撃たれたから、タイムラグが少なくなるように3マナバウンス(《欲望の深み/Depths of Desire(XLN)》)で手札に戻して出し直して、返しに相手が何も引けなかったから勝てた感じでしたね。」

座礁 欲望の深み

 

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放送画面を見ながら「おねがいおねがい!」のポーズをしている渡辺さん。

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先ほどと異なり、山本さんも相談に乗り始めました。

市川さんはボストン入りしてから体調を崩し、薬を飲んで寝ていてもなかなかよくならないまま決勝に臨みましたが、その甲斐あった主人公ぶりでした。
山本さんが表彰式のインタビューで言っていたように、金土と何もせず休んでいたことにより右手にパワーが貯まり、「ドローが若くなった」ということなのでしょうか(笑)

優勝の瞬間がこちらです。

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表彰式では山本さんがインタビューを受けました。

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ニコニコ生放送に出演している皆さんの後ろ姿。

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ファンから記念写真を求められるチームメンバー。なおトロフィーは船便で日本へ送ってもらうことになったので、2か月後くらいまでしばしのお別れです。帰り道でも、すれ違うスタッフの方たちに何度も「Congratulations(おめでとう)!」と言われました。

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祝勝会は「肉が食べたい!」のリクエストでシュラスコに。

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ご飯を食べながら個人戦決勝ラウンドの中継を見て、ウィリアム・ジェンセンさんを応援しています。

 

 

 

●次シーズンに向けて

〈MUSASHI〉はこのメンバー6人のまま、次シーズンも走り始めます!
このチームシリーズのソフトローンチにおいては、ずっとプロポイント1位を独走し続け、そのまま世界1位も獲得するという最高の結果となりました。

「ポイント1位からの優勝というこれ以上を望めない結果なのですが、来年の目標は何ですか?」という質問に、次のような答えが返ってきました。
行弘「二連覇しかないでしょう! 二連覇できるのは、世界でうちのチームだけですから。」
八十岡「あとは、チーム全員プラチナレベルになるとか。」
渡辺「最強チームであることを証明するために、6人全員が世界選手権に出場するとかね。」
普通に考えたらほぼ不可能な、非常に困難な目標ですが、この6人ならばきっと実現できるでしょう…!!!

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