覚前輝也・Team Cygamesでのこれまで
Team Cygamesの末っ子的なポジションで、チーム一番の努力家である覚前さん。
以前からマジック・オンラインを利用してのやりこみ練習が得意で、得意なアグロが強い環境ではそのやりこみがたびたび結果につながっています。
昨シーズンはプラチナレベルでしたが、ちょうどプロレベルシステムがなくなってしまいその恩恵を受けられず、タイミングが噛み合いませんでした。しかし今はMTGアリーナに舞台を移し、引き続き勝ち星を積み重ねています。
■2015年
また、着るものにもこだわりがある覚前さんは、ユニフォームはスポーツ選手っぽい感じがいいと要望したそうです。「もともと白+黒って組み合わせが個人的にすごく好きなので、Cygamesのロゴとも合ってるし、どのアイテムもすごく気に入ってます!!」と出来上がりにも大満足。
当時Hareruya Pros所属だった八十岡邸で晴れる屋主催のドラフト合宿が行なわれました。
スタンダード/ドラフト
覚前「アタルカレッド」7勝9敗、187位
チームリミテッド
覚前輝也・八十岡翔太・加藤一貴チーム 11勝3敗、5位
惜しくもオポ落ちでした。
スタンダード
覚前「赤緑上陸」11勝4敗、61位
このときは初日全勝でした。
■2016年
リミテッド
覚前10勝5敗、196位
モダン/ドラフト
覚前「バーン」2勝5敗(初日落ち)
プロツアー『ゲートウォッチの誓い』のときに食べた分厚いステーキ。
渡辺「ダークジェスカイ」VS山本「アブザンアグロ」
隣で見ていた覚前さんが、「山本さんがうますぎて草生える」と言っている姿が流れました。実際、覚前さん視点から見てミスすることがほぼなく、自分のデッキと相手のデッキ両方を理解しているからこそ可能な「このターンこう動いたら相手が嫌なはず」というプレイを的確にできていてすごい、という感想でした。
渡辺「ダークジェスカイ」VS覚前「アタルカレッド」
スタンダード/ドラフト
覚前「白単人間」9勝7敗、89位
山本さんと覚前さんは観光で闘牛などを見に行きました。闘牛は、闘牛士が牛の攻撃をうまくあしらいながら最終的に勝つという流れが決まっています。それを見ながら、覚前さんは牛の気持ちになって「このエスパーコン絶対勝てんやん。どうやって逆転する? 今ちゃうか? ムリムリ、投了が板」などとアテレコしていました。
また、このときは渡辺さんにドラフトの極意を教わる「なべごく」記事を行ないました。
スタンダード
覚前「緑白トークン」10勝5敗、106位
MTGのプロとして生きていくことを決意し、「自分の成長につながる一番の道」と思い東京へ。山本さんと同じマンションに住むことになりました。
リミテッド
覚前10勝5敗、137位
グランプリ出場後、そのままシドニーに滞在。総勢12人で合宿を行なってスタンダードのデッキを調整しました。
スタンダード/ドラフト
覚前「赤緑昂揚ランプ」9勝6敗1分、58位
モダン
覚前「バントエルドラージ」10勝5敗、90位
チームリミテッド
覚前輝也・加藤一貴・八十岡翔太チーム 5勝4敗、245位
スタンダード/ドラフト
覚前「グリクシス現出」3勝4敗1分(初日落ち)
スタンダード
覚前「マルドゥ機体」12勝2敗1分、8位
レガシー
覚前「エルドラージ」10勝5敗、240位
■2017年
スタンダード/ドラフト
覚前「4C機体」11勝5敗、35位
スタンダード
覚前「マルドゥ機体」9勝6敗、401位
リミテッド
覚前10勝5敗、126位
スタンダード/ドラフト
覚前「マルドゥ機体」9勝7敗、105位
公式の写真撮影をする覚前さん
ナッシュビルの通りには、カントリーミュージックを生演奏するにぎやかなバーが立ち並んでいました。
モダン
覚前「緑黒ウルザトロン」7勝6敗、633位
スタンダード
覚前12勝3敗、13位
スタンダード/ドラフト
覚前「赤黒アグロ」10勝6敗、51位
渡辺「ティムールエネルギー」VS覚前「赤単アグロ」
この回で八十岡さんのTeam Cygaems加入がサプライズ発表されました。
チームリミテッド
覚前輝也・川崎慧太・玉田遼一チーム 10勝3敗1分、16位
チームシリーズ決勝
チームA 渡辺・覚前・八十岡
チームB 行弘・市川・山本
八十岡さんに相談する覚前さん。
スタンダード/ドラフト
覚前「赤単」8勝8敗、180位
スタンダード
覚前10勝5敗、73位
■2018年
モダン/ドラフト
覚前「ホロウワン」10勝6敗、70位
3人チーム構築戦(スタンダード・モダン・レガシー)
Musashi A 4勝3敗(初日落ち)
スタンダード:渡辺「青白王神」
モダン:覚前「ホロウワン」
レガシー:八十岡「レオヴォルド」
チームモダン
覚前・玉田・川崎チーム 7勝、41位
覚前さん不在のプロツアー。八十岡さんの家に集まってのデッキ調整などには一緒に協力していました。ただ「プロツアーの生放送の期間は、マジックを目に入れないようにして過ごしていた」そうです。
スタンダード
覚前「赤緑アグロ」8勝、114位
リミテッド
覚前10勝5敗、123位
現地で合宿しプロツアーに備えました。
チーム構築戦
チームA 6勝8敗、101位
スタンダード:渡辺「緑単タッチ黒」
モダン:覚前「ナカティルバーン」
レガシー:八十岡「オムニテル」
スタンダード/ドラフト
覚前「赤黒ミッドレンジ」5勝4敗、394位
覚前さんはこの約1か月後にアリーナを始めました。
チームリミテッド
覚前輝也・玉田遼一・原根健太チーム 10勝4敗、28位
スタンダード/ドラフト
覚前「セレズニアトークン」12勝4敗、17位
このころ覚前さんは地元大阪に戻り、普段は地元の仲間たちと練習し、合宿などの時だけ東京に出てくる形になりました。
レガシー
覚前「エルドラージ・ストンピィ」12勝2敗1分、優勝
ダブルグランプリで、初日全勝から2度目のグランプリ優勝を果たしました。
みんな翌日にスタンダードのグランプリを控えているにもかかわらず、優勝した覚前さんの祝勝会で盛り上がりました。
■2019年
リミテッド
覚前13勝2敗、3位
スタンダード/ドラフト
覚前「グルールミッドレンジ」3勝5敗(初日落ち)
リミテッド
覚前10勝5敗、93位2月末、アリーナで3日間ランクマッチを走り込み、「構築ランキングが世界で8位以内になったらミシックインビテーショナルに出場できる」という枠を獲得。
スタンダード
覚前「赤単タッチ黒」13勝2敗、8位
デュオスタンダード
覚前「緑単」/「赤タッチ黒アグロ」3勝2敗
2デッキ制BO1という特殊なフォーマットについて、「今思うと意外と戦略的なフォーマットだったので、趣味でアグロ+アグロを持って行ったのがおそらく敗因」と覚前さん。また、このときはボストン美術館やハーバード大学へ観光にも行きました。
ハーバード大学にて。
モダン
覚前「ゴルガリミッドレンジ」11勝4敗、71位
モダン/ドラフト
覚前「黒緑ジャンク」9勝7敗、159位
覚前「ボロスフェザー」12勝1敗2分、3位
デッキ写真(本人ツイッターより)
覚前さんは、トップ8入りできれば来シーズンのプラチナレベルが確定するという状況で、これがシーズン切り替わり前最後のチャンスでした。
ちなみに、1番はグランプリ・オークランド2015での優勝。
その前にグランプリ・神戸2014で優勝していますが、「このときは本当に運だけで勝ったという印象しかなく、自分の中ではノーカン扱い」だそうです。
グランプリ・オークランドの前は約1か月間ほかのイベントがなかったので、「この1か月はオークランドで優勝することだけに徹しよう」と決意しすべての時間を捧げたところ、見事にその努力が実ったのでした。
モダン/『モダンホライゾン』ドラフト
覚前3勝5敗(初日落ち)、304位
リミテッド
覚前10勝5敗、221位
覚前「ボロスフェザー」10勝3敗、19位
スタンダード
覚前「シミックフード」11勝4敗、64位
スタンダード/ドラフト
覚前「シミックフード」8勝7敗1分、176位
スタンダード
覚前「ラクドス・サクリファイス」1勝4敗、63位
■2020年
パイオニア/ドラフト
覚前「青単信心ツイン」9勝6敗、32位
MTGアリーナの大会に出場し、「ラクドス・サクリファイス」でシーズン1をトップ8で終えました。
#MagicFestOnline Season1 Finals
TOP8入りました😆
イベント自粛で初めてのオンラインのグランプリ🏆
優勝まであと3つ… 頑張ります😀#MTGTogether #mtg https://t.co/lkoZD7crTo
— 覚前輝也/Teruya Kakumae (@fushiginokunin5) April 12, 2020
●現在について
オンライン大会で勝ちまくっており、覚前さんのデッキもいろいろな人に使われて成績を挙げているこの状況は、最近信頼できる人と意見を共有するコミュニティを作って練習しているのが原因だそうです。
新キーワードの「相棒」や《結晶の巨人/Crystalline Giant(IKO)》の能力などに顕著なように、デジタル化への流れが推されており、「これからは全体的にアリーナ中心になっていくと思う」と覚前さん。ただ、アリーナでの大会は全世界を対象としたイベントなので、共通言語が英語であり、日本人スタッフがいないため万一トラブルなどが起こると怖いのが、日本人にとってはネックになりそうです。
――マジックをしてないときは、家でどんなことをして過ごしていますか?
●最後に
最後に、Team Cygamesで活動してきてどんなところがよかったかを聞きました。
それにチーム皆仲いいってのが大きいですし、1番いいのはマネージャーが素晴らしいことですね。本当いつもよくしてもらってると思います。ありがとうございます!
Team Cygamesで良かったなと思うことだらけです!!
●おまけ