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市川ユウキ・Team Cygamesでのこれまで

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Team Cygamesの表に立って人気を集めるムードメーカーでありながら、個性豊かなチームメンバーの陰のまとめ役として地道に働いてきたのが市川さんです。
自身の配信ではおちゃらけていたりもしますが、マジックには真摯かつ懸命に取り組み続けてきた、この4年半を振り返っていきましょう。

 

 

 

■2015年

 

★10月
Team Cygames発足:所信表明《市川 ユウキ》

 

★10月16-18日
プロツアー『戦乱のゼンディカー』(ミルウォーキー)

スタンダード/ドラフト
市川「アブザン」0勝5敗ドロップ
市川さんは初日落ちしてしまいましたが、一緒に調整したデッキを瀧村和幸さんが使用して優勝。市川さんは決勝ラウンドでセコンド(選手と共に対戦エリアに入り最終調整を手伝う係)として補佐しました。

市川
Team Cygames発足後初のプロツアーで、意気込んで参加したところ人生最初で最後の0勝5敗をキめたので、非常に印象に残っているプロツアーです。逆に“持っている”と感じました。
セコンドとはいっても、基本的に瀧村君の中にプランがあったので、応援団に徹して技術的な支援はまったくしなかったですね(笑)。

また。公式サイトで「市川ユウキの『プロツアー参戦記』(現在はマジックeスポーツ参戦記)」がスタートしました。この記事内では話の内容にピッタリな名前のカードがちょくちょく差し挟まれていますが、「見つけたいキーワード+mtg」といったネット検索でカードを探すこともあるそうです。

市川
レポートを書くときには調整の流れ、環境変化、デッキ解説などを包括するので、文章の流れが大事だと感じていて、それを組み上げることが一番苦労しますし、一番時間を使います。

 

★10月23-25日
グランプリ・北京2015

チームリミテッド
市川ユウキ・三原慎仁・渡辺雄也チーム 11勝2敗1分、準優勝
中国の小学生チームと当たって話題になりました。
市川02
準優勝の盾を手に。

 

★11月21-22日
グランプリ・神戸2015

スタンダード
市川「エスパーメンター」9勝6敗、215位

 

★12月11-13日
ワールド・マジック・カップ2015(バルセロナ)

現地生中継での解説を市川さんが担当。

市川
解説をしていて一番大変なのは、自分が思うプレイと実際のプレイが違った場合、どういう意図があるかを考えることですが、そこが自分の糧にもなるのでやりがいを感じます。『私はこうプレイしたほうがいいと思うんですけどね~』って言うだけなら簡単ですから。
逆に世界選手権は自分より上手いプレイヤーしかいないので、感心することがほとんどです。何に感心したかを視聴者に伝えるだけでいいので、解説は比較的簡単なイメージです。

 

★12月18日
「Team Cygamesの9割勝てるマジック講座」第1回

市川「エスパーメンター」VS山本「アブザンアグロ」

市川さんはここからなぜか「動画で勝てない」キャラになってしまいますが、しゃべりながらプレイすることにダントツで慣れており、動画のおもしろさに貢献し続けました。今は覚前さんが大阪在住なので難しいところもありますが、「みんなで集まってコンテンツを作るのは本当に楽しいので、また続きを録りたい」とのこと。

市川
最初は山本さんと覚前さんという引っ込み思案な2人と、3人分しゃべるつもりでやっていましたので大変でした。メンバーが増えてからはみんなしゃべってくれるようになったので、私もいちメンバーとして気軽に参加しています。

 

 

■2016年

 

★1月8日
「Team Cygamesの9割勝てるマジック講座」第2回

市川「エスパーメンター」VS覚前「赤緑上陸」

――この中で市川さんは「動画見てる人の感想がほしい」と言っていますが、双方向の生配信と編集される動画とでは、どう違いますか?

市川
生配信だと視聴者が疑問に感じて投げたコメントに対して瞬時に返答できるので、双方向のコミュニケーションが円滑ですね。動画だとそういう疑問に答えることが難しいので、前もって『こういう意図を持ってこういうプレイをします』と伝えることが大事だと思います。

 

★1月30-31日
グランプリ・名古屋2016

リミテッド
市川6勝6敗、751位

 

★2月1日
渡辺雄也加入
市川
Team Cygamesに主役が来たなという印象でした。
加入前からプロツアーの調整などは一緒に行なうことが多かったので、調整面に関しては特に変化はなかったのですが、動画の撮影やコンテンツを作るにあたって彼の意見を聞く機会が増え、渡辺雄也のプレイヤーとしての造詣の深さをより感じるようになりました。世界で一番プレイスキルが高いプレイヤーだと今でも思いますね。

 

★2月6-8日
プロツアー『ゲートウォッチの誓い』(アトランタ)

モダン/ドラフト
市川「エムラシュート」10勝6敗、48位
市川03
会場にて、Andrea Mengucciさんと。

 

★4月22-24日
プロツアー『イニストラードを覆う影』(マドリード)

スタンダード/ドラフト
市川「バントカンパニー」9勝7敗、119位

 

★4月22-24日
グランプリ・東京2016

スタンダード
市川「スゥルタイ・季節」13勝2敗、9位
このときは2敗ながらもオポ落ち(対戦してきた相手の勝敗数によって決まるオポネント・マッチ・パーセンテージにより、トップ8に入れないこと)でした。悔しさは特になく、初日8勝1敗からでもオポ落ちするということに驚いたそうです。

 

★6月25-26日
グランプリ・台北2016

スタンダード
2度目のグランプリ優勝。
市川「バントカンパニー」12勝2敗1分、優勝

市川
この時のデッキはBBD(Brian Braun-Duin)がグランプリで使用したリストの75枚コピーで、単純にデッキが最強だったのが勝因だと思います。私にしては珍しく、サイドプランなどもある程度確立して持ち込んでいたので、それが功を奏したのかも。
あとスイスラウンドの最終戦にものすごい劣勢から細い勝ち筋をたどっていったので、最後まであきらめない気持ちは大事ですね。

 

★8月5-7日
プロツアー『異界月』(シドニー)

スタンダード/ドラフト
市川「スゥルタイ現出」10勝6敗、45位

 

★8月27-28日
グランプリ・広州2016

モダン
市川「感染」12勝3敗、10位

 

★9月2-5日
世界選手権(シアトル)

市川さんは公式放送の解説でした。

 

★9月10-11日
グランプリ・京都2016

チームリミテッド
市川ユウキ・松本友樹・瀧村和幸チーム 12勝1敗1分、優勝
市川04

市川
瀧村君と自分が、Top4が決まってさぁ優勝するぞと息まいている横で、『いや~、プロツアーの権利取れて、良かったですね~。』とすでにゴールの様相を呈していた松本友樹さんの様子が印象に残っています(その後松本さんは決勝ラウンド0勝2敗)。
チーム戦の勝利は嬉しさが段違いなので、マジック人生で嬉しかったことベスト3を決めるとしたら間違いなくこの時の優勝は入ると思いますが、マジックをやっていて嬉しかったことはたくさんあるので(悔しいこともたくさんあります)、あと2つを選ぶのは難しいですね。

 

★10月14-16日
プロツアー『カラデシュ』(ホノルル)

スタンダード/ドラフト
市川「グリクシス現出」2勝5敗(初日落ち)

 

★10月22-23日
グランプリ・クアラルンプール2016

スタンダード
市川「白青フラッシュ」13勝1敗1分、3位

 

★11月26-27日
グランプリ・千葉2016

レガシー
市川「4色デルバー」11勝4敗、80位

 

 

■2017年

 

★1月
〈MUSASHI〉発足
市川
Team Cygamesメンバーでヤソに『一緒にチームシリーズやらない?』って聞いた時、即答でいいよって言われたのは嬉しかったですね。チーム結成時は、日本で間違いなく最強のチームだと感じましたが、海外ではプラチナレベル6人で固めるところもあると聞いていたので、正直優勝するとまでは思っていませんでした。

 

★2月3-5日
プロツアー『霊気紛争』(ダブリン)

スタンダード/ドラフト
市川「4C機体」11勝5敗、31位

 

★3月18-19日
グランプリ・静岡2017春

スタンダード
市川「ティムールタワー」12勝3敗、20位

 

★5月12-14日
プロツアー『アモンケット』(ナッシュビル)

スタンダード/ドラフト
市川「ティムール霊気池」10勝6敗、73位
このとき使用したティムール霊気池は渡辺さんの準優勝を筆頭に好成績を残し、市川さん的には特に成功したデッキという位置づけです。

市川
当時はマナクリーチャーなどを採用したランプ思想の霊気池デッキが多かった中、《検閲/Censor(AKH)》などを採用したコントロール型の霊気池を持ち込んで当たった形でした。ただ、それらの発想は藤村和晃さんや、当時調整チームには所属していなかった石村信太朗さんから流用したものでした。ティムール霊気池に関しては、日本のビルド能力のほうがほかの国より優れていましたね。

天才の片鱗検閲
見捨てられた神々の神殿
市川05
決勝ラウンドでは行弘賢さんのセコンドをつとめ、隔離された選手エリアで一緒に過ごしました。

 

★5月27-28日
グランプリ・神戸2017

モダン
市川「赤緑ヴァラクート」11勝4敗、122位

 

★6月3-4日
グランプリ・マニラ2017

スタンダード
市川10勝5敗、63位

 

★7月28-30日
プロツアー『破滅の刻』(京都)

スタンダード/ドラフト
市川「黒単ゾンビ」3勝5敗(初日落ち)
市川06

 

★9月7日
八十岡さん加入
市川
前もって何も聞かされていなかったので、驚きが一番でしたが、そのあとジワジワ嬉しさがこみ上げてきましたね。覚前さんが冷静に『なんか入ると思っていた』って言ってたのが印象的です。

 

★9月9-10日
日本選手権(静岡)

スタンダード/ドラフト
市川「ジェスカイ王神」7勝5敗、119位

 

★9月27日
「Team Cygamesの9割勝てるマジック講座」第14回

市川「ジェスカイ王神」VS山本「ティムールエネルギー」

市川さんがついに……!の回

 

★9月30日-10月1日
グランプリ・静岡2017秋

チームリミテッド
松本友樹・市川ユウキ・瀧村和幸チーム 9勝5敗、49位

 

★10月6-8日
世界選手権(ボストン)

チームシリーズ決勝
チームA 渡辺・覚前・八十岡
チームB 行弘・市川・山本
チームAが負けるも、チームBが逆転して2回勝利する熱い展開。優勝を決めたのは市川さんの試合でした。
市川07

市川
プロポイント的にはほかのメンバーにこの決勝まで連れて来てもらった形だったので、最後にそれに報いることができて嬉しかったです。山本さんも勝ちそうだったみたいですが、まぁ早い者勝ちということで(笑)。

 

★11月3-5日
プロツアー『イクサラン』(アルバカーキ)

スタンダード/ドラフト
市川「ティムールタッチ黒エネルギー」6勝8敗、254位

 

 

■2018年

 

★2月
Twitchで配信スタート

個人配信のプラットフォームをニコニコ動画からTwitchに切り替えました。マネタイズが可能なTwitchで定期配信を行ない、収益を試算してこれなら大丈夫とわかったので、10月末には仕事を辞め、配信者&プロプレイヤーとして生計を立てる道を選びました。

市川
今のところなんとかやっていけています。サブスクしてくれている視聴者のみなさんのおかげです!

 

★2月2-4日
プロツアー『イクサランの相克』(ビルバオ)

モダン/ドラフト
市川「ジェスカイ」9勝7敗、143位

 

★3月
高尾山に登山

プロプレイヤーは体力も必要ということで、市川さんが音頭を取り、八十岡さん・渡辺さん・行弘賢さん・原根健太さんというメンバーで登山。

市川
僕が冗談で高尾山行くかと言ったら、思ったよりヤソが乗り気で実現した感じだったと思います。正直、想像よりはるかに大変でしたが、達成感もありみんなでワチャワチャとするのも楽しく、またどこかの山に行きたいですね(といって実現していない2回目)。

 

★3月24-25日
グランプリ・京都2018

3人チーム構築戦(スタンダード・モダン・レガシー)
Musashi B 11勝3敗、13位
スタンダード:山本「赤緑モンスター」
モダン:行弘賢さん
レガシー:市川「グリクシス・デルバー」

 

★4月6-8日
グランプリ・シアトル2018

レガシーとスタンダードのダブルグランプリに出場。

レガシー
市川「4色レオヴォルド」6勝、289位

スタンダード
市川「青白王神」11勝4敗、44位

 

★6月1-3日
プロツアー『ドミナリア』(リッチモンド)

スタンダード/ドラフト
市川「エスパーコントロール」9勝7敗、117位

 

★6月23-24日
グランプリ・シンガポール2018

スタンダード
市川「青白王神」12勝1敗2分、優勝

市川
デッキが環境に合っていたと思いますし、その時トップメタだった赤黒機体に対してもしっかりしたサイドプランを取れていたことも大きかったかなと思います。
青白王神は好きなデッキで、環境をまたいで3回も青白王神でグランプリに出ました。愛用したデッキで優勝できてとても嬉しかったですね。

王神の贈り物機知の勇者
発明の天使

 

★8月3-5日
25周年記念プロツアー(ミネアポリス)

チーム構築戦
チームB 8勝6敗、43位
スタンダード:行弘賢さん「緑単タッチ黒」
モダン:市川「ブリッジヴァイン」
レガシー:山本「スニークショウ」
市川さんの担当はグランプリ・京都2018ではレガシーでしたがこのときはモダンに変更。

 

★9月8-9日
日本選手権(静岡)

スタンダード/ドラフト
市川「青黒ミッドレンジ」3勝4敗、578位
市川08

 

★9月13日
「Team Cygamesの9割勝てるマジック講座」第16回

覚前「ナカティルバーン」VS市川「ブリッジヴァイン」

 

★9月27日
MTGアリーナのオープンベータがスタート

市川さんがアリーナを導入したのは比較的遅く、本格的に始めたのは2019年に入ったミシックチャンピオンシップIの準備時点からでした。

市川
アリーナでは時間の使い方がシビアで、MOと違って難しい盤面だからと5分悩むことはできません。その点にまだ慣れておらず、なかなか難しいなと今も感じています。

 

★10月13-14日
グランプリ・名古屋2018

チームリミテッド
市川ユウキ・瀧村和幸・石村信太朗チーム 3勝3敗ドロップ、312位
市川09
前日に、瀧村さん・石村さんとともにBIG MAGIC主催のチームリミテッド講座を実施。

市川
チームシールドのデッキを3つ分、『この3つどうですか?』と言われて検討するのはかなり難しいですよね。1チームごとに見てあげられる時間も限られていますし、かといって適当なことも言えませんし、とても大変でした。
一方で、一般的なプレイヤーはどういう構築をしてしまいがちなのかというサンプルが見られる点で、教える側としても勉強になりました。逆になぜこうしたのか聞いてみたり。
またこういう機会があれば講師はやってみたいですが、いかんせんリミテッドは得意ではないので、構築のほうがいいですね。でも最近はアリーナとかでみんな構築のアンテナが高いので、需要はなさそうですけど……。

 

★11月9-11日
プロツアー『ラヴニカのギルド』(アトランタ)

スタンダード/ドラフト
市川「セレズニアトークン」9勝7敗、145位

市川
プロツアーの最後のほうでは、“あと1勝”が足りないことが多くて悔しい場面が多かったですね。あと1勝になると、突然デッキがビビり出す。

 

★11月30日-12月2日
グランプリ・静岡2018

レガシー
市川「グリクシス・デルバー」6勝3敗、232位

スタンダード
市川「グリクシスコントロール」2勝3敗ドロップ

 

★12月
プロ制度の変更
市川
ゴールドレベルのような低空飛行的なポジションがなくなり、MPLとライバルズリーグのようなトップ層に手厚い制度に変更されたため、短期的な目標(プレイヤーズツアーおよびファイナルへの出場)と長期的な目標(実力を上げてMPL/ライバルズになる)に二極化し、中期的な目標は損なわれたのかなと思います。短期的な目標を果たした後のモチベーションの維持が課題になると感じています。

 

 

■2019年

 

★2月22-24日
ミシックチャンピオンシップI(クリーブランド)

スタンダード/ドラフト
市川「シミックネクサス」5勝8敗、286位

 

★3月24-25日
グランプリ・京都2019

スタンダード
市川「スゥルタイ」9勝6敗、222位

 

★3月28-31日
ミシックインビテーショナル(ボストン)

デュオスタンダード
市川さんは日本でミラー配信を行なっていました。

 

★4月19-21日
グランプリ・横浜2019

モダン
市川「青白コントロール」5勝ドロップ、601位

 

★4月26-28日
ミシックチャンピオンシップII(ロンドン)

モダン/ドラフト
市川「5色人間」10勝6敗、83位
デッキ解説記事

 

★6月16日
大阪でMCQを突破

MCQ行脚の末、最終週の予選でミシックチャンピオンシップIVの権利をついに獲得しました。

市川
MCQ回りはコストとクオリティのバランスを考えて、旅程を組んだりするのが楽しいですね。昼行バスで大阪に行ったり、カプセルホテルやドミトリーみたいなところに泊まってコストを抑えたり。会場の場所を調べて、どのあたりに泊まるのが一番いいかな?とか。ある程度回って思ったのは、日本で2000~3000円くらい払えば不快になるような宿泊施設は全然ないなということです。
ただ、プロツアーではなくプレイヤーズツアーになったことでPTQの開催数が増え、そこまで遠方に出向くこともなくなりそうなので、この期間だけの体験になったのかな。
最後のMCQを抜けたこのときは、使用しているスゥルタイミッドレンジが手になじんですごく好きだったので、勝とうという気持ちよりも楽しくプレイできていたかなと思います。
決勝戦の相手のシミックネクサスはこちらのクロックが低く、かつ相手への干渉手段もメインでは乏しいのでかなり厳しい戦いになると予想していたんですが、その日一番のブン回りで勝てて、とても印象深いですね。何歳になっても何回抜けてもPTQ抜けはうれしい!

 

★7月26-28日
ミシックチャンピオンシップIV(バルセロナ)

モダン/『モダンホライゾン』ドラフト
飛行機トラブルに見舞われ、24時間以上かけてヨーロッパを大移動する羽目になりました。
市川「ホガーク・ヴァイン」10勝6敗、60位

 

★9月7-8日
日本選手権(立川)

市川「エスパーコントロール」8勝4敗、88位
市川10

 

★10月18-20日
ミシックチャンピオンシップV(ロングビーチ)

スタンダード
市川さんが「日本の人気ストリーマー」として招待されたMTGアリーナ大会。
市川「シミックフード」3勝4敗、40位

 

★11月2-3日
グランプリ・名古屋2019

スタンダード
市川「シミックフード」8勝、247位

 

 

■2020年

 

★2月1-2日
プレイヤーズツアー・名古屋2020

パイオニア/ドラフト
市川「バントスピリット」3勝4敗(初日落ち)、122位

 

★4月
マジックフェスト・オンライン

Channel Fireballの招待を受け、「マジックフェスト・オンライン」に参加。シーズン1はトップ64、シーズン2は9位と大健闘。

 

★5月16-17日
RedBull Untapped

参加者2500名超のオンライン大会で、《ボーラスの城塞/Bolas’s Citadel(WAR)》入りジャンドサクリファイスを使い、トップ4入賞。
ほかにも、MOの「Preliminary」や「Showcase Challenge」などの大会に毎日のように出続け、マジック漬けの日々を送っています。マジックをしていないときは音楽を聞いたり、Youtube(古い家をセルフリノベーションする動画が好き)を見たりしているそうです。

市川
オンライン大会に出まくるのは、生活時間がむちゃくちゃになる以外はとても楽しいです(笑)。毎日がバブルマッチ!
オンライン上のメリットは、やっぱり家から出ずに大会に参加できることですね。家で静かに、快適な空間でプレイできるのは素晴らしいです。
一方、デメリットはまだ少しシステムが追いついていない部分ですかね。マジックフェスト・オンラインに出ていて、以下のような点についてはもう少し何とかしてほしいかなと感じています。

・トーナメントモードがあるわけではないので、相手のデッキリストが提出された通りかは性善説を信じるしかない
・制限時間がアリーナ準拠ではないので、相手の遅いプレイをルールで咎めることができない
・アメリカ時間ベースで開催されるので、アジアで出るためには完全に昼夜逆転してしまう

ただ、基本的にはメリットのほうがデメリットを上回りますね。これからもっと改善されていくと思います。

 

 

 

●チームで得たもの

プロツアー前のデッキ調整は、〈MUSASHI〉メンバーを中心に、人を増やしたり、スプレッドシートを使ったりと、年月をかけて調整方法がどんどん進化していきました。
たくさんの試行錯誤を繰り返すうち、デッキに手ごたえを感じていても控えめに表現する人もいれば、けっこう大げさに言うタイプの人もいるというように、チームメンバーの個性がわかってくるにつれて精度が上がっていきました。チーム内では特に役割分担やプレイの義務などを定めず、「得意な人がアグロを回しそうだから、俺はこっちのデッキを回しておくか」といった感じで、お互いの役割を大ざっぱに自覚して動いているのですが、それぞれの人となりを把握しているため、チームとしてうまく働いています。

市川
あとチーム調整を通じて得られたのは、失敗経験です。長くチームとして活動していると成功もたくさんありますが、失敗もたくさんあります。そのパターンをみんなある程度理解してきていて、『この流れ、失敗する気がするな』と失敗の型にハマりそうになったら修正できるようになってきたかなと。失敗も財産!

最後に、チームでの楽しかった思い出を聞きました。

市川
チーム調整中にみんなでふざけ出しているときとか、みんなで反省会と称してただ飲んでいるときとか。最高ですよね、僕が死ぬまでやりましょう。

市川11
ドラフト合宿にて。

 

 

●おまけ

――プロツアーなどで行った中で、特においしかった食べ物は?

市川
特にこれ!ってのはないんですが、アメリカのステーキハウスで食べるステーキがいつも最高です! Cygamesが板!

市川12

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